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幼年期の終わり の商品レビュー

4.1

194件のお客様レビュー

  1. 5つ

    66

  2. 4つ

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  3. 3つ

    35

  4. 2つ

    3

  5. 1つ

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2016/12/04
  • ネタバレ

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突如やってきた異星人。人類は圧倒的な科学の差に屈するも保護的で平和的な統治下に置かれ、戦争のないユートピアで人生を謳歌できるようになった。だが、決して人類に明かされない異星人の目的とは、そしてそれが明らかになった時、という話。幸福だがどこか虚無感や閉塞感の漂うユートピアの生活が興味深かった。結末は残念ながら私には消化出来なかった。

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2016/11/13
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

2016/11/12-2016/11/13 星4.7 「宇宙人が来る!」という文脈を非常に上手く畳み込み、多層的な展開に仕上げた、読んでいておもしろい作品だった。 登場人物に心情移入することはなかなかできなかったものの、その分メタな視点で物語を楽しむことができた。

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2016/10/24

オーヴァーロードによる平和で理想的な社会の実現。彼らの真の目的は人類には隠されていた。  理想的かもしれないが、不穏さが底流にある。

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2016/10/10

超有名な古典を初めて読みました。 これは最高に面白いSFであると思います。 すべてのSF小説の源流のような感じがします。 哲学的で幻想的・神秘的、スケールの大きさ、 または真実性というか人類の終わりや地球の消滅は こうなるのだろうと思える感じ。 すべてにおいて傑作だと思いました。...

超有名な古典を初めて読みました。 これは最高に面白いSFであると思います。 すべてのSF小説の源流のような感じがします。 哲学的で幻想的・神秘的、スケールの大きさ、 または真実性というか人類の終わりや地球の消滅は こうなるのだろうと思える感じ。 すべてにおいて傑作だと思いました。 1950年代にこの内容が書けるのことが、驚愕であり もしかすると、滑稽なSF感覚でとらえると、 著者にとってこれは、真実であったのかもと思えるような内容です。

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2016/09/10

地球上空に、突如として現れた巨大な宇宙船。 圧倒的な科学力と知性により平和で理想的な社会をもたらした彼らはオーヴァーロード(最高君主)と呼ばれるようになった。 しかし、彼らは姿を見せない。 地球に来た目的を明かさない。 ある人はオーヴァーロードの姿を見ようと画策し、ある人は宇宙船...

地球上空に、突如として現れた巨大な宇宙船。 圧倒的な科学力と知性により平和で理想的な社会をもたらした彼らはオーヴァーロード(最高君主)と呼ばれるようになった。 しかし、彼らは姿を見せない。 地球に来た目的を明かさない。 ある人はオーヴァーロードの姿を見ようと画策し、ある人は宇宙船に忍び込み母星へ密入国しようとする。 「人類が宇宙を制する日は来ない」 と言うオーヴァーロードとはどこから来て、人類をどこに導くのか。 そんなお話。 2001年宇宙の旅の原作者です。 幼年期の終わりの執筆は1952年頃だそう。 それでも作品自体の輝きは色あせていません。 全ての物語が伏線になっていて最後に回収されています。 最初の方は読むのが辛いけど、最後の方は一気読みしました( ^ω^ )

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2016/08/15

地球上空に突如現れた巨大な宇宙船。オーヴァーロードと呼ばれる異星人は姿を見せることなく人類を統治し、平和で理想的な社会をもたらした。彼らの真の目的は何か?異星人との遭遇によって新たな道を歩み始める人類の姿を哲学的に描いた傑作SF。 SFに少しでも興味がある方なら、読んではいなく...

