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幼年期の終わり の商品レビュー

4.1

194件のお客様レビュー

  1. 5つ

    66

  2. 4つ

    66

  3. 3つ

    35

  4. 2つ

    3

  5. 1つ

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2018/10/01

「2001年宇宙の旅」原作者アーサー・C・クラークの作品。1953年にイギリスで発表された。 スペース・オデッセイもそうだったが、物語は特段躍動しない。異常な舞台設定が施された後は構図が崩れることはなく、淡々と暮らしが描かれ、淡々と真相が明かされていくつくりだ。

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2021/04/15

登場人物 ストルムグレン 地球総督 カレラン ストーリー 巨大な船が、国際都市の上空に停止する。 ニューヨーク、ロンドン、パリ、モスクワ、ローマ、ケープタウン、東京、キャンベラ。 最初の方と最後の方が面白かった。 名作と言われる本作であるが、そこまで乗れなかった。 ストーリー...

登場人物 ストルムグレン 地球総督 カレラン ストーリー 巨大な船が、国際都市の上空に停止する。 ニューヨーク、ロンドン、パリ、モスクワ、ローマ、ケープタウン、東京、キャンベラ。 最初の方と最後の方が面白かった。 名作と言われる本作であるが、そこまで乗れなかった。 ストーリー上に、帝国主義的なヒエラルキーが、垣間見える。

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2018/05/06

新訳ということで「少年期」に挫折した本を再び手にした。「青年期」の終わり、いや「壮年期」の私にちょうど良いタイミングだったかもしれない。まるでクリストファー・ノーラン監督の映画を一本観たような読後感。良かった。

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2017/09/16

僕らが宇宙人について想像するとき、 身長100cm程の黒い楕円形の目をした銀色の生物が恰幅の良い米軍二人に両側から腕を抱えられているあの写真を想像する方が多いと思います。 つまり僕を含め多くの地球人は、宇宙人は常に地球人よりも身体的にも知能の面でも劣っていることを想像しがちだとい...

僕らが宇宙人について想像するとき、 身長100cm程の黒い楕円形の目をした銀色の生物が恰幅の良い米軍二人に両側から腕を抱えられているあの写真を想像する方が多いと思います。 つまり僕を含め多くの地球人は、宇宙人は常に地球人よりも身体的にも知能の面でも劣っていることを想像しがちだという事です。 このSF超大作である「幼年期の終わり」は我々のそんな想像とは逆で、 地球人が全く太刀打ちできないほど遥かに文明が進化した宇宙人が突然地球にやってくるところから始まります。 流暢な英語を話し、圧倒的な知能を有し、人類の心理を完璧に掌握する術を持った宇宙人が地球にやってきたら、 そして彼らが明確な目的をもって地球を統治し始めたら、いったい地球とそこに住む我々人類はどうなってしまうのか。 これまで地球を支配していた人類がある日突然支配される側に回る事への戸惑いや苦悩、そして支配する宇宙人側にも芽生える苦悩や矛盾、 そういった現実には起こりえない、とも言い切れない絶妙な世界がこの作品の中で繰り広げられます。 SF好きの方にはもちろん、そうでない方にもぜひお勧めしたい一冊です。 (最近、名作に当たる確率が高くて嬉しい。)

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2017/07/14
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

人類を遥かに凌ぐ高次知性生命体が地球を訪れ,それによって世界政府が実現される…という話であるが,全体からするとそれらはあくまで導入に過ぎず,彼らが何のためにそれを行っ(てき)たかという部分が次第に明らかになっていく. 歳月を経ようが知恵を結集しようが,根源的なスケールの違いによって,到底及びもしないような,遥かに高度なものを有する存在を前にしての無力感というのが通底したテーマのようである.序盤は人類のオーバーロードに対するそれが繰り返し描かれ,無力感を振り払って抗おうとする人々に焦点が当たっている.が,展開が進むにつれ,実はオーバーロード自身も,その種のコンプレックスをより上の高度な存在に対して抱えており,更には人類も含め,オーバーロードが面倒を見ることになる種族は,最終的には彼らが及びもつかない高みへと進んでいくことに,言い知れない寂寥感を抱えていることも明かされる. 果てしない階層構造の中で,人類が技術や概念の進歩を重ね,どんなに高みへ行ったとしても,上には上がいる…ということになるのだろうか.

