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乳と卵 の商品レビュー

3.1

426件のお客様レビュー

  1. 5つ

    40

  2. 4つ

    91

  3. 3つ

    168

  4. 2つ

    61

  5. 1つ

    28

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2009/10/07

乳と卵の話。 よくわからないけれど だからってこんにゃろー時間返せとは思わない。 つらつらーとしてる。 どろっとしてるかなっておそるおそる読んだけれど、 全然そんなことなかった。

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2009/10/07

平成19年度 芥川賞受賞作。 選考者の小川洋子さんが言っていたように新鮮な日本語表現に驚く部分もある、緑子が中華料理屋でスープを飲む場場面陶器の端が欠けていて唇が引っかかり血がスープに滴るシーン(想像)だが映像が見えるような新鮮さを感じた。しかし全般には退屈、乳と卵で親(巻子)と...

平成19年度 芥川賞受賞作。 選考者の小川洋子さんが言っていたように新鮮な日本語表現に驚く部分もある、緑子が中華料理屋でスープを飲む場場面陶器の端が欠けていて唇が引っかかり血がスープに滴るシーン(想像)だが映像が見えるような新鮮さを感じた。しかし全般には退屈、乳と卵で親(巻子)と子(緑子)を対比しているのだろうが、生理的なレベルの話で男には感じ取れない部分があるのかもしれない。選考者の石原慎太郎は認めないと言っている。本作が二作目という著者、前作も読んでないので著者自体を評価する事はできないが、もしかしたら新しい旗手となっていくのかもしれない。

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2009/10/04

2008/10/25 08年度芥川賞受賞作。貸本屋にてレンタル。 借りると読まなきゃって感じになるのがいいですね。 関西弁の語り口でもってどっしりと重く、 おんなという業を背負った者の思考、テンポが独特でした。 タイトルの過激さと、内容とのギャップも大きいです。

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2011/07/15

女の人たちの、生々しい、話。上手いなあと思うところはちょくちょくあるけど、テーマ的に苦手なほうで読んだ後にいろいろ考えてぐったりしてしまいました。関西弁の口調とか書き方は嫌いじゃないです。

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2009/10/04

テーマは凡庸、書き方は斬新。 とはいえ、こういう口語体(でいいのかな)は敬愛する町田康先生がすでにやっておられ、 川上さんと町田先生に共通するのは、文章に音楽の流れを想像させるところかと。 音楽を聴くように、活字を読めるなと思った。 小説の内容は他の人のレビューを読めばだいたい解...

テーマは凡庸、書き方は斬新。 とはいえ、こういう口語体(でいいのかな)は敬愛する町田康先生がすでにやっておられ、 川上さんと町田先生に共通するのは、文章に音楽の流れを想像させるところかと。 音楽を聴くように、活字を読めるなと思った。 小説の内容は他の人のレビューを読めばだいたい解ると思います。 私は、小説の内容としては、全体を通してこれといって目新しいとは思わなかったけども、ふと、同じ女性として あとあとになって、生活の一瞬一瞬にふとこの小説の一節をおもいだすことがあり、そういう時にこの本がどういう物だったか 自分で考えると、小説を読んだというより、うまいカメラマンの印象深い写真を見たような気持ちだなと思い、 ってことは、この小説を書いたこの作家さんは、一瞬一瞬をとらえることの上手い作家さんだったのかなと思いました。

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2009/10/04

姉・巻子とその娘・緑子が大阪からやってくる。夏休み、私の家に泊ってゆくのだ。すっかり痩せてしまった巻子は今、豊胸手術のことであたまがいっぱい。娘・緑子はそんな母親とは一切口をきかず、会話はもっぱらノートに筆談という状態。しかし心の奥底ではもっともっと話をしなければならないことがた...

姉・巻子とその娘・緑子が大阪からやってくる。夏休み、私の家に泊ってゆくのだ。すっかり痩せてしまった巻子は今、豊胸手術のことであたまがいっぱい。娘・緑子はそんな母親とは一切口をきかず、会話はもっぱらノートに筆談という状態。しかし心の奥底ではもっともっと話をしなければならないことがたくさんある。 はじめから、なんて読みづらい文章かと思いました。が。しだいに慣れてきて、この独特のリズムがなんとも心地よくなってきました。父親のいない母と娘。母は胸のことばかり考え、娘は卵子のことを考える。どうにも女同士であり、ぬぐえない小さな諍い。本当は違うんでしょ、心の中、違うよね、というもどかしさ。会話って大切。親子って大切。

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2009/10/04

文藝春秋に掲載されたのを読みました。 主人公が生理になったときの描写が秀逸だと思った。 あの一連の「作業」を小説で書ききるなんて流石。 他の作品も読みたい!と思わせる力がある。

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2009/10/04

娘の緑子を連れて豊胸手術のために大阪から上京してきた姉の巻子を迎えるわたし。その三日間に痛快に展開される身体と言葉の交錯! (AMAZONより) 改行が無く、たんたんと進む物語。 最初は読みづらいけど、慣れれば大丈夫。 思考よりも感情で捉えろって感じかな・・・。 女なら分か...

娘の緑子を連れて豊胸手術のために大阪から上京してきた姉の巻子を迎えるわたし。その三日間に痛快に展開される身体と言葉の交錯! (AMAZONより) 改行が無く、たんたんと進む物語。 最初は読みづらいけど、慣れれば大丈夫。 思考よりも感情で捉えろって感じかな・・・。 女なら分からなくも無いけど、分らないとこも多かったな。

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2009/10/04

芥川賞受賞作。大阪在住で40歳になる姉の巻子が娘の緑子を連れて、東京に住む妹のところへやってきた。その目的は、巻子が豊乳手術を受けることである。巻子と緑子の間にはいざこざがあって以来、小学生の緑子はしゃべることをやめ筆談を続けており、大人の女性になることを恐れている。胸にコンプレ...

芥川賞受賞作。大阪在住で40歳になる姉の巻子が娘の緑子を連れて、東京に住む妹のところへやってきた。その目的は、巻子が豊乳手術を受けることである。巻子と緑子の間にはいざこざがあって以来、小学生の緑子はしゃべることをやめ筆談を続けており、大人の女性になることを恐れている。胸にコンプレックスを抱く母と大人の女性になるたくない娘の葛藤を描いた作品。解きおり緑子の日記を織り交ぜながら、ひとつの文が長い(1ページ近くまで及ぶことも)文章が独特です。(2008.4.13)

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2009/10/04

基本的にシンプルで端正な文体が好きなのですが、このリズムは嫌いじゃないです。でも、ちょっと句読点の打ち方が苦手かもしれない。繰り返し出てくる血や卵子のモチーフ、ちょっとくどいかも?でもこういう感情はすごくなじみがあるような気もして、やはり自分も女だったのねと思う。主人公が自分のこ...

基本的にシンプルで端正な文体が好きなのですが、このリズムは嫌いじゃないです。でも、ちょっと句読点の打ち方が苦手かもしれない。繰り返し出てくる血や卵子のモチーフ、ちょっとくどいかも?でもこういう感情はすごくなじみがあるような気もして、やはり自分も女だったのねと思う。主人公が自分のことについて考えると行き詰って身動きがとれないと語る一文があって、それがすごく好き。

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