1,800円以上の注文で送料無料

幼年期の終わり の商品レビュー

4.1

194件のお客様レビュー

  1. 5つ

    66

  2. 4つ

    66

  3. 3つ

    35

  4. 2つ

    3

  5. 1つ

    0

レビューを投稿

2012/05/06

「地球幼年期の終わり」と記憶していたクラーク氏の名著が89年に冷戦の終結にあわせて改定され、「幼年期の終わり」として新訳が出版されていました。FAXで新聞が届けられるなど、微笑ましい未来像もありますが、久しぶりのSF、ワクワクドキドキ感を堪能しました。 この連休中は島などに渡っ...

「地球幼年期の終わり」と記憶していたクラーク氏の名著が89年に冷戦の終結にあわせて改定され、「幼年期の終わり」として新訳が出版されていました。FAXで新聞が届けられるなど、微笑ましい未来像もありますが、久しぶりのSF、ワクワクドキドキ感を堪能しました。 この連休中は島などに渡って遮るものの無い水平線を見渡して、視野をぐっと広げている方も多いかと思います。私も大きく宇宙、地球、人類と圧倒的なスケール感で構成された世界に浸ることで少しは視野が広がったかな。 蛇足ですが、本書の解説を「プログレッシブロックの哲学」の著者である「巽孝之氏」が書いてました。まぁ、こちらが本職のようですが^^

Posted byブクログ

2012/04/21

大学生協に付添いで行って、「なんか買わなくていいの」って言われたので買った本。その人はお菓子を買ったけどね。 いちど買おうとしてたけど、「子供のとき宇宙人と接した記憶、みたいな話か」と超勝手に解釈し、買わず。 読み終わって納得。 幼年期ってそういうことだったのか。 自...

大学生協に付添いで行って、「なんか買わなくていいの」って言われたので買った本。その人はお菓子を買ったけどね。 いちど買おうとしてたけど、「子供のとき宇宙人と接した記憶、みたいな話か」と超勝手に解釈し、買わず。 読み終わって納得。 幼年期ってそういうことだったのか。 自分がいかにB級なSF映画しか見てなかったのかと思った。エイリアンだの、どろどろねばねばしたのだの、宇宙人の気持ち悪さ・破壊的な感じだのを前面に出しているような。 1950年代にこれが書かれたときと、それを50年後に読んでいるいまとで、すでにオーヴァーロードたちを見ていない/見ているくらい、なんというかSF的だ。 その証拠に、ここではまったく触れられていない温暖化やウイルスで、ひいひい言っている。 人間は、地球を基準に、波長とか元素とかを調べて決めている 自分たちの目や技術で確認できるところ以外の波長や元素は、存在しないとおもってしまう だから宇宙人は、私たちの目はもちろん、観測機器にも引っかからず、知っている元素はもちろん、元素というものですらない何かで、できているのかもしれない。 ものですらないこともありうる…オーヴァーマインドよろしく。 どんな高度な技術も、それを一瞬で凌駕するくらい、呼吸とか、生まれつきできることも信じられなくなるくらい、「違うこと」の存在を信じて生きたい、ってまた思い直した。 あっあと、人間に最後まで残ったのは芸術だったんだよ。 そっかぁ。 芸術と科学技術の選択を迫られ、化学物質に身を投じている一人としては、先見の明がなかったかなと笑

Posted byブクログ

2012/04/20

実はSFってほとんど読んだことがない。「ますます眠れなくなる宇宙のはなし」で紹介されていたので読んでみた。 50年も前に書かれた話なのに、全然古くない。 (新訳の効果も多分にあるだろうけれど) 地球にオーヴァーロードと呼ばれる人類より遥かに進んだ知識を持つ種族がやってくる。人...

実はSFってほとんど読んだことがない。「ますます眠れなくなる宇宙のはなし」で紹介されていたので読んでみた。 50年も前に書かれた話なのに、全然古くない。 (新訳の効果も多分にあるだろうけれど) 地球にオーヴァーロードと呼ばれる人類より遥かに進んだ知識を持つ種族がやってくる。人類は「宇宙人」に初めて巡り合う。 オーヴァーロードたちは、地球を侵略するわけではない。ただ主な都市の上に駐留して、地球の国々をひとつの大きな共同体にまとめ、平和をもたらす。 彼らはどんな姿をしているのか(最初、彼らは声だけで人類と交流する)、彼らは複数なのか、どこから来たのか、何よりも、彼らはなんのためにやってきたのか、平和なのにどこか不気味である。 圧倒的な知識の差、頭脳の差を見せられて、人類は、目標を見失う。 そして生み出されたものは。 SFってこんなに面白かったんだ。

