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コトラーのマーケティング3.0 の商品レビュー

3.6

123件のお客様レビュー

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    13

  2. 4つ

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  3. 3つ

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  4. 2つ

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2012/01/10
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※このレビューにはネタバレを含みます

内容を端的に紹介。 --------- □ ソーシャルメディアが変えた、新たなるマーケティングの世界。 リーマンショックに伴う金融崩壊、貧困と失業率の増加、気候変動と環境汚染、欧米経済の鈍化と東アジアの成長…。 あらゆるマクロ状況の変化から今マーケティングの大幅な見直しが世界レベルで迫られている。 過去60年間の間、マーケティングは大量生産大量消費の製品中心の考え方=1.0、そして情報技術の進化により複雑化した消費者のニーズを中心とする考え方=2.0と移行した。 そしてデバイスの進化、ソーシャルメディアの登場によりグローバル化が進む中で、消費者全体を全人格的存在として、個々の消費者課題ではなく、社会全体の課題に対するソリューションを提供する価値主導のマーケティング=3.0が求められている。そのマーケティング3.0のキーワードは「恊働」「文化」「精神」の3つである。 □マーケティング3.0に求められる恊働・文化・精神のマーケティング。 上記に記した3つのキーワードに基づくマーケティングとは一体どういうことか。 それぞれのキーワード、そしてその構成背景を端的にまとめてみる。 まず1つ目の恊働マーケティング。SNSの発達により、情報格差の消滅、そして世界中の人々がつながり始めた。 そして最も大きな影響はあらゆる人々が企業に対してのフィードバックの手段を得たことだろう。 グローバル化が進む中で、複雑化していく社会の問題を解決するためには、企業単体ではなく、似通った価値や欲求、ミッションを持つ他の企業、株主、そして自社の社員消費者との恊働により、あらゆる視点から課題解決のソリューションを創出するマーケティングが求められている。 2つ目は文化マーケティング。グローバル化が進むにつれ、今までローカルだった問題もグローバル化する。 もはやマーケティング活動は個人や企業の当事者間の取引で生じる事柄を超えた大規模な影響を持っている。 マーケティング3.0では、企業がいかに自社の事業に関係のある社会領域の課題も理解し、利益創出だけでなく、その解決も求められている。 最後にスピリチュアルマーケティング。成熟を迎える社会の中で、企業は物質の提供だけでなく精神面での自己実現を考える必要にせまられている。 どの様な企業になりたいか、自社はどの様な会社か、何を目指すのか、それらすべてが企業のミッションやジビョン、価値に埋め込まれなければ行けない。 その企業が人間自身の幸福にどの程度貢献しているのか理解されれば自ずと利益はついてくる。 この3つの視点を連動させることにより、現在消費者から強く求められるマーケティング3.0=価値主導型マーケティングの形が達成されると筆者は述べている。 企業は個々の消費者だけでなく全社会への貢献の役割を求められている。 □なぜ今マーケティング3.0が求められるのか? ソーシャルネットワークの浸透により、監視型社会が形成されつつあると思う。 企業や社員の不正が爆発的スピードで拡散し、そのブランドを傷つけた例も多く目にする。また避けることのできない全社会的問題はその深刻さを募らせている。 その中で、消費者は差別化を認識できない機能的パフォーマンスだけでなく、社会的パフォーマンスに対する判断を敏感化させている。 某映画の公開や3.11震災により、2011年は日本のソーシャルメディア元年と言われた。 今後広告会社のビジネスにおいても提案やアドヴァイスを求められる領域であることは間違いない。 その中で本書はソーシャルメディアのもたらすビジネスと社会の変化の背景を端的に理解することのできる良書。

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2012/01/08

これから消費者が何に満足を覚えて、どういう動機で物を買おうとするのかが書かれています。 と同時に、そういった消費者に対してビジネスを提供する会社がどういった企業文化を持っている・持つべきか、ということが書かれています。 昨年の震災があってからの消費者マインドの変化と重なるとこ...

これから消費者が何に満足を覚えて、どういう動機で物を買おうとするのかが書かれています。 と同時に、そういった消費者に対してビジネスを提供する会社がどういった企業文化を持っている・持つべきか、ということが書かれています。 昨年の震災があってからの消費者マインドの変化と重なるところがあったりと読み応えありです。

Posted byブクログ

2021/01/02

もう1回読まなきゃちゃんと理解できない。 (2020/12/31) 改めて読み直し。以前より理解できてるし実践もできそう。 間違いなく時代が変わってる。

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2012/01/06

コーズマーケティングを解説。ソーシャルメディアは無視できない存在で、企業としてどの様に取り組むか。内容は、浅く広い感じです。

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2012/01/06

マーケティングと経営を行ったり来たりしてる内容。マーケティングは会社のビジョン、ミッションから落とし込まれないといけないという話なので混ざるの必然なのかな。勉強になりました。

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2012/01/03

コトラーってマーケティング的には古典って気がしてたけど、この本はいいね。原理原則が詰まってる。これからはマーケティング・マインドが本当に問われてくるようになる気がするなあと思った次第。そういう意味では副題の「新法則」ていうのは商売っ気が強すぎて個人的にはどうかなと思ったりするんだ...

コトラーってマーケティング的には古典って気がしてたけど、この本はいいね。原理原則が詰まってる。これからはマーケティング・マインドが本当に問われてくるようになる気がするなあと思った次第。そういう意味では副題の「新法則」ていうのは商売っ気が強すぎて個人的にはどうかなと思ったりするんだけど。とりあえず現代のマーケティングの本としては一押しだな。

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2011/12/28

協働マーケティング、感性マーケティングの向こう側。このパラダイムが定着すれば商業はもう少し良いものになるかもしれない。

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2011/11/30

ソーシャルメディア時代のマーケティングに関しての本。 SNS上での、ブランドと消費者の関わり方の単純な話から派生し、実際の企業内の社員に対しての企業の関わり方や、株主、その他社会とのかかわり方についての本。 一番の肝はやはり、BtoC(ブランド対顧客)の時代から、CtoC(顧...

ソーシャルメディア時代のマーケティングに関しての本。 SNS上での、ブランドと消費者の関わり方の単純な話から派生し、実際の企業内の社員に対しての企業の関わり方や、株主、その他社会とのかかわり方についての本。 一番の肝はやはり、BtoC(ブランド対顧客)の時代から、CtoC(顧客同士のコミュニケーション)の時代への変化によって、ブランド自身の振る舞いや、キャラクターが問われ始めているという時代の変化を、バシッと書いているところだと思う。 3.11以降の日本では、特に、企業の社会に対しての態度(平たく言えばCSR?)が注目されていて、その中で読むとさらに色々と感じるところがあった。

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2011/11/04

出だしは面白かったのだが、だんだん話が拡散していって、なんだか分からなくなってきた。どう考えても、コトラー先生が書いてないように思えるし、サブタイトルの「ソーシャルメディア時代の新法則」ってのも勝手につけたんじゃないと思う。

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2011/10/30

2011.10.20 きわめて素晴らしいマーケティングの進化論なのか、単に、これまでのマーケティング理論をごった煮にしたものなのか?どうとらえるべきか。もう一度か二度読んで結論付けたい。

Posted byブクログ