二十四の瞳 の商品レビュー
厳しい戦時下の中で、…
厳しい戦時下の中で、小学校の女教師としていきぬく主人公の真摯な姿が胸を打つ。小学生に読ませたい一冊です。
文庫OFF
オススメ
小さな学校の女性教師と12人の子供たちが、見て、経験した戦争。殊更に悲惨さを強調し反戦を主張するものではなく、ありのままに教師と生徒たちの姿を描くことによって、何が大切かを教えてくれる珠玉の作品である。
TKS
瀬戸内海に浮かぶ小豆島を舞台にした先生と教え子の物語。映画化もされ、ロケ地は観光名所にもなっている。 日本が日中戦争・太平洋戦争に突入し、時世に抗うことができず翻弄されながらも教え子のことを思い続ける先生の直向きさが印象的。軍国主義下の教育に絶望を感じ、一旦は教職を退くものの...
瀬戸内海に浮かぶ小豆島を舞台にした先生と教え子の物語。映画化もされ、ロケ地は観光名所にもなっている。 日本が日中戦争・太平洋戦争に突入し、時世に抗うことができず翻弄されながらも教え子のことを思い続ける先生の直向きさが印象的。軍国主義下の教育に絶望を感じ、一旦は教職を退くものの、再び教壇に立った時はかつての教え子は親になっていたものあり、亡くなっていたものあり、先生はそれぞれの境遇に涙する。 人と人の繋がりが薄くなってきた現代だからこそ味わえる人と人との触れ合いの物語。
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★3.5。 映画は何作かは観ているはずですが、まったく覚えておらず。ただ原作は多分初読。いろんな意味で経済性の高い当方の記憶。 さておきそうか、こういう小説なのか。もっと直接的なのかと思ってましたが、松竹が映画化するんだからそうですわね、理知的な抑制が効いていてます。 しかしこん...
★3.5。 映画は何作かは観ているはずですが、まったく覚えておらず。ただ原作は多分初読。いろんな意味で経済性の高い当方の記憶。 さておきそうか、こういう小説なのか。もっと直接的なのかと思ってましたが、松竹が映画化するんだからそうですわね、理知的な抑制が効いていてます。 しかしこんな話があちこちにあって、かつ、小説にするのも憚られるのが100年も経たない前のこの社会の話、現在を見ると知らないからと見向きもしない、遠くに来てしまって見えなくなっているのかなぁ。
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新任の女教師と島の子どもたちの愛情あふれる物語。爽やかな読後感。戦争は絶対によくないと思わされる。懸命に生きる人々の姿に感動。
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当たり前の日々の暮らしを奪い、あたかもそれが当たり前かのように錯覚させてしまう戦争の怖さ。 素直で純粋な心を持った子どもたちの瞳はいつまでも輝くものであって欲しいし、子どもたちの未来を狭め奪う戦争は、世界中のどこであっても絶対にあってはならないものだと改めて感じさせられました。 ...
当たり前の日々の暮らしを奪い、あたかもそれが当たり前かのように錯覚させてしまう戦争の怖さ。 素直で純粋な心を持った子どもたちの瞳はいつまでも輝くものであって欲しいし、子どもたちの未来を狭め奪う戦争は、世界中のどこであっても絶対にあってはならないものだと改めて感じさせられました。 何もかも変わってしまった中での最後のシーンは、まだ戦争前の大石先生と子どもたちの場面を思い起こさせ、涙が止まりませんでした。
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小豆島に旅行することを決めたことからこの本を手に取りました。 戦前・戦後の描き方の根底に流れる愛情のようなものがはじめから最後まで読者の心をあたたかくしてくれました。 解説を読んでこの本の良さを再認識できました。
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小学生の時に何度も読んだ本。 自分が母親になるとまた昔とは違った感想ももつ。 生きる大切さ、そして生命の大切さ、戦争の悲惨さを教えられる本。 ・一年生の子が弟や妹の子守りをするとは 今の大人でさえ育児は大変なのに、本当に本当に大変だと思う。 ・環境の力を感じさせられる。...
小学生の時に何度も読んだ本。 自分が母親になるとまた昔とは違った感想ももつ。 生きる大切さ、そして生命の大切さ、戦争の悲惨さを教えられる本。 ・一年生の子が弟や妹の子守りをするとは 今の大人でさえ育児は大変なのに、本当に本当に大変だと思う。 ・環境の力を感じさせられる。 生まれた時代、場所、家によってこんなに運命が変わってしまうとは。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
読んでよかった…そう思える本でした。 なんだろうね、いつの時代にも優しい人はいる。 そして貧困だろうがなんだろうが、 子供を純粋な目で見てくれる大人がいる。 それが小石先生。 だけれども子供のとんだいたずらにより ひっどい目に遭っちゃうけれどもね。 それでも彼女は教え子たちを案じてくれていました。 最後に込められた戦争を批判する言葉… 実は大石先生は娘さんを亡くしているのです。 歴史にifはないよ、もしそうでなければ あんな行動なんかとらなかっただろうに!!
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子どもたちがみずみずしく、あどけなく、尊く悲しい気持ちになった。戦況悪化の一方、彼らは成長を続ける。戦争や不況によって、それぞれの苦難があり、格差が生まれ、人生が枝分かれしていく。 豊かな時代を知っていた先生と、生まれた頃から戦時中だった子とのやりとりが印象的だった。結局は社...
子どもたちがみずみずしく、あどけなく、尊く悲しい気持ちになった。戦況悪化の一方、彼らは成長を続ける。戦争や不況によって、それぞれの苦難があり、格差が生まれ、人生が枝分かれしていく。 豊かな時代を知っていた先生と、生まれた頃から戦時中だった子とのやりとりが印象的だった。結局は社会の流れや、大きな力によって、私たちの考えや感情さえもコントロールされてしまうのかなと思った。 自分がどういう時代の中に生きているのか、考えてみようという気になった。
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