1,800円以上の注文で送料無料

ねむり の商品レビュー

3.6

142件のお客様レビュー

  1. 5つ

    17

  2. 4つ

    51

  3. 3つ

    51

  4. 2つ

    4

  5. 1つ

    1

レビューを投稿

2011/01/14

 昔一度読んだことがあるはず。眠れない夜にアンナ・カレーニナを読んでることと、最後、ひとりで車に乗ってるところを外から誰かに車を揺さぶられるところはなんとなく覚えていた。  村上春樹の短編は長編よりもこころに残るところがある。小説は長いほうが良いと思っているのとは裏腹に、彼の短編...

 昔一度読んだことがあるはず。眠れない夜にアンナ・カレーニナを読んでることと、最後、ひとりで車に乗ってるところを外から誰かに車を揺さぶられるところはなんとなく覚えていた。  村上春樹の短編は長編よりもこころに残るところがある。小説は長いほうが良いと思っているのとは裏腹に、彼の短編はダイレクトにこころに突き刺さってくるところがある。  この作品は作家自身のそのときの状況と重なるところがあるような気がして興味深かった。

Posted byブクログ

2011/07/16

主人公の「アンナ カレリーナ」ではないけれど、同じ本を2度読んでも、あたかも新しい本を読んだかのように新鮮に読めてしまう事がある。つまり、本の内容を忘れているだけなんだけど。この本もたぶんそれ。「眠り」は短編集かなにかで読んだことがあるはずです。「ねむり」はイラストが良くて(48...

主人公の「アンナ カレリーナ」ではないけれど、同じ本を2度読んでも、あたかも新しい本を読んだかのように新鮮に読めてしまう事がある。つまり、本の内容を忘れているだけなんだけど。この本もたぶんそれ。「眠り」は短編集かなにかで読んだことがあるはずです。「ねむり」はイラストが良くて(48ページのは特に気に入りました)、素敵です。全く新しい本のように読みました。ひょっとしたら本当に初めてだったりして。夜更けにちびちびと飲みながら読むには良い本だと思います。

Posted byブクログ

2011/01/01

文からエネルギーがはんぱない。ひきまれる。 と思っていたら、あとがきで、ずっと書けずにいた時期の後のエネルギーがこもった作品、というようなことが書いてあって納得。 ちょうど、ヒロインと同じような年ごいうことがあって、共感して読めた。 ひとりで波止場に行ってしまうj気持ちもなんか分...

文からエネルギーがはんぱない。ひきまれる。 と思っていたら、あとがきで、ずっと書けずにいた時期の後のエネルギーがこもった作品、というようなことが書いてあって納得。 ちょうど、ヒロインと同じような年ごいうことがあって、共感して読めた。 ひとりで波止場に行ってしまうj気持ちもなんか分かる。破滅にむかっているとしても…… そしてラスト。続きが気になりすぎる。

Posted byブクログ

2010/12/31

加筆修正したバージョンという話で、アマゾンで見たら1800円だったので、「これは中編に書き直したんだ!」とよく考えずに購入。でも、読見終わってみても、どこが違っているのかよくわからず…。 たしか何年も前に一度読んだきりなのに、内容をものすごくよく覚えていて、強く印象付けられていた...

加筆修正したバージョンという話で、アマゾンで見たら1800円だったので、「これは中編に書き直したんだ!」とよく考えずに購入。でも、読見終わってみても、どこが違っているのかよくわからず…。 たしか何年も前に一度読んだきりなのに、内容をものすごくよく覚えていて、強く印象付けられていたんだな、とあらためて思った。

Posted byブクログ

2010/12/31

文章もさることながら、絵も、装丁も素晴らしい。 言ってみれば、この文章における必然性としてのこの絵、かと思うほどに。 怖ろしいほどの、両者のイマジネーションと自在にほとばしるその才能に、あらためて嘆息。 死は「覚醒した暗闇」かもしれないという件ほど怖ろしいものはなかった。

Posted byブクログ

2010/12/12

さらさらと読み終わる。 不思議な顔の歯科医のだんなさん。羨ましいくらい穏やかな日常。そこに生まれた密やかな変化。変化を進化と捉え、彼女は読書とブランデーとチョコレートのなかへダイブする。 ラストが不思議に冷たくて怖い。 銀と紺と、シュールなイラストもこの本によくあっている。...

さらさらと読み終わる。 不思議な顔の歯科医のだんなさん。羨ましいくらい穏やかな日常。そこに生まれた密やかな変化。変化を進化と捉え、彼女は読書とブランデーとチョコレートのなかへダイブする。 ラストが不思議に冷たくて怖い。 銀と紺と、シュールなイラストもこの本によくあっている。 このイラストをみていたら、束芋の悪人が欲しくなった!

Posted byブクログ

2019/01/16

美しい装丁と挿絵。 以前のバージョンは読んでいないと思う・・・ちょっと自信がないけれども。 結構怖い話だけども、好きかも。

Posted byブクログ

2019/01/16

不思議な世界に引き込まれるように読んだ。イラストはドイツ語版のものだという。とても不思議なストーリー。

Posted byブクログ

2020/02/11

短編集『TVピープル』に収録されている『眠り』を改稿したもの。 短くさらっと読めるがなかなか雰囲気のある小品。 『TVピープル』収録版と比較してみたが、文章構成はほぼ変わらないが、文章自体は本当に細かく表現修正がされている。著者あとがきによると文章的なバージョンアップという...

短編集『TVピープル』に収録されている『眠り』を改稿したもの。 短くさらっと読めるがなかなか雰囲気のある小品。 『TVピープル』収録版と比較してみたが、文章構成はほぼ変わらないが、文章自体は本当に細かく表現修正がされている。著者あとがきによると文章的なバージョンアップということらしい。 例えば「昔風の陶製の水差しだった」⇒「古い中国の絵に出てくるような陶製の水差しだ」といったふうにだ。 表現の変更ひとつひとつについてどういう意図があるのか分からないが、小説文章表現に関して多様なオプションがあり、作家は慎重にその中から選択を行っているのだというのは分かる。確かに「昔風」よりも「古い中国の絵に出てくるような」の方がイメージが湧く。出版のきっかけとなったドイツ語版の素敵なイラストも雰囲気を高めている。 --- 『TVピープル』を読んだのは17年前のまだ学生だった頃。このときどういう気持ちでこの本を読んでいたのか...

Posted byブクログ

2010/12/03

「眠り」の改稿、そしてドイツでイラストをいれて販売された逆輸入バージョン。装丁いいなこれ、手触りがよくてそれだけで幸せになれるから、読書しない人も買っていいんじゃないかな。意思としてアートを目指した感じする

Posted byブクログ