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影との戦い の商品レビュー

4.3

90件のお客様レビュー

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2020/10/18

岩波少年文庫70周年のタイミングで再読。ジブリのゲド公開ぶりだから、何年ぶり再読なのかな。改めて読むとゲドという青年は鼻持ちならない。圧倒的な才能に気がついてしまった少年は大人たちの忠告も気が付かず、痛い目に何度もあう。時には命を引き換えにして、生き延びたこともある。手柄をたてる...

岩波少年文庫70周年のタイミングで再読。ジブリのゲド公開ぶりだから、何年ぶり再読なのかな。改めて読むとゲドという青年は鼻持ちならない。圧倒的な才能に気がついてしまった少年は大人たちの忠告も気が付かず、痛い目に何度もあう。時には命を引き換えにして、生き延びたこともある。手柄をたてることもある。失敗と挫折を繰り返し、彼が呼び出してしまったものとケリをつけるまでが1巻だが、オジオンや長の辛抱強さや偉大さに気がつかされる年になってしまったようだ。

Posted byブクログ

2020/09/13

中学校以来の再読。30年以上経っても、やはり素晴らしい。メインは、本人が傲慢さから呼び出してしまった影との戦いなのだが、その道程の中で、龍との戦いにかったり、古代の精霊の誘惑に打ち勝ったりと、後世の伝説に残る英雄的な行いをしているが、どちらも影から逃げていく中でのやむを得ない選択...

中学校以来の再読。30年以上経っても、やはり素晴らしい。メインは、本人が傲慢さから呼び出してしまった影との戦いなのだが、その道程の中で、龍との戦いにかったり、古代の精霊の誘惑に打ち勝ったりと、後世の伝説に残る英雄的な行いをしているが、どちらも影から逃げていく中でのやむを得ない選択で、本人にとっては必ずしも英雄的な行動ではなかった。 そして、最後の影との戦い。ある意味あっけない幕切れ(その証拠にこの戦いについては後世には残らなかった模様)だが、ものすごく考えさせられる。中学時代の自分はこのエンディングにえらく感銘を受けた。 ファンタジーの超名作なので、このジャンルが好きな人は必読の名作だと思う。 そういえば、ハウルの動く城の中で、ハウルが鳥に姿を変えた後人間に戻れなくなるシーンがあるけど、それはこの小説が元ネタになっているね。

Posted byブクログ

2020/09/07
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

世界三大ファンタジーと言われるであろうこの名作を、些細なことで楽しめない自分が悔しい。 高校生の時に出会った時は、ほんの数ページ目で挫折。(「もろきこと女の魔法の如し」「邪なること女の魔法の如し」という文に腹が立ってやめてしまった。) 大学生の時に再チャレンジも、学院には女性の立ち入りすら憚られるという文章に出会い、また挫折。 社会人になってから、後半のどこかで女性が活躍するかもしれないと思って再々チャレンジするも、悪女か従順な妹キャラしか出てこず落胆。 おまけに兄が妹のことを「顔はマシだが頭の中身はどうかな」などと他人に紹介するので…もうあとほんの少しというのに本を物理的に投げてしまいそうに。 シリーズ後半になったらもう少し女性の扱いがマシになると聞いたけれど、二巻も苦戦中。 自分にはこのシリーズを読む資格はないんじゃなかろうか…

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2020/08/28

作り上げられた世界観、人間らしさがよく描かれていて面白かった。ハリーポッター好きな人は好きだと思います。ただ、背表紙にネタバレが書いてあるので、読まないほうがいいです!笑

Posted byブクログ

2020/08/20

先日映画館でジブリの『ゲド戦記』リバイバル上映を見たので。原作を読むのは初めてです。 ジブリ版だとアレンがメインとなっていますが、原作はハイタカことゲドの物語。 どこか神話のような、イギリス文学らしいファンタジー作品。ファンタジーですが、自分の中の光と影、名前と存在といったよう...

先日映画館でジブリの『ゲド戦記』リバイバル上映を見たので。原作を読むのは初めてです。 ジブリ版だとアレンがメインとなっていますが、原作はハイタカことゲドの物語。 どこか神話のような、イギリス文学らしいファンタジー作品。ファンタジーですが、自分の中の光と影、名前と存在といったように、魔法の根底にどこか哲学的なものがあるような印象を受けました。 こちらを読むとジブリ版の方の世界観理解に繋がる気がします。

Posted byブクログ

2020/08/11

ゲド戦記の第1巻。 非常に面白い。 いわゆる児童書のカテゴリになると思うが、大人が読んでも面白い。むしろ大人が4匹児童書なのかもしれない。 世界の均衡について、書かれている。それは私たちが生きていく上で求められて行く能力だと思う。そういったことを、この物語は伝えている。 また、...

ゲド戦記の第1巻。 非常に面白い。 いわゆる児童書のカテゴリになると思うが、大人が読んでも面白い。むしろ大人が4匹児童書なのかもしれない。 世界の均衡について、書かれている。それは私たちが生きていく上で求められて行く能力だと思う。そういったことを、この物語は伝えている。 また、この世界の広がり様が素晴らしい。虚構の世界がどこまでも広がっていく。そのリアリティー。読んでいて、自分も主人公の言動と一緒に旅をしている気分になる。 この作品は、スター・ウォーズにも影響与えているのではないかと密かに思った。

Posted byブクログ

2020/05/18

ハイタカはオジオンの下で育っていればどうなったんだろう。 そんな風に考えてしまった。 偉大とは何か。ハイタカは若すぎたんだろう。 言ってしまえば若気の至り。その代償は高くついた。

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2020/03/12
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

最後に影と光が一体となる所が哲学的で良い。ラノベとは一味違う古典的な名著です。テレワークの気分転換に。

Posted byブクログ

2024/02/04
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

ことばは沈黙に 光は闇に 生は死の中にこそあるものなれ 飛翔するタカの 虚空にこそ輝ける如くに 『エアの創造』 この言葉の意味を、最初はオジオンから、そして学院での長たち、自己顕示欲とそれに伴う失敗からゲドと共に少しずつ感じ取っていった。そしてラストシーン。それを本当に自分のものにできたような気がして、これがあれば彼のように自分の生を生きていけるような気がして、涙がでた。 一読だけでは、あまりにもゲドの心の成長が早すぎて私の心の成長はまだ完全についていけてはいないのだと思う。しかしだからこそこの物語は私にとっての希望の光、さらには人生の師として心の中にあり続けるだろう。 オジオンが、ゲドが好きだ。

Posted byブクログ

2020/03/03

おもしろい!こんなすごい物語がかけるのか。心にズンと響く言葉が溢れていた。世界の均衡、光と闇、自分の闇と向き合うこと。闇と共に生きること…。ゲドが闇を受け入れることを教えてくれた。

Posted byブクログ