乳と卵 の商品レビュー
2008年の芥川賞を受賞した作品です。以前著者がテレビで書評をしているのを見たとき、機関銃のようにしゃべる人だなと思ったけれど、小説もそんな感じ。まさに著者が読者に話しかけているようでした。取り上げているテーマはぎょっとするけれど、巻子と緑子の関係ぬには、最後ほろっとした。(h2...
2008年の芥川賞を受賞した作品です。以前著者がテレビで書評をしているのを見たとき、機関銃のようにしゃべる人だなと思ったけれど、小説もそんな感じ。まさに著者が読者に話しかけているようでした。取り上げているテーマはぎょっとするけれど、巻子と緑子の関係ぬには、最後ほろっとした。(h20.7.6)
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チチとラン、で始まりのあたりはそれを非常に意識させる展開。 でも、エンディング間近で”タマゴ”となり、結局川上さんは何を語りたかったのだろう、って読者を置き去りにして一方的にストーリーは終了してしまう。 そして、なぜこれが芥川賞?って思わせる。
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女として理解できるような共感できるようなこういう風になっていくだろう自分が怖いような。少し後味が悪いというか、何か引っかかるような話だった。
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ひとつの文章がとてつもなく長い。 なかなか「。」にならず、つらつらと書き連ね、 まさにつれづれなるままに…といった感じ。 でも「あ、わかる」「そうそうそうなのよね」と共感できる ことも多くて結構楽しく読めた。 方言っていいな。
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出版社 / 著者からの内容紹介 娘の緑子を連れて豊胸手術のために大阪から上京してきた姉の巻子を迎えるわたし。その三日間に痛快に展開される身体と言葉の交錯!
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まず思ったのは、女性は男性より傷つきやすいなと感じた。 また、小さい母子家庭の女の子の心の動き、我慢と孤独の生活が詳細に描かれ、フィクションでありながら多くを感じることができた。 女性の難しい心を詳細に描くところにリアル感を強く感じた。 私は小説はあまり読まない性質であるが比較対...
まず思ったのは、女性は男性より傷つきやすいなと感じた。 また、小さい母子家庭の女の子の心の動き、我慢と孤独の生活が詳細に描かれ、フィクションでありながら多くを感じることができた。 女性の難しい心を詳細に描くところにリアル感を強く感じた。 私は小説はあまり読まない性質であるが比較対象がないためいま一つピンと来ずにこういう本が芥川賞になるんだとも感じた。
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138回芥川賞受賞作品。豊胸手術をするために上京した姉と言葉を発さない姪との、夏の3日間の物語。全編、大阪弁で一文がやたら長くて、読みにくいったらありゃしない。でも、慣れるとそれも、この物語の雰囲気を作っているんだなぁ・・って思いました。乳・・は言わずもがな、姉の豊胸手術のこと。...
138回芥川賞受賞作品。豊胸手術をするために上京した姉と言葉を発さない姪との、夏の3日間の物語。全編、大阪弁で一文がやたら長くて、読みにくいったらありゃしない。でも、慣れるとそれも、この物語の雰囲気を作っているんだなぁ・・って思いました。乳・・は言わずもがな、姉の豊胸手術のこと。卵は、姪っ子がひそかに悩んでいる初潮の悩み。女の子が大人になる恐れが脈々と書かれています。そういえば、そういう時期もあったなぁ・・・って思い出しました。
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これは小説なんだよね? と、とまどいながらも読み進めた。 誰かの思考の垂れ流しをえんえん書き綴ってあるような、 もしくはひっきりなしに息継ぎもしないくらい必死にしゃべくりまくっている人の話を喫茶店の隣のテーブルで聞いているような。 先日読んだ西加奈子の『こうふく みどりの』を思...
これは小説なんだよね? と、とまどいながらも読み進めた。 誰かの思考の垂れ流しをえんえん書き綴ってあるような、 もしくはひっきりなしに息継ぎもしないくらい必死にしゃべくりまくっている人の話を喫茶店の隣のテーブルで聞いているような。 先日読んだ西加奈子の『こうふく みどりの』を思い出した。 きっと言いたいことは似ているんだろう。 それをどういう言葉で、どういう文章で表すか、でいろんな作品が生まれるのかなぁ。 最後の最後にやっぱり小説なんだ、と思った。 主婦の私は「あーあ、卵もったいない。」とどうしてもつっ込まずにはいられなかったけど。
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気になってるところで賞をとられたので 良いか悪いかと問われればよく解らないけど好きか嫌いかで言えば好き
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巻子が抱えているのはもっと深刻な問題のはずなのに、意図的な方言により滑稽さが出ていて、面白く読んだ。
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