Posted byブクログ

2012/04/14
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

文章に癖がなくて読みやすい。あんまりSF全開!って感じじゃないからサクサク読めるし、登場人物がちゃんと感情移入できるタイプなのでどんどん読み進められた。 ただオチがなんとも・・・・個人的には釈然としない。これはこれで、極論に走れば幸せなのかもしれないけれど自分が漠然と考える幸せとは違う気がしました。個人という軸があるからいろんな事を感じられると思うし、意識を共有できるのではなく統合されるのであれば、それはまた巨大な個人になったというだけで、やっぱり個人だから感じる寂しさとかあるんじゃないの?とか。 意識を共有できつつも、個人として独立した考え持ちたければ持てる場合は、結局個人の匙加減で共有できない部分が出てくるなら完全に同じ方向を向く事はできないから意味ないんじゃないだろうか? 消えてなくなるところが切ない。

Posted byブクログ

2012/04/09
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

SF史上に残る古典的超名作。 テーマは異星人との遭遇。なんだけど斬新な切り口。 これが1953年に書かれたなんて…

Posted byブクログ

2012/04/09

最初から最後までツッコミどころが・・。 単に私に合わないだけなのかも知れないけど。 一九八四年の感想でも書いたけど宗教の問題ってこんなすんなり解決しないと思う。その辺りの説明がもうちょっとないと物語りに入り込めない。 SFは人間のキチガイっぷりをいかに冷静に描写できるかにかか...

最初から最後までツッコミどころが・・。 単に私に合わないだけなのかも知れないけど。 一九八四年の感想でも書いたけど宗教の問題ってこんなすんなり解決しないと思う。その辺りの説明がもうちょっとないと物語りに入り込めない。 SFは人間のキチガイっぷりをいかに冷静に描写できるかにかかっているような気がしていて、そういう意味で私はフィリップ・K・ディックと筒井が好きなんだな。

Posted byブクログ

2012/03/22
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

 最近、古典新訳文庫というのが脚光を浴びています。この本もそうです。新クラシックブームですね。SFで、哲学的な内容です。宇宙人が巨大円盤で頭上に駐留し続けるところから話が始まります。人類の進化にコミットメントするのです。果てに、上位の「オーバーマインド」へと同化します。人間の終焉です。人は星くずと同じとか「風」になるとかいう、人々のこの頃の想いに重なる世界です。  ヒューマニズム(人間中心主義)の影が薄くなる時代に足を踏み入れたのかも知れませんね。

Posted byブクログ

2012/03/05

おもしろかった~。前半はちょっと退屈で、テンポをつかめなかったが、第2章からは一気読み。職場の人が、学生の頃夢中になって読んだと言っていたけど納得。十代だったら、本当にドキドキしてのめりこんでいただろうなと思った。宇宙は広い。宇宙は不思議。きっと、すべてを解明することはできないん...

おもしろかった~。前半はちょっと退屈で、テンポをつかめなかったが、第2章からは一気読み。職場の人が、学生の頃夢中になって読んだと言っていたけど納得。十代だったら、本当にドキドキしてのめりこんでいただろうなと思った。宇宙は広い。宇宙は不思議。きっと、すべてを解明することはできないんだろうなと感じる。だから、SFがフィクションだと言い切ることは、永遠にできないんじゃないだろうか。うーん、神秘的だ。やっぱり、若いうちにもっとたくさん本を読んでおけばよかった~~~。そう思います。若い時、子どものときにしか味わえない感覚があると思うから。そしてそれを大人になってから再読するのは、きっと楽しいだろうなぁ。何度でも再読できるしね。 ちなみに、この作品には第1章が書き直される前の早川書房版と東京創元社版もあって、訳者も違うし、こっちも気になります。

Posted byブクログ

2012/02/12
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

ヒトとオーヴァーロードの親子としての関係 若さという可能性に嫉妬する親 年寄りは教えられる事はできるけど、できるからこそ自ら違う道を選ぶことはできない 結果としてヒトは親であるオーヴァーロードを超越したオーヴァーマインドの一部となる オーヴァーロードお疲れさん

Posted byブクログ

2012/02/05

クラークの古典中の古典SF。上帝(オーバーロード)の出現によって人類に新たなる進化がもたらされる話。正直、語り尽されたテーマだと思うので新鮮味は薄かったし、裏付けの理論がファンタジー地味ているようも感じだけれど、物語に備わるセンス・オブ・ワンダーにワクワクさせられた。

Posted byブクログ