ねむり の商品レビュー
私にとって、一見すると何を示唆しているのかわからない本が面白い。何のことなのかなぁ、あるいは文字通りの意味なのか?などと考える瞬間が楽しい。 ここで登場するねむりは、心を許せなくなった家族と日常を繰り返すこと、おそらくラストシーンの後主人公は出帆するのだろうと推定して再読してみよ...
私にとって、一見すると何を示唆しているのかわからない本が面白い。何のことなのかなぁ、あるいは文字通りの意味なのか?などと考える瞬間が楽しい。 ここで登場するねむりは、心を許せなくなった家族と日常を繰り返すこと、おそらくラストシーンの後主人公は出帆するのだろうと推定して再読してみよう。
Posted by
秒で寝れる、ガッパリ寝たい、寝ないと身体にわるい、でも寝る時間勿体ないていうワタシ。 どっぷり読むと、「寝なくていいのか」と オカシナ感覚になる。 人は寝ないとダメですよ。 だって、この奥さんみたいになっちゃいます。 ブランデーとチョコレートは正解の合わせ。 ブランデーのアテ...
秒で寝れる、ガッパリ寝たい、寝ないと身体にわるい、でも寝る時間勿体ないていうワタシ。 どっぷり読むと、「寝なくていいのか」と オカシナ感覚になる。 人は寝ないとダメですよ。 だって、この奥さんみたいになっちゃいます。 ブランデーとチョコレートは正解の合わせ。 ブランデーのアテは、コーヒー(ホットでブラック)もいいですよ。
Posted by
読む途中、姿勢を変えてたまたま照明の近くに寄ってみてやっと挿絵の銀色の煌めきに気がついた なかなかすてきだ チョコレートのくだりが好き 夫の寝顔に嫌悪するところもちょっとすき こういう終わりかた、映画だと好きだと感じるんだろうけど小説だとまだあんまり好きだとおもえない 30歳にな...
読む途中、姿勢を変えてたまたま照明の近くに寄ってみてやっと挿絵の銀色の煌めきに気がついた なかなかすてきだ チョコレートのくだりが好き 夫の寝顔に嫌悪するところもちょっとすき こういう終わりかた、映画だと好きだと感じるんだろうけど小説だとまだあんまり好きだとおもえない 30歳になったあたしどんな暮らししてるんだろう いま22歳、一人暮らし すきな仕事してすきな部屋に住んですきな時間にすきな音楽かけてすきな映画みてすきな小説読んで夜更かししてたって迷惑じゃない、守られた生活 気に入ってる 自分で作り上げた自分の生活なの、あんまり自覚してなかったけどけっこう天才かも あたしは毎日ねむりたいです
Posted by
イラストレーションブック・シリーズの一作。眠れなくなった主婦の日常を描く。トルストイを読み、プールで泳ぎ、何一つ変わらない日々の中で。 途中までは、これぞ「春樹ワールド」っ感じで淡々と進むんだけど、ラストは「ここで終わり?」と気になってしようがない。覚醒した暗闇、にも魅かれるけ...
イラストレーションブック・シリーズの一作。眠れなくなった主婦の日常を描く。トルストイを読み、プールで泳ぎ、何一つ変わらない日々の中で。 途中までは、これぞ「春樹ワールド」っ感じで淡々と進むんだけど、ラストは「ここで終わり?」と気になってしようがない。覚醒した暗闇、にも魅かれるけど。
Posted by
体調不良で一日休んでました ってな事で、村上春樹の『ねむり』 1989年の作品を少し過筆して2010年に元のタイトル「眠り」から、ねむりに変更したそうな。 突然眠れなくなってしまった主婦の話。 17日間一睡もすること無く昼は今迄と変わらない生活、夜は家族には見せない...
体調不良で一日休んでました ってな事で、村上春樹の『ねむり』 1989年の作品を少し過筆して2010年に元のタイトル「眠り」から、ねむりに変更したそうな。 突然眠れなくなってしまった主婦の話。 17日間一睡もすること無く昼は今迄と変わらない生活、夜は家族には見せない自分だけの新たな生活。 眠れなくなるけど、頭と身体はエネルギーに満ち溢れて若々しくなってきてるのだが……。 挿し絵も沢山あって個人的には好きな本じゃね♪ ラストはわし的に、じゃろうなって感じでしたw 今日、昼間寝てばかりじゃったので寝れるか不安で一杯…… お酒も体調治るまで呑めないのに……。 2017年23冊目
Posted by
(2024/1/20読了) タイトルを見て、既読の本と思ったけど、読書記録にはないし。で、読み始めたら、読んだ記憶がぼんやりと。でも、最終的にどう言った話だったのか、イラストにも覚えがない。 そして、本書巻末の村上春樹さんのあとがきを読んで納得。「TVピープル」という短編集に収録...
