幼年期の終わり の商品レビュー
▼なかなか面白かった。本気のSFってこういうのなんだーと思った。古典なのに古臭くなかったし、初心者にも読みやすい。寧ろ、初心者の時点でこれを読める幸福を感謝すべきかもしれない。翻訳は、あのリンカーン・ライムシリーズを訳した方なんだね。納得の仕事ぶり。文章が端正なんだよね。 ▼最初...
▼なかなか面白かった。本気のSFってこういうのなんだーと思った。古典なのに古臭くなかったし、初心者にも読みやすい。寧ろ、初心者の時点でこれを読める幸福を感謝すべきかもしれない。翻訳は、あのリンカーン・ライムシリーズを訳した方なんだね。納得の仕事ぶり。文章が端正なんだよね。 ▼最初の作家本人の演説に「ちょっとちょっとww」ってなった。まだ読んでないから言いたいことがわからない!ってなった。クラークおじさんおちゃめすぎ、と理解した。 ▼さっき読み終わった『ハーモニー』の印象が強すぎてなんにも思い出せないんだけど(笑)、うーん、孤独を感じさせる、物悲しい話だな。第一章が強く印象に残っています。カレランと地球代表の友情の話。「そして、初めて彼の友人になった地球人の墓の前で足を休めてもらいたいと」。切ないね。 ▼大学生に読ませたい本ナンバーワンに輝いたん……だっけ?(うろおぼえ)しかし、どうしてこれだったのだろう。正直、想像以上に堪能したけれども、「人類の存在価値に対する根源的な問い」というものまで、ちょっと考えが至らなかった。チャンネル合わなかったかな? ▼はたと思って星座調べたら、やっぱりクラーク先生、射手座かよ……! そりゃ、クジラに入って宇宙行こうとか、帰ってきたらすごい時間経ってるけど何とかなるだろうとか、急に演説をぶつ癖にぜんぜん嫌味がないとか……そういうところが射手座だろうけど……!(08/4/9 読了)
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三島由紀夫が不気味な本と評した物語 背筋がぞーっと凍りました。 絶望的な気分になります それにしても作者の科学知識と想像力に驚かされます 訳すのもすごく大変だっただろうなぁ。 これが古典とは信じられない。 というか未だにこれを凌駕するSFが生まれてないってことかしら。 ...
三島由紀夫が不気味な本と評した物語 背筋がぞーっと凍りました。 絶望的な気分になります それにしても作者の科学知識と想像力に驚かされます 訳すのもすごく大変だっただろうなぁ。 これが古典とは信じられない。 というか未だにこれを凌駕するSFが生まれてないってことかしら。
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これだけ昔の作品が! みたいな常套句はどうでもいい。 しかし面白い。新訳シリーズは初めて読んだが、他のも気になるところ。
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久しぶりに読んだSF小説。 とっても面白かったです。自分、SF好きなんだなーと今更気づきました。 突然、世界の主要都市の上空に現れた巨大な宇宙船。 顔を見せない、絶対的な力を持つ支配者「オーヴァーロード」。 その支配により、地上には飢餓も戦争もない平和が訪れる。 しかし、彼ら...
久しぶりに読んだSF小説。 とっても面白かったです。自分、SF好きなんだなーと今更気づきました。 突然、世界の主要都市の上空に現れた巨大な宇宙船。 顔を見せない、絶対的な力を持つ支配者「オーヴァーロード」。 その支配により、地上には飢餓も戦争もない平和が訪れる。 しかし、彼らは人間の宇宙進出を決して許さない。 彼らの正体は一体? 彼らの本当の目的とは?
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地球に生まれてよかったー!的なポジティブな感想を私は持ちましたよ。 高度な技術とか未知の能力とかに人間は憧れるものだけど、それを持ってるオーヴァーロードたちは逆にまだ進化の余地のある人類を羨ましく思っている。 オーヴァーロードたちは人類の産婆に過ぎないのであって、自ら子を産むこと...
