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二十四の瞳 の商品レビュー

3.9

110件のお客様レビュー

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2010/10/01

http://umagoon.blog17.fc2.com/blog-entry-1327.html

Posted byブクログ

2010/09/27

「この瞳を、どうしてにごしてよいものか!」大石先生は教壇に立ち、思う。時代の流れが子供たちを変えてしまうが、芯には大石先生の優しさが残っていたはずだ。彼女のような心を持てれば良い。

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2010/09/18

穏やかな瀬戸内海の漁村に赴任した若い女の先生。と、その村の子どもたちとの交流を描いたほんわかしたお話、、、というイメージで読み始めたら、時代にどんどん灰色の雲がかかってくる。 戦争とひとりひとりの生活がどんなふうだったか。 日本の小さい村がどんなふうだったか。 悲しいけどやっぱり...

穏やかな瀬戸内海の漁村に赴任した若い女の先生。と、その村の子どもたちとの交流を描いたほんわかしたお話、、、というイメージで読み始めたら、時代にどんどん灰色の雲がかかってくる。 戦争とひとりひとりの生活がどんなふうだったか。 日本の小さい村がどんなふうだったか。 悲しいけどやっぱりほんわかも残っている小説でした。

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2010/09/07

程よいテンポで場面が変わっていくので、続きが気になってどんどん引き込まれて読んでしまった感じ。読み終わって無性に自転車に乗りたくなった(笑)。 「今の子供たちは…」とはよく聞かれる言葉だが、この本にも、先生に反抗的な子供、新米教師をナメて中傷する親たち、仲間内でのいじめ、といった...

程よいテンポで場面が変わっていくので、続きが気になってどんどん引き込まれて読んでしまった感じ。読み終わって無性に自転車に乗りたくなった(笑)。 「今の子供たちは…」とはよく聞かれる言葉だが、この本にも、先生に反抗的な子供、新米教師をナメて中傷する親たち、仲間内でのいじめ、といった要素はちらほら見られ(ただこちらのほうが現代よりさっぱりはしてるけど)、懐古の念より共感のほうが強い。大石先生も、清廉な雰囲気がありながら、母親の前だと結構我がままだったり、この辺は理想の先生像というより等身大の若い女性が上手く描かれていると思う。 小学校1年生の子供たちのキャラクターを最初に詳しく描写し、各自が時を追ってどんなふうになっていくのかを複数の時代で描いてあるので、登場人物は多いが一人一人に感情移入できる。年幼くして外へ出されてしまう少女や、将来をめぐって親ともめる子達、そして極め付けが戦場へ赴き、怪我を負ったり、あるいは帰ってこなかった男の子たちなのだが、今はやりの熱血教師のように、彼らの人生の深いところには立ち入らず、あくまで距離を置いたところで彼らを見守る大石先生。公に反戦を掲げるのでなく、逆に権力におびえて自分を偽るのでもなく、女として、母として、教師として、みんなの幸せを願う言葉を純粋に口にできる彼女は、当時の「強い女」だったのだろうと思う。

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2010/09/06

小豆島へ行き、実際の岬や分教場を訪れてからこの物語を読んだので、とても入り込むことができた。 とても深い。 戦争を知らないわたしたちには想像を超える想いがあったのだろう。 一度は読むといい本だと思う。

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2010/09/06

読もう読もうと思っていてやっと読んだ本。 なんだろう、意外としっくりとこなくてどうしてなのか。 でもいつの時代も子どもはぐんぐん前に進みたがっている。 そして刷り込みをしているのは大人だってこと。

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2013/02/28

 教師を目指す身でありながら未読なのはいかがなものかと思い手に取った次第ですが…予想よりもはるかに素晴らしい小説でした。  社会という荒波に巻き込まれ、翻弄されていく命。小学一年生の十二人の人生が戦争によって左右されていく様が、大石先生の教師としての濃やかな視点から語られます。悔...

 教師を目指す身でありながら未読なのはいかがなものかと思い手に取った次第ですが…予想よりもはるかに素晴らしい小説でした。  社会という荒波に巻き込まれ、翻弄されていく命。小学一年生の十二人の人生が戦争によって左右されていく様が、大石先生の教師としての濃やかな視点から語られます。悔しさ、無念さ、怒り、そして震えるような悲しみ…教師以前に人として、大石先生は社会をまっすぐ見つめ、現代の私たちにまで訴えかける。  特にこのラストシーンはたまりません。嗚咽が止まりませんでした。

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2010/08/18

昭和初年、師範学校を卒業して小豆島の分教場に赴任してきた大石先生と12人の教え子との愛情あふれる物語。貧しいが故に幼い時から悲惨な運命に弄ばれる子供たち。その子供たちの中にある美しいものに目を注ぎ、それをどこまでも伸ばしていこうとする若く美しい女教師。戦争という不可抗力に圧し潰さ...

昭和初年、師範学校を卒業して小豆島の分教場に赴任してきた大石先生と12人の教え子との愛情あふれる物語。貧しいが故に幼い時から悲惨な運命に弄ばれる子供たち。その子供たちの中にある美しいものに目を注ぎ、それをどこまでも伸ばしていこうとする若く美しい女教師。戦争という不可抗力に圧し潰されながらも懸命に生きる人々の姿を描いてあらゆる階層から絶賛された名作。 「このひとみを、どうしてにごしてよいものか」 まずこの一文にぐっときた。早い段階でこの先の12人の子供たちを思わされて、少し泣きそうになった。 戦争の悲しみが静かに染み込んでくる、そんな作品。

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2010/07/11

とても有名な本で、子どもの頃から名前だけは知っていたのに、未だ読んだことのなかった本。 勝手にタイトルから先生と生徒の愛情物語かなんかと思い込んでいたら、もっと深いものがあった。 高らかに反戦をうたっているわけではないのが、さらに深い悲しさ、空しさを読み手の心の奥にしみ込ませてい...

とても有名な本で、子どもの頃から名前だけは知っていたのに、未だ読んだことのなかった本。 勝手にタイトルから先生と生徒の愛情物語かなんかと思い込んでいたら、もっと深いものがあった。 高らかに反戦をうたっているわけではないのが、さらに深い悲しさ、空しさを読み手の心の奥にしみ込ませている。

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2010/05/01

出版社/著者からの内容紹介 戦争否定と人間の平等を描く壺井文学の傑作 第2次世界大戦をはさんだ約20年間のヒューマンな庶民生活を、分教場の女先生と12人の教え子とのあたたかい心の交流を通して描く。 内容(「BOOK」データベースより) 瀬戸内海べりの岬の分教場に赴任してきた「お...

出版社/著者からの内容紹介 戦争否定と人間の平等を描く壺井文学の傑作 第2次世界大戦をはさんだ約20年間のヒューマンな庶民生活を、分教場の女先生と12人の教え子とのあたたかい心の交流を通して描く。 内容(「BOOK」データベースより) 瀬戸内海べりの岬の分教場に赴任してきた「おなご先生」と12人の生徒たちとの心のふれあいを描いた愛の物語。悲惨な戦争がもたらした不幸と苦難をのりこえて、終戦後成長した生徒たちに招かれるが、「おなご先生」が再び二十四の瞳に出会うことはなかった。

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