影との戦い の商品レビュー
自尊心、虚栄心、謙虚、尊敬。自分が今どういう状態かによって強く共感するチャプターが変化するような、読み返す度に新しい発見があるだろうと思う作品。
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「ゲド戦記」という邦題が少々よろしくない。 初めてこの本と出会ったのは小学校の図書室であったが、その題名と表紙絵から東南アジア方面でゲリラと戦う米兵の物語かと思ってしまった。 英語を直訳した「多島海の伝説」でいいんじゃないだろうか。(インパクトは薄れるが) 実際に読んだのは...
「ゲド戦記」という邦題が少々よろしくない。 初めてこの本と出会ったのは小学校の図書室であったが、その題名と表紙絵から東南アジア方面でゲリラと戦う米兵の物語かと思ってしまった。 英語を直訳した「多島海の伝説」でいいんじゃないだろうか。(インパクトは薄れるが) 実際に読んだのはそれからずっと後。 ジブリでアニメ化されると聞いたので図書館で借りて読んだ。 「少年ゲド、魔法を学ぶ」といったキャッチコピーがあった気がするが、ある出来事で魔法の才を見出された少年が魔法学院に入学し…と聞けば皆さん「ハリーポッター」を連想するのではないだろうか。 「素質の有無は問うものの、後天的に魔法を習得していく」というスタンスは従来の「選ばれた血族だけが伝統芸能のように魔法を継承する」イメージからすれば画期的だったと思う。(実際ハリーポッターもその点がヒットの要因の一つにあるだろうし。) しかし本作の魅力は舞台となる「多島海(アースシー)」にもある。 大小様々な島を擁する「海」であり、魔法の箒ではなく「船」が主な移動手段となる。 そのため優れた魔法使いは優れた船乗りでもあるという独特の世界観を持っているのだ。 その点がジブリ映画ではばっさり削られていたのが残念である。 一応アレは第3巻「さいはての島へ」を下敷きにしているとの事だが、それにしてもなあ…。
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役者の清水真砂子と共に深い意識と 視野の広さからなる読み手によって どこまでも奥行きのある物語となりそうだ 人工物という魔法の力 141005 全体からはみ出してしまった 自立・独立・依存・支配という傲慢な 自らの人工物によって占拠された心が 生み出す魔法の力 それは良し...
役者の清水真砂子と共に深い意識と 視野の広さからなる読み手によって どこまでも奥行きのある物語となりそうだ 人工物という魔法の力 141005 全体からはみ出してしまった 自立・独立・依存・支配という傲慢な 自らの人工物によって占拠された心が 生み出す魔法の力 それは良しにつけ悪しきにつけ相手をたぶらかそうと あるいは自分にも見せ掛けるためにそそいだ力の分だけ スカスカとなった綿飴のような底なしの踏ん張りの効かない沼 たぶらかされた者だけが魔法に掛かって 一人芝居に取り憑かれて宙に浮いた世界の住人となる
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大人も楽しめる、というか大人が読むべきファンタジー。あまりに大きな魔法の力を持つがゆえに、自分の虚栄心、心の弱さから創り出してしまった影と対峙することとなったゲド。印象深いのが、影につきまとわれ、散々に打ちひしがれてかっての師匠オジオンの元に逃げ延びたゲド。「オジオン様…。」「や...
大人も楽しめる、というか大人が読むべきファンタジー。あまりに大きな魔法の力を持つがゆえに、自分の虚栄心、心の弱さから創り出してしまった影と対峙することとなったゲド。印象深いのが、影につきまとわれ、散々に打ちひしがれてかっての師匠オジオンの元に逃げ延びたゲド。「オジオン様…。」「やあ、来たか」「はい、出ていったときと同じ、愚か者のままで。」こんな何ともない会話に、ゲドの背負った重荷を減らす親しい人との再会の場面として泣いてしまった。そして影と向き合うことを諭すオジオンがまたいい。
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児童文学回帰キャンペーン。引き込まれて、一気に読み切った。現状自分の欲する要素があった。代償とか均衡とか克己とか色々。
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哲学的すぎ。 人の生きる意味とか、ありかたとか。 自分の闇と向き合うとか。 魔法には代償がともなう。 世界の均衡。調和。 光には影がつきまとう。
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現代文に慣れ過ぎて思いのほか苦戦。 老いを待たずに竜王、大賢人とふたつの名誉を勝ち得たゲド。 1巻は魔法使いになる前からお話が始まります。 自分の力に自惚れ、先輩に見栄を張り、出来もしない死人の霊を呼び寄せたゲドは霊ではなく得体の知れない影を呼び寄せてしまいます。 なんとか一命...
現代文に慣れ過ぎて思いのほか苦戦。 老いを待たずに竜王、大賢人とふたつの名誉を勝ち得たゲド。 1巻は魔法使いになる前からお話が始まります。 自分の力に自惚れ、先輩に見栄を張り、出来もしない死人の霊を呼び寄せたゲドは霊ではなく得体の知れない影を呼び寄せてしまいます。 なんとか一命はとりとめたものの、その恐ろしい影に付き纏われる毎日が始まり...まさに影と闘い続ける姿が描かれています。 たいへん暗~いお話でしたが、ゲドを通してひとの弱さや愚かさに気づかされます。 私の想像力がもっと豊かだったらもっと楽しめたのだろうなとも。 冒険譚なので会話が少ないのがちょっと難点ですが、(島の名前も覚えられない...笑)がんばって最後まで読んでみようと思います。
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ジブリのゲド戦記とは別物だった。原作は面白く、難しかった。心理学の要素が組み込まれているようだ。自身の恐れることに逃げずに立ち向かわないと、いちまでもその恐怖から逃れることは出来ない。
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ル・グインさんの世界観にすっぽり包み込まれた読書時間でした。 このシリーズは、とても長い時間をかけて書かれているので、作者の考え方の変遷が見られるといわれていますが、どれもはまりました。 中でもこの1巻は、ファンタジーでありながら、歴史物のような匂いを感じさせて、大むかし、どこか...
ル・グインさんの世界観にすっぽり包み込まれた読書時間でした。 このシリーズは、とても長い時間をかけて書かれているので、作者の考え方の変遷が見られるといわれていますが、どれもはまりました。 中でもこの1巻は、ファンタジーでありながら、歴史物のような匂いを感じさせて、大むかし、どこかで本当にあったことにように感じさせられてしまう。 遺跡や祭祀、言い伝え、など世界中に散らばっている太古の営みを連想しました。
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受験中に読んだんだけど 記憶が・・・えーと まず母上にゲド戦記だけは10代で読みなさいっていわれてハードカバーのひっぱりだしてきて(いま思うと受験後読めばよかった) ジブリのつまんなかったかんなーと思ったんだけど これはすごくおもしろかった ゲドの考えることとか全部わかった気...
受験中に読んだんだけど 記憶が・・・えーと まず母上にゲド戦記だけは10代で読みなさいっていわれてハードカバーのひっぱりだしてきて(いま思うと受験後読めばよかった) ジブリのつまんなかったかんなーと思ったんだけど これはすごくおもしろかった ゲドの考えることとか全部わかった気はしないけど なんとなくわかるような うぬぼれちゃうとかライバルに自分がすごいことみせたいとか だめって言われたことしたいとか あいつむかつくとかうらやましいとか 若いなーーーーー いやあんまり年変わんないけどさー 最後のおわりかたがバンプオブチキンの歌詞みたいだなーって思った笑
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