十字軍物語(1) の商品レビュー
YouTubeの「俺たちいつかやる」で、十字軍の戦いを見て、興味を持ち、長い間積ん読状態になっていたこの本を読み始めた。その当時はイスラムの方が進んでいたのかと思っていたけど、結構ゲルマン民族は重武装で、持ち前のパワーで、いろいろなラッキーも重なって、エルサレムに向かって、勝ち進...
YouTubeの「俺たちいつかやる」で、十字軍の戦いを見て、興味を持ち、長い間積ん読状態になっていたこの本を読み始めた。その当時はイスラムの方が進んでいたのかと思っていたけど、結構ゲルマン民族は重武装で、持ち前のパワーで、いろいろなラッキーも重なって、エルサレムに向かって、勝ち進んで行く。このお陰で、聖人とは思えないリーダー達が、後に聖人に祭られ、今に至っているのも面白い。
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(「BOOK」データベースより) 長くイスラム教徒の支配下にあった聖都イェルサレム。一〇九五年、その奪還をローマ法王率いるカトリック教会が呼びかける。「神がそれを望んでおられる」のスローガンのもとに結集したのはキリスト教国の七人の領主たち。ここに第一次十字軍が成立した。さまざまな...
(「BOOK」データベースより) 長くイスラム教徒の支配下にあった聖都イェルサレム。一〇九五年、その奪還をローマ法王率いるカトリック教会が呼びかける。「神がそれを望んでおられる」のスローガンのもとに結集したのはキリスト教国の七人の領主たち。ここに第一次十字軍が成立した。さまざまな思惑を抱えた彼らは、時に対立し、時に協力し合いながら成長し、難事を乗り越えていく。ビザンチン帝国皇帝との確執、小アジア横断、大都市アンティオキアを巡る攻防…。そしてイェルサレムを目指す第一次十字軍の戦いはいかなる結末を見たのかー。
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ヨーロッパの十字軍がいかにイスラエルを攻め込み占領していったかがよく分かる。そこにはキリスト教とイスラム教の争いもある。英雄ゴドフロアの死もある。ビザンティン帝国、カノッサの屈辱、神聖ローマ帝国、コンスタンティノープル、ボードワン、アンティオキア、サンジル、タンクレディ、ボエモン...
ヨーロッパの十字軍がいかにイスラエルを攻め込み占領していったかがよく分かる。そこにはキリスト教とイスラム教の争いもある。英雄ゴドフロアの死もある。ビザンティン帝国、カノッサの屈辱、神聖ローマ帝国、コンスタンティノープル、ボードワン、アンティオキア、サンジル、タンクレディ、ボエモンド、カイロのシーア派等塩野さんの歴史を伝えるところがよく分かった。
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世界史で習っても「名前だけ知ってる」という感じの「十字軍」とは、こんな出来事だったのか、という話。塩野さん独特の叙事形式なので、「歴史小説」というよりも「歴史書」という書き口なのだけれど、「壮大な歴史の物語を読んだ」という読後感。当時のヨーロッパやイスラム世界の歴史的背景も適宜説...
世界史で習っても「名前だけ知ってる」という感じの「十字軍」とは、こんな出来事だったのか、という話。塩野さん独特の叙事形式なので、「歴史小説」というよりも「歴史書」という書き口なのだけれど、「壮大な歴史の物語を読んだ」という読後感。当時のヨーロッパやイスラム世界の歴史的背景も適宜説明が入れてあるので、特に事前知識がなくても読める。続きも楽しみ。
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心打たれる。本当に必要なことだったかどうかの判断は無宗教には分からないことだけれど、世の中を変えるには行動である!の典型的な好例。信念に向かって行動する。しかも、皇帝でも法王でもない諸侯が人生を投げ出して聖都奪還している。世の中を変える力には意味がある。でも、それは終わってからわ...
