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乳と卵 の商品レビュー

3.1

426件のお客様レビュー

  1. 5つ

    40

  2. 4つ

    91

  3. 3つ

    168

  4. 2つ

    61

  5. 1つ

    28

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2009/10/04

文体は饒舌でややこしいけど割とシンプルな小説だった。作家が歌をうたう人であるのが容易に連想できる。その辺町田康をちょっと彷彿とさせるね。 作風はまた違うけどさ。 あと、美人が書いてるっていうのがいいね。美人がこーいう話を書くのがいいね。

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2009/10/07

芥川賞受賞作。 ものすごく独特の文体。 やたら一文が長く、そのせいで文の意味が少し取りにくい面がある。 内容としては、豊胸手術をしに東京に出てきた女性と、喋らない娘、そしてその叔母の3人の触れ合いが、叔母の視点から描かれている。 思春期の娘の母に対する悩みや豊胸手術に執心する母の...

芥川賞受賞作。 ものすごく独特の文体。 やたら一文が長く、そのせいで文の意味が少し取りにくい面がある。 内容としては、豊胸手術をしに東京に出てきた女性と、喋らない娘、そしてその叔母の3人の触れ合いが、叔母の視点から描かれている。 思春期の娘の母に対する悩みや豊胸手術に執心する母の行動などが叔母の目を通して、あるいは娘の日記を通して描かれていて面白い。

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2009/10/04

【2008/11/30 読了 図書館】 姉とその娘が大阪からやってきた。三十九歳の姉は豊胸手術を目論んでいる。姪は言葉を発しない。そして三人の不可思議な夏の三日間が過ぎてゆく。第138回芥川賞受賞作。 (Amazon) ダ・ヴィンチでの編集者の評価がよかったので、読んでみる。...

【2008/11/30 読了 図書館】 姉とその娘が大阪からやってきた。三十九歳の姉は豊胸手術を目論んでいる。姪は言葉を発しない。そして三人の不可思議な夏の三日間が過ぎてゆく。第138回芥川賞受賞作。 (Amazon) ダ・ヴィンチでの編集者の評価がよかったので、読んでみる。 なんでこれが芥川賞なのか理解に苦しむ。読みにくい独特の文章は次第になれていくものの、脈絡のない内容を共感できない人々。 文学ってなんなの?ってことを考えさせられた。

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2009/10/10

【姉とその娘が大阪からやってきた。三十九歳の姉は豊胸手術を目論んでいる。姪は言葉を発しない。そして三人の不可思議な夏の三日間が過ぎてゆく】 第138回芥川賞受賞作品。 皆さんの評価はずいぶん割れているようですが・・・ 私的には読みずらくて、 それだけで気を抜いてだらだら読んでし...

【姉とその娘が大阪からやってきた。三十九歳の姉は豊胸手術を目論んでいる。姪は言葉を発しない。そして三人の不可思議な夏の三日間が過ぎてゆく】 第138回芥川賞受賞作品。 皆さんの評価はずいぶん割れているようですが・・・ 私的には読みずらくて、 それだけで気を抜いてだらだら読んでしまったような気がします。 娘と母親の気持ちが通じ合った時はじーんときましたが、 終わり方もなんかすっきりしない感じ。 読後も充実感がなく、残るものもほとんどありませんでした。 一言で言うと、私の肌には合いませんでした。

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2009/10/04

 文章が、だらだらん、って進んでく。  「夏」を感じない。  温度が、ないー、って言った方がいいんだろうか。  …「夏」である必要は、あったんだろうか。  「私」の目線でものを語る必然性やら、    「そうじゃなきゃいけない理由」がなくったって、きっとお話は成り立つし、いいん...

 文章が、だらだらん、って進んでく。  「夏」を感じない。  温度が、ないー、って言った方がいいんだろうか。  …「夏」である必要は、あったんだろうか。  「私」の目線でものを語る必然性やら、    「そうじゃなきゃいけない理由」がなくったって、きっとお話は成り立つし、いいんだと思うんだけど、  わざわざここで引っかからなくてもいいんじゃないかって言葉や、説明にはまってしまって…  …うーん。それが心地よい裏切りにつながらなかったのは、私の好みじゃなかったってだけのことなのかな。

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2009/10/04

主人公の姉、巻子が豊胸手術をすることが背景にありその娘の緑子が乳、卵子、大人の行動についての疑問が描かれている。一文がとにかく長くて表現がおもしろい。関西弁もスーと入ってくる。思春期特有の感情がよくわかる。

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2009/10/04

芥川賞を受賞するほどなのか?と首を傾げてしまうけど、普通に面白い。 文章のリズムがいい。そう言った意味では関西弁は上手いのかもしれない。 女性の体の生々しいところ(決して性的な意味ではなく)がダメなら頂けないかもしれないが、緑子の考えていた事を、私も考えた事があるなーって思い出...