地球に生まれてよかったー!的なポジティブな感想を私は持ちましたよ。 高度な技術とか未知の能力とかに人間は憧れるものだけど、それを持ってるオーヴァーロードたちは逆にまだ進化の余地のある人類を羨ましく思っている。 オーヴァーロードたちは人類の産婆に過ぎないのであって、自ら子を産むことは出来ない・・・。そこら辺はちょっと切なくなりさえした。 いろいろ問題のある地球だけど、いやなことも悲しいことも経験できるってことそれ自体が貴重な体験だって思える。 いずれオーヴァーマインドに吸収されるようなことがあっても、それが進化なのかどうかもわからないけど、やはり今を生きるしかないですね。
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オーバーロードと呼ばれる異星人に支配され平和に暮らすようになった人類が、彼らの思惑を超えて新たな道へと進み出すまでを描いた物語。最後の展開は、そりゃ無いだろう!なんて思わされましたが、訳も読みやすくて楽しく読めました。でもクラークは後期の地味な作品の方が好みです。
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普段SFを読まない身なので、初っ端から「うわーSFだ」と感動してしまったくらい、SFらしいSF。 だと思ったら、大間違いでした。笑 というか、私は何をもってSFというものを定義していたのかわからなくなってしまった。こんなに壮大なのか、SF。これは一つの大河ドラマであるし、帯にもあ...
普段SFを読まない身なので、初っ端から「うわーSFだ」と感動してしまったくらい、SFらしいSF。 だと思ったら、大間違いでした。笑 というか、私は何をもってSFというものを定義していたのかわからなくなってしまった。こんなに壮大なのか、SF。これは一つの大河ドラマであるし、帯にもあるように、哲学小説でもある。続きが気になるという点では、ミステリー色もある。未来の描き方が、非現実的だという一言で片付けることのできない、不気味なリアルさをもっていて、なんとも深い小説だ。 人類の最後の一人になるジャンの視点が一番わくわくした。それは、私が人間として至極当たり前の好奇心を持ち合わせていることを顕しているのかな。
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こんなに面白い話だったのか……!と驚愕。SF侮れないよSF (夏休み突入・図書館計画インターバル)
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最終章の展開には、正直、違和感を覚えてしまった。たしかに哲学的な世界観もあり、それなりに読者をひきつけるストーリー展開なのだが、終わり近くにおぼえる、この違和感は何だろうか。生命の変化とはどういうことか、ということの描かれ方が、なんだか中途半端に感じられたのが正直なところ。本書が...
最終章の展開には、正直、違和感を覚えてしまった。たしかに哲学的な世界観もあり、それなりに読者をひきつけるストーリー展開なのだが、終わり近くにおぼえる、この違和感は何だろうか。生命の変化とはどういうことか、ということの描かれ方が、なんだか中途半端に感じられたのが正直なところ。本書が古典SF最高峰と言われるゆえんは、ちょっとわからない。SFの定義が「科学的想像」に重きを置かれているとするなら、SFの草分け的、古典作品として納得するべきなのだろうか。
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古典新訳文庫の望月氏の表紙が大好きです。それだけの理由で読むのも如何なものかと思いますが、小畑ジャケの「人間失格」を買ってしまった人間なので今更。で、この名作中の名作と言われるSFの古典。1953年刊行。『途中眠くなるかも』と言われて借りたのですが、眠いどころか面白くて久々に一気...
古典新訳文庫の望月氏の表紙が大好きです。それだけの理由で読むのも如何なものかと思いますが、小畑ジャケの「人間失格」を買ってしまった人間なので今更。で、この名作中の名作と言われるSFの古典。1953年刊行。『途中眠くなるかも』と言われて借りたのですが、眠いどころか面白くて久々に一気読み。結構なページ数ありましたが(450P)3日位、とゆーのは最近の私のペースでは快挙です。訳文ははじめ正直「(新訳なら)もちょっとどーにかなんなかったのかなあ」と思っていたのですが、すぐに気にならなくなってしまいました。・・・50年前の作品にしては古さを感じない。感じないどころか、今読むからこそ怖いトコロが多々ある気がする。多チャンネルでTV付けになって、娯楽を与えられすぎて物を考えなくなる、とか。どんなユートピアであってもいつまでも万人にとってのユートピアではありえない、とか。幸せって何なのか、生きるって何なのか、平和って何なのか、不幸ってなんなのか、とか色々考えたくなる。幸せに見えて本人たちも幸せだと思っている状態が幸せなのかなあと。ネタばれ防止のため書ける事が非常に限られるのですが、とりあえず最大のネタばれ部分は、宗教色の薄い日本では想像がつかない位本国(イギリス、及びヨーロッパ諸国)ではショックな事なんだろうなあ。日本で「それ」に代わるものってなんだろ。
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