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ねむり の商品レビュー

3.6

139件のお客様レビュー

  1. 5つ

    16

  2. 4つ

    51

  3. 3つ

    50

  4. 2つ

    4

  5. 1つ

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2014/11/16
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

眠れないことがあった人には、この気持ちはよくわかるだろう。眠れなかった次の日は、不思議と感情が減って、無機質に「義務」をこなしていく。周りはその異変にまったく気がついていない。世界が色褪せてさえみえる。 描写するだけで空気感を書き上げる村上春樹の表現力に改めて驚愕した。ストーリーは、もっとなんとかならないものか…

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2014/10/07

日常から、不眠という過程を経て、非日常へとうつりゆく話。よくわからなかったけど引き込まれる。時間をおいてもう一度読むかな?

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2014/08/16

眠れない主人公の「私」と何をしても途中で起きることのない「夫」が対照的だった。これだけ眠れないのは明らかに病気だと思うのに、それに家族が気づかないことが不思議だった。最後の二人の人間に車を左右に揺すられる部分は夢なのか、それとも現実なのだろうかと考えさせられた。作家は海外でも日本...

眠れない主人公の「私」と何をしても途中で起きることのない「夫」が対照的だった。これだけ眠れないのは明らかに病気だと思うのに、それに家族が気づかないことが不思議だった。最後の二人の人間に車を左右に揺すられる部分は夢なのか、それとも現実なのだろうかと考えさせられた。作家は海外でも日本でもとても人気があるけれど、私には彼の考えていることがよくわからない。彼の本を何冊か読んだけれどやはりわからない。この本を書いたときは小説が書けなくてその時の精神状態を表しているようにも思う。彼の本に共感する読者は深い読解力があるのだと思う。私は太宰治のこともわからない。結構な年齢になったのに自分はまだまだだなと感じる。

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2014/08/08

村上春樹が作家としての軌道に再び乗るため、つまり深いところから元の場所へ戻るための一地点、一通過点の作品。 日常に存在する「眠り」を消し去ることで、歪んだ非日常が作り出されていて、村上春樹の世界観がより一層際立っていた。

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2014/07/22

チョコレートを食べながらアンナカレーニナを読みたくなる。人生に必要なのは集中力。これはとても大切な私自身へのメッセージ。眠れなくなるのは困るが、でも夜の時間を自由に使えるのは羨ましい。体が引き締まって若返るのも羨ましい。しかし最後で羨ましさが消えた。短いが多くを物語るお話し。奥が...

チョコレートを食べながらアンナカレーニナを読みたくなる。人生に必要なのは集中力。これはとても大切な私自身へのメッセージ。眠れなくなるのは困るが、でも夜の時間を自由に使えるのは羨ましい。体が引き締まって若返るのも羨ましい。しかし最後で羨ましさが消えた。短いが多くを物語るお話し。奥が深い。

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2014/06/17

20140616 夜寝る前に読んでました。 睡眠の意義についてとか 夫婦間の亀裂についてとか 嫁姑と息子への感情についてとか 考えさせられました。 夫に隠れてチョコレートを食べるとか。 ラストシーンがとても怖い。 イラストも不気味でビクビクしました。

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2014/03/15

寝る前に読むべきではありませんでした笑 最後が少し怖かった…久々の村上作品だったのですが、筆者があとがきでも書いているように、筆者にしてはテンション高めの作品であったと思いますw挿し絵もたくさん挿入されていて、物語ともマッチしてたのが良かったです。あと、珍しく一人称が「わたし」で...

寝る前に読むべきではありませんでした笑 最後が少し怖かった…久々の村上作品だったのですが、筆者があとがきでも書いているように、筆者にしてはテンション高めの作品であったと思いますw挿し絵もたくさん挿入されていて、物語ともマッチしてたのが良かったです。あと、珍しく一人称が「わたし」で女の人だったのが新鮮でした。

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2013/12/12

村上春樹が再出発の際に書いた作品。 眠りは死の原型であり、人に欠かせないものでもある。 そう思った

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2013/09/25

エンディングも怖いが、夜に1人で覚醒し、死を考える時の表現にはもっと根源的なな生の恐怖が滲む。そして、夫の寝顔をみて醜いと思い、息子の寝顔に「血統的なかたくなさ」を見てしまう時の孤独感は、人間は所詮は1人なのだという本質的な事実に向き合わざるを得なくさせるのである。本書は短編「眠...

エンディングも怖いが、夜に1人で覚醒し、死を考える時の表現にはもっと根源的なな生の恐怖が滲む。そして、夫の寝顔をみて醜いと思い、息子の寝顔に「血統的なかたくなさ」を見てしまう時の孤独感は、人間は所詮は1人なのだという本質的な事実に向き合わざるを得なくさせるのである。本書は短編「眠り」を長編化し、ドイツで出版された時の装丁と同じくカット・メンシックの挿画を付したものである。メンシックは必ずしも、もろ手をあげて好きというわけではないが、このような造本は今後も試みて欲しいものだと思う。

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2013/08/26

ちょっとわかりにくいが、短編であるぶん、何度か読んでいろいろ解釈してみるのも面白いかも。 本筋とは関係ないけど、紙が固いのは読みづらい。

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