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暗渠の宿 新潮文庫
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 新潮社 |
| 発売年月日 | 2010/01/28 |
| JAN | 9784101312811 |
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暗渠の宿
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暗渠の宿
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商品レビュー
3.8
101件のお客様レビュー
今回もしっかりしょうがねえ男でよかった。 「けがれなき酒のへど」の、だまされた後いろんな風俗や飲み屋に行って、最終的に東南アジア系の立ちんぼすらいなくなってオロオロするところがいい。こういう夜ってどうしてもどうしても満たされないことは分かっているのに、とにかく人のぬくもりを求め...
今回もしっかりしょうがねえ男でよかった。 「けがれなき酒のへど」の、だまされた後いろんな風俗や飲み屋に行って、最終的に東南アジア系の立ちんぼすらいなくなってオロオロするところがいい。こういう夜ってどうしてもどうしても満たされないことは分かっているのに、とにかく人のぬくもりを求めてしまうんだよな。酒も入っているし。そういう本当に情けなくて本当に論外な男のある部分を書いてくれるのってこの人だけだなと思う。 多分この人はすごく臆病で、でも女性になめられたくないという虚栄心だけはあって、性欲が強くて要領が悪くて、で、それを自分でしっかりと理解していながらも、あくまで作中の人物はそれを俯瞰しないところがよいと思った。 作者≒主人公ではあるものの、作者は語り部として徹底して俯瞰していて、主人公は何もわからずただ踊っている。
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- ネタバレ
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あの、喫茶店で見た男はえらかった。よくぞ怒らなかった。彼にしてみれば怒る私の方が不思議なのに違いない。だから女と仲むつまじく旅行する資格も赢ち得たのであろう。おれはダメだ。もうこうなればやることのみやり遂げ、さっさと消えた方が自分の為でもある。
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この本には「けがれなき酒のへど」「暗渠の宿」の2作が入っている。まず1作目は主人公が貧困と寂しさから風俗通いにはまり、尽くした挙句、お金を取られてへこむ話、こういうと語弊があるかも知れないが、こういう仕事をしている女性に本気になり騙されるって、なんて馬鹿な男だなと、しみじみ思った...
この本には「けがれなき酒のへど」「暗渠の宿」の2作が入っている。まず1作目は主人公が貧困と寂しさから風俗通いにはまり、尽くした挙句、お金を取られてへこむ話、こういうと語弊があるかも知れないが、こういう仕事をしている女性に本気になり騙されるって、なんて馬鹿な男だなと、しみじみ思った。2作目は「暗渠の宿」でこちらは、主人公が女性と同棲しながら、敬愛する作家の供養に励むが、不安定な収入の中、新居探しに苦労したり、女性に暴言や暴力を働いたりする。彼にとっては藤澤清蔵という作家の全集刊行を含む供養が最も大事なことで、恋人との生活はあまり重視していない。この2作品で著者は女性に愛情や誠意を求めているが、彼自身は自分勝手で女性を大事にせず、やりたい様にやっている。作家の供養という生きがいは分かるが、その為に他人を犠牲にしても良いという身勝手さは、理解しがたいものだと思った。
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