乳と卵 の商品レビュー
姉とその娘が 大阪からやってきた。 三十九歳の姉は豊胸手術を 目論んでいる。 姪は言葉を発しない。 そして三人の不可思議な夏の 三日間が過ぎてゆく。 「びっくりして、ちょっとしたら涙がいっぱい出て朝までねれず、くるしい気持ちは、だれの苦しい気持ちも、厭やなあ。なくなればいいなあ...
姉とその娘が 大阪からやってきた。 三十九歳の姉は豊胸手術を 目論んでいる。 姪は言葉を発しない。 そして三人の不可思議な夏の 三日間が過ぎてゆく。 「びっくりして、ちょっとしたら涙がいっぱい出て朝までねれず、くるしい気持ちは、だれの苦しい気持ちも、厭やなあ。なくなればいいなあ。おかあさんがかわいそう。ほんまはずっと、かわいそう。」 (「あなたたちの恋愛は瀕死」併録)
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芥川賞は何を基本に設定されているのか??? とにかく読みづらいのが特徴。 それが目新しいといえばそうなの?
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やっぱり,この独特な文体に,ギョッとしました。最初は。 文字通り一息が長くて,しかも関西弁まで混じるから,慣れるまでが少し大変。 でもこの文体だから悩む思考の流れが表現されてる感じ。 生卵のシーンで緑子の母と成熟に抵抗して爆発する様が印象的。 結局緑子は,巻子を思っているかわいい...
やっぱり,この独特な文体に,ギョッとしました。最初は。 文字通り一息が長くて,しかも関西弁まで混じるから,慣れるまでが少し大変。 でもこの文体だから悩む思考の流れが表現されてる感じ。 生卵のシーンで緑子の母と成熟に抵抗して爆発する様が印象的。 結局緑子は,巻子を思っているかわいい不器用な娘だと思う。 文學界誌面にて。
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関西弁の文章で、読みにくい。 ページ数、少ないのに読むのに時間掛かり過ぎ~ 確か、新人賞?だったか賞とった作品のはずなのに・・・このレベル? '09.12.05読書完了
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女性の体と生命についてリズミカルな文章でつづられている。 リズムに乗って一気に読める本。 しかし、すべてが完結しないまま終わるので不完全燃焼で終わる。 女としての自分を見つめなおすきっかけになる。
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091127 -080517朝日 that is OSAKA !! 前編コテコテ大阪弁リズム&心地よさ
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事前に文体が特殊だと聞いていたけれど、わたしは基本的に区切れが多い文章より長すぎる文章の方が好きだから何も問題なかった。緑子ちゃんの「ほんとうのこと」についてはなんだかある頃の自分に重なってしまった。たぶんわたしにもきっかけがあったら、あんなふうに叫んでたと思う。重なりすぎて豊胸...
事前に文体が特殊だと聞いていたけれど、わたしは基本的に区切れが多い文章より長すぎる文章の方が好きだから何も問題なかった。緑子ちゃんの「ほんとうのこと」についてはなんだかある頃の自分に重なってしまった。たぶんわたしにもきっかけがあったら、あんなふうに叫んでたと思う。重なりすぎて豊胸のほうはあまり深く入ってこなかった。リアルだけど気持ち悪くなるほどではないと思う。男の人が読むとどう思うんだろうなぁ。
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川上未映子さんはかわいいよね! 本には関係ないかw 豊胸手術とそれを希望する女性とその娘と妹の話だったかな。 とりまく状況やそれぞれ三人の考えがいろんなとこに現実と 重なる。 展開が気なった題材でした。
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大阪弁で読みにくいという人多しと聞いて、情熱大陸とスタジオパークで本人の予習をしてから読んでみた。なんとなく入った感じ。緑子の母に対する「なんで?」という感情が、自分の小さいな頃に感じた何かと同じ匂いがした。読まず嫌いで終わらずによかった。
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内容よりなにより文体が衝撃でした。 つらつらと書かれている関西弁が好きです。 こんな大人と子どもは本当にいそうで、 私の母は美に無頓着でよかったと思いました。
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