(2024/1/20読了) タイトルを見て、既読の本と思ったけど、読書記録にはないし。で、読み始めたら、読んだ記憶がぼんやりと。でも、最終的にどう言った話だったのか、イラストにも覚えがない。 そして、本書巻末の村上春樹さんのあとがきを読んで納得。「TVピープル」という短編集に収録されていたのだった。成功を収めた後、書けない時期を経て書かれたとのこと。 「TVピープル」を私が読んだのは2014年。このブグログの本棚に収まっているので感想を見たら、今とは違う受け止め方をしていた。 17日間眠らない女性。眠らない日が進むほどに、体からも頭からも余計なものが(余計…)削ぎ落とされていく。 その余計なものは、多分、妻となった者や母となった者の心の奥底にある、そう思ってはいけないモノなのだと私は思う。 男性がこの感情を言葉に表していることは、流石だと思う。 独特なイラストは、本書は実はドイツの版元である美術書を出しているデュモン社から出たモノで、それを日本版にしたからだそう。最初のセミには驚愕した。 同じような装丁で、「バースデーガール」がある。内容は忘れてしまったけど。
Posted by
うむ。あとがきにもあるように作者はあまりいい状態ではなかったのだろうなと読み取れる。他の本は幸せな世界観が多いのに対し、辛い世界観だと感じた。
Posted by
この本は難しくて、ちゃんとは理解できてないと思うけど…。何処かに行きたい気持ち、窮屈な気持ち、窮屈さが心地よい気持ち、どこにも行けない絶望感、そんな物語なんだろうか…?
Posted by
眠れなくなった女性の話。最初は性別もよく分からなかった。 眠れなくなったのは二度めで、一度目は学生の時で昼間は膜が張ったようにぼんやりとしていた。しかし、二度めの今は昼間も意識がしっかりして、日常を送っている。そして、眠る事が出来ない夜の時間はブランデーを飲んで本を読む。 周囲...
眠れなくなった女性の話。最初は性別もよく分からなかった。 眠れなくなったのは二度めで、一度目は学生の時で昼間は膜が張ったようにぼんやりとしていた。しかし、二度めの今は昼間も意識がしっかりして、日常を送っている。そして、眠る事が出来ない夜の時間はブランデーを飲んで本を読む。 周囲の人々は誰一人として、不眠な生活を送っている事に気が付かない。家族への不満について考え、死について考え、様々な思考が彼女の頭をよぎっていく。最後は公園に車を止めてぼんやりしていると、何者かが車を揺する。そこで物語は終わる。 最後の『何かが間違っている』というのは、眠れないと思っていたこと自体が間違いで全て鮮明な夢なのではないかと思ってしまう。 その方が辻褄があう。『車が揺すられている』のではなくて、眠っている身体が揺すられてそんな夢を見ている。 そして昼間の事については『ただの繰り返しだ』と書かれている。『義務として買い物をし、セックスをした』 昼間はつまらないものが沢山繰り返されていて、夜中の読書が唯一の楽しみになっている。 唯一、昼間のプールはしっかりと泳ぎ切っていた。『何かを追い出してしまいたいかのように』 これはたぶん、昼間(主に家族の事)にかなり不満が溜まっていたという事なのではと思う。 だから、主人公は『主婦』だし、何も考えずに行える家事となっているのではないのだろうか。(……この時点で女性蔑視のような気がするが、深く考えるのは止めておく。) 彼女は現実を忘れたくて、『現実のような夢』を見続けた。どこからが現実でどこからが夢かわからなくなるほどには。 という話のような気がする。 主婦だから暇だろ……と言うような意味なのかと邪推さえしなければ、『現実のような夢』や『夢と現実の区別がつかない』という曖昧な空気感は好き。 ただ、この物語が印象に残るかと言われたら、残らない。おそらくまた、忘れる。
Posted by
とても面白く、どんどん引き込まれて読み進めて行ったが、突然終わってしまった。それだけが残念。 眠りについて考えた。何日も眠らないで、起きていることなど出来るのだろうか? 眠らないことは、人生を拡大している事だと書いてあった。 私も、家族が眠ってからの数時間、本を読んだり、S...
とても面白く、どんどん引き込まれて読み進めて行ったが、突然終わってしまった。それだけが残念。 眠りについて考えた。何日も眠らないで、起きていることなど出来るのだろうか? 眠らないことは、人生を拡大している事だと書いてあった。 私も、家族が眠ってからの数時間、本を読んだり、SNS投稿したりと、誰にも邪魔されずに過ごせる時間が大好きである。眠らずにすむなら、やりたいことを好きなだけ出来る。だけど、このまま眠らないと、明日仕事に差し支えるだろえなあと思い、遅くとも2時には寝る。眠ることが出来る。でも、眠れないとしたら?この主婦のように、思考回路がおかしくなってしまうのかもしれない。 眠ることが出来ることは、恵まれているのかもしれない。
Posted by