1,800円以上の注文で送料無料

乳と卵 の商品レビュー

3.1

426件のお客様レビュー

  1. 5つ

    40

  2. 4つ

    91

  3. 3つ

    168

  4. 2つ

    61

  5. 1つ

    28

レビューを投稿

2009/10/04

芥川受賞作品だから読んでみようと思って手にとってみたが、乳首だの子宮だの血だの生々しく、登場人物は暗い、文は句点がほとんどなく、読点ばかりでずらずら進む、それでもがんばって読み進めていくうちに、言葉を発していなかった思春期真っ只中の緑子の腹の底からの言葉がつづられ、卵が割れぐちゃ...

芥川受賞作品だから読んでみようと思って手にとってみたが、乳首だの子宮だの血だの生々しく、登場人物は暗い、文は句点がほとんどなく、読点ばかりでずらずら進む、それでもがんばって読み進めていくうちに、言葉を発していなかった思春期真っ只中の緑子の腹の底からの言葉がつづられ、卵が割れぐちゃぐちゃの場面、クライマックスか、が、凡人のわたしには難解。

Posted byブクログ

2009/10/04

「ちちとらん」はじめは読みにくかったけど、いつのまにかそれにも慣れていて、ストーリに引きこまれていた。この本にはいっている「あなたたちの恋愛は瀕死」を読んですごく川上未映子さんが好きになった。

Posted byブクログ

2015/08/14

“卵子というのは卵細胞って名前で呼ぶのがほんとうで、ならばなぜ子、という字がつくのか、っていうのは、精子、という言葉にあわせて子、をつけているだけなのです。” こんな姉(巻子)の娘(緑子)の日記から始まるお話。 子どもゆえに身体に丸みを帯びていない緑子。 成熟女性であるのに、女性...

“卵子というのは卵細胞って名前で呼ぶのがほんとうで、ならばなぜ子、という字がつくのか、っていうのは、精子、という言葉にあわせて子、をつけているだけなのです。” こんな姉(巻子)の娘(緑子)の日記から始まるお話。 子どもゆえに身体に丸みを帯びていない緑子。 成熟女性であるのに、女性らしさである丸みをいつのまにか失ってしまった巻子。 大人になりたいと思いつつも胸が膨らんでくることが厭な緑子。 女性らしさを取り戻そうと、胸をキレイに大きくしたい巻子。 言葉について考え、言葉の意味を知りたくて、世の中の、自分が生まれてきた意味を知りたくて、いろいろな意味を辞書で引く緑子。世の中の全ての真実を知りたくて、そこに世の中の全てがつまっているかのような気がして、辞書を引く。 けど、そこにあるのは世の中の真実ではなく、事実のみ。 緑子は若さゆえに、全てを知りたいと思う。それはきっとかつて私も経験したこと。世の中の全て、お母さんの全てを知りたいと思うのに、お母さんは全てを教えてくれない。お母さんが大好きなのに、距離を感じたあの頃。 巻子は知っている。大人なんだから。 “ほんまのことなんてな、ないこともあるねんで。何もないこともあるねんで。” お母さんの全てを知れるわけがない。 世の中の全てのことに真実があるわけではない。 その事を今の私は感じている。 何でもかんでも知りたい時期は、もう過ぎてしまった。 私は少しずつ大人になっているのだろうか。

Posted byブクログ

2009/10/04

芥川賞受賞作ということで読んでみた。 あえて「饒舌な」文体で書かれており、それでいて内容は無駄なく含まれていて、登場人物のストーリーや感情の動きを等身大で表すことができているように思えます。 ずっとシングル、バツイチ一児の母、バツイチの母親を持つ思春期の娘という3人の「女性」の不...

芥川賞受賞作ということで読んでみた。 あえて「饒舌な」文体で書かれており、それでいて内容は無駄なく含まれていて、登場人物のストーリーや感情の動きを等身大で表すことができているように思えます。 ずっとシングル、バツイチ一児の母、バツイチの母親を持つ思春期の娘という3人の「女性」の不器用で不安定な心の動き軋轢。 男の自分が読むのと女の人が読むのとでは受けた印象や抱く感情は間違いなく違うと思うので、女友達の人読んで感想聞かせてくださいなww

Posted byブクログ

2009/10/07

くるしい気持ちは、だれの苦しい気持ちも、厭やなあ。なくなればいいなあ。おかあさんがかわいそう。ほんまはずっと、かわいそう。

Posted byブクログ

2009/10/04

2008年7月30日読了 文章が独特で、ちょっと私には合わないかも…

Posted byブクログ

2009/10/04

娘の緑子を連れて豊胸手術のために大阪から上京してきた姉の巻子を迎えるわたし。その三日間に痛快に展開される身体と言葉の交錯! 第138回芥川賞受賞作。

Posted byブクログ

2009/10/04

 ごめんなさいごめんなさい。  あらすじだけ聞いて読み控えていてごめんなさいな芥川賞受賞作。  なにより印象に残っているのは巻子が帰ってくるあたりから始まるクライマックスシーンです。子供を生んだことで失ったものを取り戻すように豊胸手術をしようとする母とそのことを敏感に感じて成...

 ごめんなさいごめんなさい。  あらすじだけ聞いて読み控えていてごめんなさいな芥川賞受賞作。  なにより印象に残っているのは巻子が帰ってくるあたりから始まるクライマックスシーンです。子供を生んだことで失ったものを取り戻すように豊胸手術をしようとする母とそのことを敏感に感じて成長する性に反感をもつ娘。すれ違う二人の感情があふれ出し頭で卵を割り合う描写は、途切れず語る文体も手伝って一気に加速していきます。  あと電話でひたすら空回る巻子や場末のスナック、銭湯での話も面白かった。文体は古典でいうなら谷崎潤一郎に近いように思います。読んでいてつまづく言葉が時々ありましたが、なかなか楽しい読書でした。

Posted byブクログ

2009/10/07

暑い、暑い、毎日うだるような暑さの中、この本を読んだ。本の中でも真夏なので、うっとおしさや生臭さがとても伝わってきた。 血とか生理とか、重たくて面倒くさい。それが生きるとか産むことに不可欠なものだとしても、できればあまり意識せずにさらさら過ごしていきたい気がする。 この本はわりと...

暑い、暑い、毎日うだるような暑さの中、この本を読んだ。本の中でも真夏なので、うっとおしさや生臭さがとても伝わってきた。 血とか生理とか、重たくて面倒くさい。それが生きるとか産むことに不可欠なものだとしても、できればあまり意識せずにさらさら過ごしていきたい気がする。 この本はわりと好き。

Posted byブクログ

2009/10/04

まぁ折角だし読んでみようかな、と思ったんですけど、 本で関西弁って読み難いし、しかも読点ばっかりで一文が長くて、一般人のアタシには良さが解りませんでした。(´・ω・`) いや、実際はもっと長い文章だったんですがね。 ほんと句点は適度にいれたいもんです^^

Posted byブクログ