1,800円以上の注文で送料無料

暗渠の宿 の商品レビュー

3.8

95件のお客様レビュー

  1. 5つ

    19

  2. 4つ

    38

  3. 3つ

    19

  4. 2つ

    4

  5. 1つ

    3

レビューを投稿

2013/02/22

ふたつの話が入ってる。 みみっちいやつだし、きれやすいし、騙されやすい人の話。 まあ、話が下世話なので、みんなに好かれる本じゃないと思う。 この著者は、大正期の作家から影響受けてるためか、2000年以降に書かれたとは思えない言葉があった。私が言葉を知らないからかもしれんが。

Posted byブクログ

2012/12/17

生々しいにも程がある。 苦役列車を読んで気になって本作を読んだが凄まじい。 暗渠の宿で同棲を始めた女性との関係のその後が知りたい。

Posted byブクログ

2012/12/09

苦役列車、暗渠の宿、どうで死ぬ身の一踊り、の中で一番印象に残った二篇が収録された一冊。 「けがれなき酒のへど」で主人公の切実な欲求と純粋さに心温まった…のも束の間、表題作「暗渠の宿」で、安易に心温まった自分を嘲笑されているかのような気分に。主人公が、自らの劣等感から生まれる不安...

苦役列車、暗渠の宿、どうで死ぬ身の一踊り、の中で一番印象に残った二篇が収録された一冊。 「けがれなき酒のへど」で主人公の切実な欲求と純粋さに心温まった…のも束の間、表題作「暗渠の宿」で、安易に心温まった自分を嘲笑されているかのような気分に。主人公が、自らの劣等感から生まれる不安や苛立ちを相手への不信に転化してしまう内面の描写は、読み続けるのが苦しくなるほどリアルだった。 そして、読んでいて苦しくなればなるほど、結局人間そんなものなんだよ、誇りたかきクズだよなーと鼻で笑う作者や読者が目に浮かぶ。 もしかしたら、この本、真面目に苦しみながら読んだりせず、お酒の肴にして笑いながら読んだほうが良かったのかも、、そして、この主人公(作者)に、全く共感できず嫌悪できる女子たちが、いわゆる勝ち組なのかも、、と勝手に思った。ので、面白かった、と大声で言うのはやめておきたい。

Posted byブクログ

2012/10/01

決めた。この人の作品をあびるほど読んでやろう。 「だから飲みたくなかったんだよ。本当に最低な奴だよな、おめえは自分で性格破産者とか破綻者とかぬかしていい気になってるけどよ、そんなの褒められることじゃねえんだよ。(以下、背筋が凍るので後略)」 『暗渠の宿』に繰り返し出てくる「私...

決めた。この人の作品をあびるほど読んでやろう。 「だから飲みたくなかったんだよ。本当に最低な奴だよな、おめえは自分で性格破産者とか破綻者とかぬかしていい気になってるけどよ、そんなの褒められることじゃねえんだよ。(以下、背筋が凍るので後略)」 『暗渠の宿』に繰り返し出てくる「私は、この女はもっと私に従順であるべきだと思う。」が、なんていうかもう。ああ。

Posted byブクログ

2012/09/11

デビュー作「けがれなき酒のへど」と表題作の2遍を収めた短編私小説集。 どちらも私小説というより、シモネタ満載の自虐ブログだ。読んでいると、風俗好きの人ってこういう生活を送ってるのかと、社会見学をしているような気がする。

Posted byブクログ

2012/08/29

一編目の『けがれなき酒のへど』が最高。 ★★★★★でもいいんです。 西村賢太、ずっと読んでいたいなぁ。でも全部★★★★★つけそうだから様子見で。 この人の作品に関しては、あれこれ書くのが野暮な気がしてきました。 やっぱり女子にはお勧めできないなぁ。

Posted byブクログ

2012/08/15

みみっちいわー。だけども共感してしまう所がある・・ ディティールが妙に詳しいので似たようなことがふと心によぎった感触がある。内面の暗い部分を見せつけられるなあと。つきあってる異性の過去に、主人公と似たような妄想を抱いたことがちょっとはあったからだ。他人ごとじゃないわ。まあ暴力は趣...

みみっちいわー。だけども共感してしまう所がある・・ ディティールが妙に詳しいので似たようなことがふと心によぎった感触がある。内面の暗い部分を見せつけられるなあと。つきあってる異性の過去に、主人公と似たような妄想を抱いたことがちょっとはあったからだ。他人ごとじゃないわ。まあ暴力は趣味じゃないが。

Posted byブクログ

2012/06/30
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

先天的にも後天的にも一人の女を得るに足る、人格、容姿、財力、学歴、趣味教養が、いずれも無惨なまでに不備。加えて瞬間湯沸かし器的短気。故に一人の女からも愛されることなく虚しい買淫に耽る日々。どうにかして女を得なければと焦るあまり遊女に入れあげる。結果は言うまでもなく、はなから見えている。ありきたりのストーリにのめりこまされる。隙のないセンテンス。秀逸なレトリック、メタファー。主人公に見出す自分自身に抗いがたく引き寄せられてしまう。とりわけ「けがれなき酒のへど」には完膚なきまでに打ちのめされた。完敗。

Posted byブクログ

2012/06/27

わざと難しい言葉や表現を選んで書いているように思えてしまい、 好きにはなれなかった。 自分のコンプレックスをあからさまにした内容にもあまり好感は持てなかった。 好みの分かれる作品かな、

Posted byブクログ

2012/06/11

一話目はとても面白かったです。心のどこかにきっと同じ部分があるのでしょう。けっこう笑えました。 もう少しレトロな感じがしていたのですが内容や文体にも意外性がありました。

Posted byブクログ