心打たれる。本当に必要なことだったかどうかの判断は無宗教には分からないことだけれど、世の中を変えるには行動である!の典型的な好例。信念に向かって行動する。しかも、皇帝でも法王でもない諸侯が人生を投げ出して聖都奪還している。世の中を変える力には意味がある。でも、それは終わってからわかるものということが身に染みる。
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キリスト教徒の聖地奪還遠征とか、面白そうなので読んでみた。歴史小説とか全く読まないが、色んな物語があって面白い。
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相変わらず、塩野さんは読ませます。読み始めはそうでもないかな?と思ったけれど、読めば読むほどぐいぐい引き込まれます。十字軍とは何か?と思う人は、一読を薦めます。 十字軍を一言で言うと、宗教心+領土欲 と思いました。 話としては、参加者の人間成長物語としても良いかも。
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塩野七生先生による十字軍の歴史物語第一部。 いわゆる「第一次十字軍」の出発からイェルサレム奪還までが描かれています。 11世紀の終わりごろ、かの有名な「カノッサの屈辱」から端を発した教会と世俗の権力闘争のある意味風穴的に呼びかけられた「聖地奪還」。あまりにも長期にわたって混乱を極...
塩野七生先生による十字軍の歴史物語第一部。 いわゆる「第一次十字軍」の出発からイェルサレム奪還までが描かれています。 11世紀の終わりごろ、かの有名な「カノッサの屈辱」から端を発した教会と世俗の権力闘争のある意味風穴的に呼びかけられた「聖地奪還」。あまりにも長期にわたって混乱を極める十字軍は、世界史で習っても何が何だかよくわからないが、塩野七生先生の筆にかかると、歴史上の人物たちの言動や思惑がいきいきと伝わってくる。 本は分厚いですが、段落に行間が開けられているうえ、紙が分厚いので(笑)、案外さくさく読めます。 イラストでまとめてみたくなりました。 続きはぼちぼち読みます。
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カノッサの屈辱に代表される聖俗の勢力争い。反撃するハインリッヒ4世に対して、ローマ教皇権威復興を企図するウルバン2世は聖地奪回をクレルモン公会議でぶち上げた。ヨーロッパの封建君主間の争いを一時停止させ、神の平和をもたらす。ホームで戦うイスラム勢、アウェーで戦うキリスト勢。不意に襲...
カノッサの屈辱に代表される聖俗の勢力争い。反撃するハインリッヒ4世に対して、ローマ教皇権威復興を企図するウルバン2世は聖地奪回をクレルモン公会議でぶち上げた。ヨーロッパの封建君主間の争いを一時停止させ、神の平和をもたらす。ホームで戦うイスラム勢、アウェーで戦うキリスト勢。不意に襲われたイスラム勢はキリスト勢の目的を知らぬまま、イスラム同士での諍いに終始。部屋住みの二男三男だったキリスト騎士らは、軍事的・政治的に成長し、エルサレム王国を建設するに成功する。第一回十字軍世代が交代するまでの1120年代ごろまでの約40年間のレビューだ。
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【聖の一から十】中世という時代を振り返る際に,決して避けてとおることはできない十字軍。現代にまで影響が尾をひくこの大規模な歴史的運動の展開を,ミクロ・マクロの両面から記述した歴史巨編です。著者は,『ローマ人の物語』等の歴史作品で,数多くの読者を魅了し続けている塩野七生。 長大な...
【聖の一から十】中世という時代を振り返る際に,決して避けてとおることはできない十字軍。現代にまで影響が尾をひくこの大規模な歴史的運動の展開を,ミクロ・マクロの両面から記述した歴史巨編です。著者は,『ローマ人の物語』等の歴史作品で,数多くの読者を魅了し続けている塩野七生。 長大な十字軍の歴史を,物語という形で見事に交通整理しながら読者に提供することに成功しています。また,ところどころに光る洞察の数々に唸ることしばし。塩野氏の作品にハズレなしと勝手に思っているのですが,歴史を学ぶということが純粋に面白いということを改めて確認させてくれる一冊でした。 〜長期にわたって展開された戦争の歴史とは,戦闘の連続のみで成る物語ではない。たびたびの共生の試みと,そのたびに起る破綻と,それでもなおそこに生きようとした人々の物語でもあるのである。〜 『ギリシア人の物語』も読まなければ☆5つ ※本レビューは第1〜3巻を通してのものです。
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