地球上空に突如現れた巨大な宇宙船。オーヴァーロードと呼ばれる異星人は姿を見せることなく人類を統治し、平和で理想的な社会をもたらした。彼らの真の目的は何か?異星人との遭遇によって新たな道を歩み始める人類の姿を哲学的に描いた傑作SF。 SFに少しでも興味がある方なら、読んではいなくても耳にしたことはあるんじゃないかというほど有名なSF小説。1953年の作品なので、もう半世紀以上も前ですね。 私も大雑把に知ってはいたものの、きちんと読んだことがなく、いつか読もうと思って心に留めておいた作品で、今回機会があり、この新訳版を手に取ってみました。 物語は三章から成り立っています。 ”地球とオーヴァーロードたち”、”黄金期”、”最後の世代”。あらすじにある通り、突然現れた絶対的な力を持つ異星人が、地球上のあらゆる問題を解決し、それによって人類の生活は安定するが、その先には何が待っているのか、といった風に物語は進んで行きます。 結局、彼らには一体どんな得があるのか?それは人間にとって恐ろしい結果となるのか? SFというと、ショートショート=星新一と考える私からすると、最後にはとんでもないブラックな結末が待っているのかと恐々とする反面、今なお名作と謳われるからには単なる皮肉では終わらないだろうという期待がありました。 … …本作品の結末の感じ方には様々あるような気がします。哲学的と言われる所以はそこにあるのかな、と。 また、この作品を読むと後年の様々な作品に色々な影響を与えているというのも頷けます。「あの作品の考え方は、この作品のこの辺りに似ている」等と思ったりします。 なので、SFが好きという方で、もし読んでいない方がいたら一度は読んでみてはいかがかな、と思います。きっとこれまでに見たSF作品に対する感覚が変わるんじゃないかな。 私個人的には、結末を読んでとても切ない気持ちになりました。ネタを割ることはしませんが、その切なさは人類にも、オーヴァーロードにも感じます。時が大きく流れて行く点にもそれを感じてしまうのは年齢のせいかもしれないけど、若い方が読んだら、それは何とも言えない気分になるかもしれないな。子供の頃、初めて”火の鳥”を読んだ時のように。 SFは難しい、と思う方がいらっしゃると思います。 確かに難しい本もありますけど、本書は読み易く翻訳されているので、SF初心者にもお薦めです。また、本書で素晴らしいアイデアだと感じたのが、栞。 海外の人名は覚えにくく、登場人物が増えるにつれて誰が誰だか分からなくなってしまうのですが、本書に挟まれている栞には、主要登場人物名が役職(?)とともに書いてあるのです。 コストの問題もあるのでしょうけど、このアイデアは海外SFだけでなく、海外ミステリにも是非使ってほしいな。それだけでもかなり読み易くなるはず。

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2016/07/04

古典。 このラストを新しい進化と取るか、終焉と取るか。 まさしく芋虫にとっての死は蝶にとっての誕生である、を地でいく作品。 あまりの世界の壮大さと人類の矮小さ、悠久の時間と儚い生の在り方にクラクラしてしまった。

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2016/06/13
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中学生ぐらいのころ早川の世界 SF全集で読んでいるはずだけど、宇宙船が飛来するシーンしか記憶になかった。理解及ばなかったのかもね。あらためて読んでみると、のめり込むおもしろさ。池田真紀子さんの訳もすばらしく読みやすく、格調高い。 第一章は書き換えられたバージョンとのこと。家に創元版もあったので、第一章だけ読んでみたが、章末の数行は人名以外同じ。名文だものね。冒頭が東西冷戦の話で「ああ、もう時代遅れだね!」と読んでもらえなくなるのがいやで、書き換えたんだろうか。 全体を読むと、ほんと、古さを感じない。オーバーロードが初めて姿を現す場面の驚き。はじめて大きな目的が明かされ、進化とも終末ともいえる方向へ向かっていく流れの哀しみ。(驚きなんだけど、どこかでああやっぱり、という感覚もある。) 最後のひとりになったジャンがひとりピアノでバッハを弾くというエピソードは、ほんの数行だけどなんかずんときたな。 読めてよかった。

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2016/03/24
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※このレビューにはネタバレを含みます

人類だって、サルからPCを発明するのに、200万年位?で到達した。では、何万光年と離れている別の生命体が人類が認知する遥かに異なる領域の精神、肉体、技術を有していても驚くに値しない。 それは、明治維新前の日本人が西洋の産業革命を目撃する、そんなレベルの隔たりでは無い。価値も、仕組みも、存在理由すら理解できない隔たりがあるだろう そういう意味では、銀河帝国などで描かれる宇宙人よりも、理解不能なオーバーロードくらいが丁度良い。

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2016/04/05

SF小説の古典。著者はイギリスのアーサーCクラーク。2001年宇宙の旅の作者。 オーバーロードと呼ばれる宇宙人達に人類は統治(支配ではない)され、世界から戦争や病気などが無くなった。平和を享受し、黄金期を迎えた人類。オーバーロードがきた真の目的はなにか? 世界はどうなっていくの...

SF小説の古典。著者はイギリスのアーサーCクラーク。2001年宇宙の旅の作者。 オーバーロードと呼ばれる宇宙人達に人類は統治(支配ではない)され、世界から戦争や病気などが無くなった。平和を享受し、黄金期を迎えた人類。オーバーロードがきた真の目的はなにか? 世界はどうなっていくのか?

Posted byブクログ