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幼年期の終わり の商品レビュー

4.1

194件のお客様レビュー

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  3. 3つ

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2016/03/10

今まで漠然ともっていたSF観を大きく塗り替えられた。より良い社会を目指して成長する人類の先になにがあるのか、人間として大切にしていくべきことはなんなのか。それを人間以外の生き物の視点によって気付かされた。

Posted byブクログ

2016/03/15

……スケールが大き過ぎて圧倒されて言葉が出ない。  オビに 【SFを超えた「哲学小説」!】 とあるけど、まさにそんな感じです。  冒頭に、1989年に書かれた著書の「まえがき」が収録されています。  タイトルページに掲げられた 「本文中に示された見解は、著者個人のものではない」 ...

……スケールが大き過ぎて圧倒されて言葉が出ない。  オビに 【SFを超えた「哲学小説」!】 とあるけど、まさにそんな感じです。  冒頭に、1989年に書かれた著書の「まえがき」が収録されています。  タイトルページに掲げられた 「本文中に示された見解は、著者個人のものではない」 という断り書きは、当初は別の意味で掲げていたが、今では“超常現象”に肯定的な見解を否定する意味で解釈してほしい、ということです。  執筆当時は超常現象に心酔し、ユリ・ゲラーも信じていたが、今ではほとんどがインチキだと思っておられるそうです。  では、本書が描いた地球人類の未来像については、どう思っておられるのでしょうか。       よく、スピリチュアル系の人が 「アセンション」 という言葉を使います。  これは、本書で描かれているようなことを想像すればいいのでしょうか。      巽孝之さんの解説では、沼正三が本作品を原書で読んで感想を発表していたことについても触れられています。  また、三島由紀夫も本作品を高く評価したことについても触れられていて、ついでに、『美しい星』についても触れています。  この作品、近く映画化されるようですね。    http://sfkid.seesaa.net/article/434931474.html

Posted byブクログ

2016/02/25

1953年初版、その後第1章が現代よりに書き換えられ、その唯一の翻訳だそう。SFでは大変有名で、私はまだSF初心者なため初読み。有名な理由がわかる。SF読むならとりあえず読めと言われるのがわかる。 読後感は、物悲しい感じと自分たちは小さすぎるということ、宇宙への畏怖、カール・セ...

1953年初版、その後第1章が現代よりに書き換えられ、その唯一の翻訳だそう。SFでは大変有名で、私はまだSF初心者なため初読み。有名な理由がわかる。SF読むならとりあえず読めと言われるのがわかる。 読後感は、物悲しい感じと自分たちは小さすぎるということ、宇宙への畏怖、カール・セーガンの『コンタクト』を読んだ時にも似た気持ちも湧く。 小さすぎる中で小さすぎる人間がやっていること。人が虫を見て思うこと。もし、その虫が…と。 ラストの方ではいつの間にか視点が変わっていく。 未来を描いたものだけど古いものもあるけど、そんな小さなことは自分なりに現代風に読みかえればよい。

Posted byブクログ

2015/10/22

さすがに年間500冊くらいの本を読んでいると、「本を読む」ってのは「昼食をとる」くらいの日常になってしまっている。 昼食をとったあとに深い感慨を得ることがあまりないように、本を読み終わったあとは「うん、読み終わったな」と淡々とページを閉じることがほとんど。 だけどたまに「ああ、な...

さすがに年間500冊くらいの本を読んでいると、「本を読む」ってのは「昼食をとる」くらいの日常になってしまっている。 昼食をとったあとに深い感慨を得ることがあまりないように、本を読み終わったあとは「うん、読み終わったな」と淡々とページを閉じることがほとんど。 だけどたまに「ああ、なんていい読書体験をしたんだ」と、じんわりと幸福感に包まれることがある。本書の読了時、その幸福感が来た。 いや~、実にすごい本。壮大なストーリー。 名作との誉れ高いだけあって、なんで僕はこんな歳まで本書を知らなかったのだろうと悔やむほど面白い。 いろんなSFの原型になっている、古典中の古典なんだろうね。今後もSFを頑張って読もうと強く思わされる本。

Posted byブクログ

2015/10/07

科学的な論理というより、異星人との交流で人類はどうなってしまうのか、という哲学的な部分が難しいと感じた。 地球を支配するオーヴァーロードも、実は人間的な悩みを持っているというところがわかっていくのが、なるほど、という気分だった。 理解が追いつかないところもあったので、また読み返...

科学的な論理というより、異星人との交流で人類はどうなってしまうのか、という哲学的な部分が難しいと感じた。 地球を支配するオーヴァーロードも、実は人間的な悩みを持っているというところがわかっていくのが、なるほど、という気分だった。 理解が追いつかないところもあったので、また読み返してみたいと思った。

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2018/11/25

非常に奥深かった 解説を読んでさらに思った 今読んでもそこまで古臭く感じなかった オーヴァーロードにオーヴァーマインドか。。

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2015/09/23

スリランカ旅行のお供に手に取った本。 壮大。 ちょっと哲学的で、SFに対する印象変わった。 SF苦手だったけど、面白いのね。

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2015/09/13

3部構成。第1部では突然宇宙からきた指導者(オーバーロード)との交渉。第2部は50年後やっと姿を見せたオーバーロードと新しい段階に慣れてきた人類たち。第3部はさらに!新しい段階に進んでいく人類たちの衝撃的な結末。 ラストが驚きでした。

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2015/09/08

読み終わり、こんな不思議な気分になった本は初めてかもしれない。哀しむべきなのか、喜ぶべきなのか……「進化」の先にあるものは今の人類では理解できないのかもしれないと感じさせられた。 「生物の進化の過程」を描いた、壮大で偉大な作品だと思う。もの悲しさがつきまとうのは、人類の悪い癖だな...

読み終わり、こんな不思議な気分になった本は初めてかもしれない。哀しむべきなのか、喜ぶべきなのか……「進化」の先にあるものは今の人類では理解できないのかもしれないと感じさせられた。 「生物の進化の過程」を描いた、壮大で偉大な作品だと思う。もの悲しさがつきまとうのは、人類の悪い癖だな。

Posted byブクログ

2015/08/05

 SF古典を読んでみよう、という感覚で手にとった本。割とイメージ通りのSF古典。  描写に時代を感じる部分はあるけれど、骨子の部分は時代を感じさせないものがある。というか、いつまでも斬新なテーマっていうのはすごいなあと。いいものはいつの時代でもいい、を体現しているようなところがあ...

 SF古典を読んでみよう、という感覚で手にとった本。割とイメージ通りのSF古典。  描写に時代を感じる部分はあるけれど、骨子の部分は時代を感じさせないものがある。というか、いつまでも斬新なテーマっていうのはすごいなあと。いいものはいつの時代でもいい、を体現しているようなところがある。  具体的な技術の描写とか、雰囲気の描写とか、個々人の行動とか、話の展開とかは、ある意味些末だと思わせるところがあって。  オーバーロードのあり方とか、人類がどこに向かっていくのかとか、『テーマ』に向かってまっしぐらなところが思考の奥へと突き刺さってくる。  影響が大きい本でした。本を読む楽しみって、こういう本に触れた時にあるんだなぁって感じられる。  現代と比較しての、ちょっとした答え合わせ的な要素があるのは、昔のSFを読む時のお楽しみ。  当たってる部分もあり、当時からでは想像もつかなかったであろう変化もあり。

Posted byブクログ