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2017/07/10

SFの傑作、古典と言われるのは、当時としての新しさとかアイデアとかももちろんあるんだあろうけど、読みやすさ、がここまで大作にさせたのかなと感じました。 何か深く詰まってねぇななとことか展開がパットしない場面の時間もあるけれど、 最近映画館で観た「メッセージ」とかこの本の前書きと...

SFの傑作、古典と言われるのは、当時としての新しさとかアイデアとかももちろんあるんだあろうけど、読みやすさ、がここまで大作にさせたのかなと感じました。 何か深く詰まってねぇななとことか展開がパットしない場面の時間もあるけれど、 最近映画館で観た「メッセージ」とかこの本の前書きとかでは、感じられなかったセンスの良さ。 あと、あ、あれは「竜の卵」の星のことかな。と思って楽しかった。

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2017/03/12

異星人が地球へやってきた。圧倒的知性を持った姿を見せない彼らに人類は統治されることとなる。史上かつてない平和で理想的な社会となったが・・・。 現代の地球に異星人が突然来訪しコンタクトを取るようなことが起きたら、実際はどうなるのか。そして人類はそのような状況に対してどう行動するのか...

異星人が地球へやってきた。圧倒的知性を持った姿を見せない彼らに人類は統治されることとなる。史上かつてない平和で理想的な社会となったが・・・。 現代の地球に異星人が突然来訪しコンタクトを取るようなことが起きたら、実際はどうなるのか。そして人類はそのような状況に対してどう行動するのか。コミュニケーション不可能な、両生類や爬虫類みたいな見た目の異星人に攻撃され征服されるより、こういう展開のほうが実際にありそうでこわい。だがそう思ったのは3部構成の第2部までですね。 第3部は完全に作者の想像力による観念的展開。『2001年宇宙の旅』に通じるのでは。(キューブリックの映画しか見てないけど。)こういう展開ってどうよ?もあるけれど、それよりも、これを幼年期の終わりというのか?と思ってしまいました。 これが1953年に発刊された本だというのがすごい。当時の社会的背景に影響されている描写はやむなしとして(作者により1989年に手直しされているものの)、それ以外のところは全く古さを感じない。実際に人類が異星人とのコンタクトを経験するまで、ずっと読み継がれていく物語だと思う。星の数は5つでは足りない。

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2017/02/08

【突如、アメリカ上空に巨大な宇宙船が現れる。異星人たちは自らをオーヴァーロード(最高君主)と名乗り、姿を見せぬまま人類を統治し、またたく間に平和な世界を実現させた。彼らは一体何者なのか? 彼らの真の目的とは何なのか?】  政治家の汚職や警察の不祥事、民族同士の紛争をニュースで見...

【突如、アメリカ上空に巨大な宇宙船が現れる。異星人たちは自らをオーヴァーロード(最高君主)と名乗り、姿を見せぬまま人類を統治し、またたく間に平和な世界を実現させた。彼らは一体何者なのか? 彼らの真の目的とは何なのか?】  政治家の汚職や警察の不祥事、民族同士の紛争をニュースで見て失望するたび、人間に人間を治めることはもはや不可能だから、そんなことならいっそ、ロボットのような非人間が世界を治めた方がうまくいくんじゃないかって思っていました。絶対反対されるとは思うけど、一考に値する考えではないかと思っているんですがどうでしょうか?  本書は、宇宙最高峰の統率力と行動力を持つ異星人によって、あっという間に平和の星に変わってしまった地球の行く末を壮大なスケールで描いた、SF小説の代表作です。SFの代表作ってめちゃくちゃ多いから強いこと言えないけど。  ラストシーンの凄まじい描写に圧倒されます! これまでに得られなかった読書体験をするはずです。

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2017/02/04

まさにSFって感じの読みごたえがある本! ちょっと難しくてよくわからない所もあったけど…(わたしの読解力の無さのせいです!) それでもどんどんと読み進められることができたのは、さすが名作と言われるだけあるなぁと思います そして何より、個人的に世界観や設定が大好き!!!

Posted byブクログ

2016/12/23
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

種族単位での子供と親の視点、現在・過去・未来の平行した世界、終末に関する考えが興味深かった。 物語も面白い。オーヴァーロード同様に人類もまた子供の行く末を見守ることができなかった。 時間の円環構造のところはちょっとまだよく理解できていない。

Posted byブクログ