乳と卵 の商品レビュー
2009.08.第138回芥川賞受賞作品.巻子とその子どもの緑子が大阪からやってくる.巻子は豊胸手術をしたいという.緑子は、自分に生理が来るのが嫌でたまらない.緑子はずっと巻子と話をすることなく筆談でコミュニケーションをとっている.巻子の帰りが遅く酔っ払って帰ってきた日、緑子がつ...
2009.08.第138回芥川賞受賞作品.巻子とその子どもの緑子が大阪からやってくる.巻子は豊胸手術をしたいという.緑子は、自分に生理が来るのが嫌でたまらない.緑子はずっと巻子と話をすることなく筆談でコミュニケーションをとっている.巻子の帰りが遅く酔っ払って帰ってきた日、緑子がついに、話をする.二人で卵を頭で割り、卵まみれで泣いている.なんだかよく分からない.
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構えていたほと読みにくくなかったし、他の作品も読んでもいいかも。 主人公はけっこう内にこもってて、その思考がぐるぐるぐるぐる語られるのだけど、意外とリアルだったりする。
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川上未映子さんの、作品集としては3冊目、著書としては4冊目にあたる本書には、第138回芥川賞受賞作である表題作が収録されています。 その「乳と卵」、とにかく、すんごい、「女体」な本であります。<容れ物としての女性の体の中に調合された感情を描いて、滑稽にして哀切>という山田詠美さ...
川上未映子さんの、作品集としては3冊目、著書としては4冊目にあたる本書には、第138回芥川賞受賞作である表題作が収録されています。 その「乳と卵」、とにかく、すんごい、「女体」な本であります。<容れ物としての女性の体の中に調合された感情を描いて、滑稽にして哀切>という山田詠美さんの選評のとおり。 語り手である<わたし>(夏ちゃん)が、やっぱり大阪弁で語ります。39歳の姉の巻子と、その娘緑子が、夏、大阪から上京し、<わたし>の東京の家で三日間過ごします。巻子はホステスで、豊胸手術を受けたいと言っている。緑子はしゃべらないけど、内側から発せられるものはあって、伝えたいことがあるときは紙に書いて見せる。 巻子は、<わたし>が語るとおり、豊胸についてくまなく調べていて、ものすごく詳しい。<わたし>と銭湯に行ったり中華料理を食べに行ったり、明るく過ごします。が、実はいろいろ苦労していることがうかがえる。緑子は、ノートに思ったことを書き綴ります。女が生理になること、子を生むということ、母親と豊胸のこと。こういうこと、ものすごくよくわかる。やっぱり女だから。 この作品全体が、ものすごく女の匂いがします。ムンムンしてます。生々しいくらいに。でも、これが女の体なのです。<わたし>や巻子のように、すでにそういうものとして受け入れていようが、思春期にある緑子のようにそれを厭だと思おうが、厳然とそこにある体。つくづく、不思議で奇妙なものです。 読んでいて、たまらなく切なくなります。ていうより哀しいというのかな。本当に、まさしく、山田詠美さんの言葉のとおり、「滑稽にして哀切」なんです。大阪弁のせいなのか、笑えるんですよ。言い回しがおもしろくて、くふっと笑ってしまう。でも一方でとてつもない寂しさを感じるんですよね。胸がきゅーっとなるくらいに。これこそが川上さんの言葉群の味であり魅力なんだろうと思います。 クライマックスシーン、緑子の感情の飛散と、卵の応酬は、圧巻です。 そしてもうひとつ、「あなたたちの恋愛は瀕死」という、24ページほどの短編が収録されています。これも女性の話で、「女」度が高い作品ですね。 どこかで誰かと待ちあわせをしていて、その前に、新宿の百貨店の化粧品売り場で化粧品を買うのだけど、まだあと4時間ある。本屋に行こうと歩いていると、ティッシュを配る男がいて、彼のことをあれこれ考え始める。 ラストはびっくりで、「へーい」というのが笑えるけど、これまたなんだかすごく哀しい。はたから見たらホント変な女だと思うけど、本人は必死。川上さんらしい作品です。 読了日:2008年8月16日(土)
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前に手に取ったときは最後まで読めなかったけど、今回は読めました。この変化はなんなのかわからないが、ラストにすっきり解決しないところが芥川賞受賞作、って感じだった。
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一時期もてはやされたから読んでみた 短かったからさくさく読めたけど 章も分かれてなくてつらつらと書かれてるから 途中で読むのがつらくなった 話もよく分からないのだが… で 何が言いたいんだろう と言った印象
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光景描写が、面白かった。 大阪弁て、 独特の軽快なリズムが文字の中で出るからほんとに愉快ですね言語って、って感じ。 頭ん中が、すってきなしと。
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第138回芥川賞作品 ・・・文がやたらと長く、だらだらと続いて、べたべたの大阪弁。 ちょっとこの言い方は使わへんなぁ〜、読みにくい文体やなぁ〜と思いながら読み続けた。 関西人じゃないと、読み難いと思うわ。 こんなに詳細に、生理でシーツを汚した場面を書かなくっても・・・う〜〜〜〜ん...
第138回芥川賞作品 ・・・文がやたらと長く、だらだらと続いて、べたべたの大阪弁。 ちょっとこの言い方は使わへんなぁ〜、読みにくい文体やなぁ〜と思いながら読み続けた。 関西人じゃないと、読み難いと思うわ。 こんなに詳細に、生理でシーツを汚した場面を書かなくっても・・・う〜〜〜〜ん、苦手。 こりゃぁ、女性にはリアルに感じすぎる。男性が読むとどう感じるのやら?
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関西弁が心地よく響く文。 緑子の、母への叫びが非常に印象的。 これは標準語では表現出来ないと思った。 僕が関西弁を使うからか?
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図書館にあったので・・・ 読んでみた。 芥川賞とった作品だし。 すごい・・・あたしは大阪に来て十数年たちますが、 こんなコッテコテの関西弁会話はまだ聞いたことがないです(笑) それが一番の感想?!(笑) 豊胸手術を受けたい母と そんな母が受け入れられない娘・・・ 娘の気持ち...
図書館にあったので・・・ 読んでみた。 芥川賞とった作品だし。 すごい・・・あたしは大阪に来て十数年たちますが、 こんなコッテコテの関西弁会話はまだ聞いたことがないです(笑) それが一番の感想?!(笑) 豊胸手術を受けたい母と そんな母が受け入れられない娘・・・ 娘の気持ちは少し理解できるかなぁ・・・ なぜ女子は卵を作り続けるのかしら・・・ 子を産むつもりはなくても準備はすすむ。 神秘なことだけれど、 なぜ自分を産んだんだ・・・とかいう思いがある年頃だと 無駄に思うのかな。 豊胸手術については・・・(笑) ほんと・・・何のために何をそこに入れるんやろ。
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姉とその娘が大阪からやってきた。三十九歳の姉は豊胸手術を目論んでいる。姪は言葉を発しない。そして三人の不可思議な夏の三日間が過ぎてゆく。第138回芥川賞受賞作
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