芥川賞を受賞するほどなのか?と首を傾げてしまうけど、普通に面白い。 文章のリズムがいい。そう言った意味では関西弁は上手いのかもしれない。 女性の体の生々しいところ(決して性的な意味ではなく)がダメなら頂けないかもしれないが、緑子の考えていた事を、私も考えた事があるなーって思い出した。

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2009/10/04

最近、同じ作家の作品しか読んでなかったわけで、その、たまには違う何かに触れてみようと思って、読んでみたわけです。 文章がこんな感じ。頭の中で考えてることなんかがそのまま文章になってるというか、関西弁のリズムが心地よい。最初は読みにくい。キャラクターのだらっとした不完全さや、迷いの...

最近、同じ作家の作品しか読んでなかったわけで、その、たまには違う何かに触れてみようと思って、読んでみたわけです。 文章がこんな感じ。頭の中で考えてることなんかがそのまま文章になってるというか、関西弁のリズムが心地よい。最初は読みにくい。キャラクターのだらっとした不完全さや、迷いのある不完全さが伝わってきました。んでちょいちょい笑える。 一つ言えるのは男の子には一生理解できないんだろうなぁてことです。

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2009/10/04

一文8行、その間「、」は12カ所。しょっぱなからこんな調子で「しんどいなっ」って思ったけど、後半になるにつれ、そんな文体にもなれてしまいました。 村上春樹や宮城谷昌光の時代小説とは相反して、とにかく一文がながい。でも、よく考えてみると、頭の中で考えてることって、 「そうか、で...

一文8行、その間「、」は12カ所。しょっぱなからこんな調子で「しんどいなっ」って思ったけど、後半になるにつれ、そんな文体にもなれてしまいました。 村上春樹や宮城谷昌光の時代小説とは相反して、とにかく一文がながい。でも、よく考えてみると、頭の中で考えてることって、 「そうか、でも、やっぱり、だめだ、まてよ、しかしな、なるほど、ところで・・・・」 と、あんまり「。」が着くほど結論は出ないもの。 すらすら読んでいるうちに、いつの間にか主人公(?)の「夏ちゃん」と同化して、いいリアリティを得られているような気がしました。 2月22日の138回芥川賞・直木賞贈呈式。 選考委員の山田詠美さんは『乳と卵』について、 「『乳と卵』で書かれたセックスは、男女のセックスではなく誰も書かなかった領域だと思う」と述べたそうです。 「セックス?」。書中の緑子をまねて辞書を引けば、 セックス【sex】①性。性別。②性欲。③性交。 →性【せい】①うまれつき。さが。②物事のたち。傾向。③男女、雌雄の区別。④・・・・・ →性欲【せいよく】男女両性間におけ・・・・・ →性交【せい・・・・・ →→・・・・・ 豊胸手術を受けるため上京した巻子と、初潮を迎えた娘の緑子。そのやりとりの中で、一つの女性観が見えてきたような気がします。

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2009/10/07

「女」の入口にいる緑子と、「女」の出口にいる巻子の、肉体中心で自分という存在が変容していることに嘆く親子のお話。 この前、芥川賞をとったということで読んでみた。 「胸が大きくなりたいという願望は、素朴な価値観ではなく、男性的精神を経由した産物である」ってあったけど、どうなんだろ、...

「女」の入口にいる緑子と、「女」の出口にいる巻子の、肉体中心で自分という存在が変容していることに嘆く親子のお話。 この前、芥川賞をとったということで読んでみた。 「胸が大きくなりたいという願望は、素朴な価値観ではなく、男性的精神を経由した産物である」ってあったけど、どうなんだろ、わからない。 それにしても、大阪弁は読みにくい。

Posted byブクログ