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シフォン・リボン・シフォン の商品レビュー

3.7

123件のお客様レビュー

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  2. 4つ

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  3. 3つ

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2015/01/12

田舎に新しくOpenしたランジェリーショップでの物語。家族に問題を抱えた店員のかなえや近所の客が少しずつ家族との関係性を考え直していく話。いくつになってもシフォンやリボンが大好きなので手に取ったが、こんな家族や、介護に焦点を当てた話だと思わなかった。

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2014/09/06

田舎にできた新しくお洒落なランジェリーショップ 私自身は、アモスタイルなどお手軽な下着しか 付けたことがないのだけれど、 いい下着を身に着けるということは 自分自身を大切に扱っているということ という一節を読んで私も自分自身を大切にしないとと思った。

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2014/09/05

中学生の頃、家に届くPJのカタログを眺めるのが好きだった。大きな胸も、小さな胸も、花のように繊細なレースやフリルで彩られ、裸でいるよりよほど可愛らしく神秘的に見えた。 気に入ったデザインのものには印をつけ、サイズ展開を確認しながらページをめくった。 およそ実用的でないガーター...

中学生の頃、家に届くPJのカタログを眺めるのが好きだった。大きな胸も、小さな胸も、花のように繊細なレースやフリルで彩られ、裸でいるよりよほど可愛らしく神秘的に見えた。 気に入ったデザインのものには印をつけ、サイズ展開を確認しながらページをめくった。 およそ実用的でないガーターベルトやビスチェ、ベビードールにも憧れた。 大人になってみると、地味なヌードカラーや装飾の少ないものの方が服に響かず活用頻度が高いことに気づき、一目惚れ買いすることは減ったものの、美しいデザインのものを身につけると気分が高揚する。 閉鎖的な田舎の町のさびれた商店街に突然現れたインポートランジェリーショップ。 親から「みっともない」と否定され続けた豊かな胸も、可愛らしいものに憧れる乙女脳の男性の胸も、乳がんを摘出し大きな傷跡が残る胸も、優しく包み込む下着たち。 仕事柄、乳がんの摘出手術後の乳房再建論文なども目にすることがあるが、最近の再建技術の向上には目覚ましいものがあると感じる。カバーしてくれる専用パッドやブラジャーを身に付ければ尚更人には気づかれにくいだろう。 大胸・小胸等の悩みはもちろん、心と体、両方のケアまでもしてくれるランジェリー。新たな自分を発見できるランジェリー。 人には見せないものだけど、だからこそ、お洒落をする意義。たまには色っぽい、可愛い物も身に付けないとな。

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2014/06/21

第一話は、胸が大きいことに悩んできた女性がランジェリーショップ「シフォン・リボン・シフォン」で手に入れた1枚のブラで変わっていく様子が。 第二話は、米穀店を営む主人公の息子がランジェリーショップから出てきた理由は? 第三話は、教育者一家の家族に反対されてもショップを軌道に乗せ...

第一話は、胸が大きいことに悩んできた女性がランジェリーショップ「シフォン・リボン・シフォン」で手に入れた1枚のブラで変わっていく様子が。 第二話は、米穀店を営む主人公の息子がランジェリーショップから出てきた理由は? 第三話は、教育者一家の家族に反対されてもショップを軌道に乗せてきた水橋かなえの過去から現在へ。 第四話では、高校時代の友達の姑が店に現れるようになり、かなえ自身の母親への関わり方が描かれています。 装丁の女の子らしい様子からして、そんなに期待して読み始めたわけでもなかったのですが良い本でした。 ステキな下着、女性なら見えないランジェリーひとつで、気分が変わることにも共感できると思いますし、自分と家族の在り方について前向きな感じで爽やかに読めました。

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2017/01/24

ランジェリーショップを構える女性店主と、店を訪れる客の悩みを4話構成で描く。 それぞれ深刻な悩みを抱えているが、やがては明るい兆しが見えてくるので、読み手も救われる。さらりと読める作品。

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2014/05/14

近藤さんのこういう話がとても好き。 みんな少しの自分だけの傷を抱えて生きてて、ほんの少しのことで救われることもあればずっと抱え込んで苦しむ人もいる。 よくある話かもしれない傷に寄り添うのが本当に上手だと思う。 介護、親子不和、乳癌…生きているうちにだんだん見えてくる問題はなにも...

近藤さんのこういう話がとても好き。 みんな少しの自分だけの傷を抱えて生きてて、ほんの少しのことで救われることもあればずっと抱え込んで苦しむ人もいる。 よくある話かもしれない傷に寄り添うのが本当に上手だと思う。 介護、親子不和、乳癌…生きているうちにだんだん見えてくる問題はなにも起きていないうちは目をそらしたいものだけど、逃げ出すこともできない。 深刻に抱え込むのではなくて、人生に織り込まれるものとしてきちんと認めていけたらいいと思った。

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2014/03/17

ランジェリーショップのお話。 一話目の話でちょっとひどい両親だなって思っていやーな気持ちになったけど、そのあとの話は思いのほか柔らかくて不快にはならなかった。 ひとりの女性の生き方が書かれているようで、なんとなくありそうだなぁと思った。

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2014/03/02

めっちゃするする読めた。 なかでも一番目のお話が良かった。 自分で自分を大切にするって大事だとおもった。

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2014/01/26

内容紹介 下着が人の気持ちを変える? 弾ませる? 東京のファッションビルの一角でランジェリーショップ「シフォン・リボン・シフォン」を成功させた水橋かなえは、母の介護のため、活気をうしないつつある地方都市に戻ってきた。まだ30代の彼女は、通信販売で固定客を得ていたこともあって、この...

内容紹介 下着が人の気持ちを変える? 弾ませる? 東京のファッションビルの一角でランジェリーショップ「シフォン・リボン・シフォン」を成功させた水橋かなえは、母の介護のため、活気をうしないつつある地方都市に戻ってきた。まだ30代の彼女は、通信販売で固定客を得ていたこともあって、この街でも店を開く。機能的な下着から自由でチャーミングなものまで、いろいろ勢ぞろい。さびれた商店街にできたこのちょっと気になるお店に、やがて人々は引き寄せられる。かなえと同様に介護生活をおくる32歳の佐菜子、米穀商店の女装する若い息子、旧家の時代を忘れられない年配の女性……。レースやリボン、小さい花柄をあしらった下着が、彼らの人生をほのかに弾ませる。母と娘の屈託、息子と父の反目、嫁と姑の気詰まりをなぜかほどいていく。小さな人生模様がえがかれ、摩訶不思議でほのぼのとした小説集。

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2014/01/07

年またぎの一冊。 このようなすてきなお話たちで1年を終え、1年を始められるのはとても幸せだと思いました。 下着がつなぐ人びとの小さな絆。 絆という言葉には抵抗感がありますが、そう思わずにいられませんでした。

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