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還るべき場所 の商品レビュー

4.3

99件のお客様レビュー

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    38

  2. 4つ

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2017/10/29

『いのちの代償 』著者: 川嶋康男 と比べると、やはりこちらは見劣りする。小説の限界をやすやすと、ノンフィクションは超えていくのだ。こちら『還るべき場所』の内容といえば、テーマ以外の話を広げすぎて、少し散漫になってしまった。冒険小説は嫌いではない、小説とわかっていても、そこをいか...

『いのちの代償 』著者: 川嶋康男 と比べると、やはりこちらは見劣りする。小説の限界をやすやすと、ノンフィクションは超えていくのだ。こちら『還るべき場所』の内容といえば、テーマ以外の話を広げすぎて、少し散漫になってしまった。冒険小説は嫌いではない、小説とわかっていても、そこをいかに真実に近づけるかが、作者の力量である。読者は冒険小説をよんで感動したいのだ。

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2012/06/23

山を登るということは、人生の縮図なのかも。どんなに苦しくても頂上を目指すということは、人が生きることに似ている。 自分の人生には「頂上を目指す」なんて壮大なことは存在しないけど。でも、大なり小なりの何かに向かって歩いて行くと考えれば自分にもあてはまる。 分厚い本の中にたくさんの心...

山を登るということは、人生の縮図なのかも。どんなに苦しくても頂上を目指すということは、人が生きることに似ている。 自分の人生には「頂上を目指す」なんて壮大なことは存在しないけど。でも、大なり小なりの何かに向かって歩いて行くと考えれば自分にもあてはまる。 分厚い本の中にたくさんの心をうつ言葉があった。

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2012/06/09

僕の中では比較的分厚い小説でしたが、山登り小学校の時筑波山に登った位の経験しかないのですが、山登りの話というより、トラウマに立ち向かう人間ドラマのように受け止めたら、ものすごくスラスラ読めました。

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2012/06/09

この作品を読み始めたところで、何か 『○座を制覇、日本人初!』 みたいな新聞記事を見たような気がして新聞束を探してみたら、あったあった。 5月27日付朝日新聞 『8000㍍峰 全14座登頂  竹内さん、日本人初』

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2012/06/04

本の帯に、児玉清さんの解説があったので思わず買ってしまったモノ。登攀中にパートナーを失ったクライマーと、その仲間、そして、そこに集ってきた人々を描いた山岳小説。 著者笹本稜平の山の描写が素晴らしいですね。彼自身が登山を嗜むのかは不明ですが、登山シーンの描写には圧倒されます。小説...

本の帯に、児玉清さんの解説があったので思わず買ってしまったモノ。登攀中にパートナーを失ったクライマーと、その仲間、そして、そこに集ってきた人々を描いた山岳小説。 著者笹本稜平の山の描写が素晴らしいですね。彼自身が登山を嗜むのかは不明ですが、登山シーンの描写には圧倒されます。小説ですので、後半、物語の盛り上がりの都合上、危機的な状況に陥るのですが、想像で書いたとは思えない描写です。 登場人物もまた魅力的。やはり、神津の存在が大きいですかねぇ。主人公翔平の友人、亮太よりも、物語の構成上の重要さははるかに上ですね。 でも、最後の最後の描き方は、あのようなアッサリとした描き方で良かったんですかね? まぁ、そこに到るまでの過程が壮絶だったし、壮絶な経験したので、それこそ“還るべき場所”を悟って、最期のシーンにつながっていったとも言えるのですが、思った以上にアッサリと描かれていたので、そこだけ拍子抜けでした。

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2012/05/22

ドキドキハラハラしながら一気読みしてしまいました。 山に興味がなくても、山に登ってる人はなおさら楽しめる一冊だと思う。 8000m超えの高所で繰り広げられる人間ドラマ。 神津の言葉がどれも深いい〜。 K2遠くから眺めるだけでいいからいつか行ってみたいな。

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2012/05/10

山岳小説。 長さを感じさせないくらいおもしろかったです。 山に興味がなくても楽しめます。山のことを知っていれば、さらに面白いと思います。

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2012/05/08

久しぶりに一気読みした作品 登場人物の誰もが人生の転機を迎えた悩みや苦しみの中、 8000m登山という困難を通して、徐々にそれを受け入れていく姿。 引き込まれました。 しかし8000mであんなに動き回れるのか・・・まぁそこは小説って事で(汗)

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2012/04/19

読み応えがあった。以前、K2のドキュメンタリーを読んだことがあって、「魔の山」という印象がある。その山に挑み、未踏の岸壁を初登し、その後遭難したかもしれない女性(名前忘れた)という設定は、夢があるというのか荒唐無稽の範疇なのか。でも読んでいて、情景がよくわかり、しっかりリサーチし...

読み応えがあった。以前、K2のドキュメンタリーを読んだことがあって、「魔の山」という印象がある。その山に挑み、未踏の岸壁を初登し、その後遭難したかもしれない女性(名前忘れた)という設定は、夢があるというのか荒唐無稽の範疇なのか。でも読んでいて、情景がよくわかり、しっかりリサーチしているらしいことが感じられ(私は実際のヒマラヤもカラコルムも当然ながら知りません)、筆者の力量を感じた。 いわゆる商業登山に対しては私は否定的な意見を持っているので、ツアーのにわかパーティーがあれほどまでに結束するという設定はあまりにも希望的すぎると思ってしまった。 私の大好きな登山家、長谷川恒夫が北岳でたくさんのお客を引き連れてガイド登山をしていたのに出くわしたことがあり、何とも言えない違和感を感じたことがある。登山家だって霞を食べて生きているわけではないので、理解はできるが、孤高の登山家が下世話な(と思ってしまいました、すみません)ガイド登山をしていることにある種の憤懣を抱いたことは確かだ。 もちろん、登山を、山を楽しむことはとても有意義なことではあるが、一方私は、山とはもっとストイックなものである、というクラシックな考えを捨てきれないでいる。

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2012/03/24

何気なく本屋で手にした本だが、引きずり込まれるように読んだ。 元々山岳関係の本は好きで、沢木耕太郎さんの凍などはお気に入り。 この本は、夢とは何か、また夢を持ち続けることの大切さ、それを失うことの大きさを主人公を囲む登場人物をうまくキャスティングすることで感じさせてくれるもの。 ...

何気なく本屋で手にした本だが、引きずり込まれるように読んだ。 元々山岳関係の本は好きで、沢木耕太郎さんの凍などはお気に入り。 この本は、夢とは何か、また夢を持ち続けることの大切さ、それを失うことの大きさを主人公を囲む登場人物をうまくキャスティングすることで感じさせてくれるもの。 生きる上で何が大切かを8000M超の山岳クライムを通じて感じさせてくれた。 本当にお勧めの本!

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