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生物と無生物のあいだ の商品レビュー

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919件のお客様レビュー

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2009/10/04

生物とは何か?自己を複製する能力である。ではウイルスは生物か?自己複製をする能力はあるが栄養を摂取することも呼吸することもない。結晶化することもできる物質に近い。ということはウイルスは生物と無生物のあいだなのでしょう。また生物は動的平衡の流れそのものだということ。そう結論づけられ...

生物とは何か?自己を複製する能力である。ではウイルスは生物か?自己複製をする能力はあるが栄養を摂取することも呼吸することもない。結晶化することもできる物質に近い。ということはウイルスは生物と無生物のあいだなのでしょう。また生物は動的平衡の流れそのものだということ。そう結論づけられるまでの実験、科学者の感動が伝わってくる。あとがきに作者の子供時代のことが書かれてありそのこともよかった。

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2009/10/04

「生きている」とはどういうことか? 分子生物学がたどりついた地平を、歴 史の闇に沈んだ科学者たちに光を当てながら平易に明かす。ページをめくる手がとまらない極上の科学ミステー。

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2009/10/04

異分野の本をたまにこうやって読むと、ちょっとちがう考えをもてたりしてとても新鮮な気持ちになる。読ませます。書き方ひとつで生物がこんなにロマンチックに思えちゃうかね。名作です!

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2009/10/04

生命とは何か。 それを分子生物学の観点から説き明かす、目から鱗の一冊。 とても詳しい上に分かりやすい。 生化学をやる前に、この本を読んでいれば良かった。。(笑) 特に、生物学系の勉強している人にお勧めです。

Posted byブクログ

2009/10/04

生物とはなにか、それは自己複製するシステムであり、動的平衡にある流れである。というような生物のありようをただただ物語るように記してある本書である。自己複製して動的平衡にあるならば、アルツハイマーのような脳の細胞異常の研究の進捗状況も記されていると思ったが、脳自体が特殊でアミロイド...

生物とはなにか、それは自己複製するシステムであり、動的平衡にある流れである。というような生物のありようをただただ物語るように記してある本書である。自己複製して動的平衡にあるならば、アルツハイマーのような脳の細胞異常の研究の進捗状況も記されていると思ったが、脳自体が特殊でアミロイド前駆体というタンパク質が構造以上を起こし、脳の内部に蓄積する。つまり脳内では一度死んだ細胞はもとに戻らないというわけだ。実験の結果を元に理論で定義つけられ解明されている動的平衡にも、定義づけられない超生命体があることを思い知ることになった。

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2009/10/04

DNAの発見から始まり、最先端分野(DNA)の研究成果を争う研究者の戦い、筆者自身の研究(細胞膜)について書かれている本。専門的になりがちな理系の分野であるにも関わらず、分かりやすく文学的な文章で書かれている点が特長といえる本書では、研究成果の正しさを証明する過程や、新しい分野の...

DNAの発見から始まり、最先端分野(DNA)の研究成果を争う研究者の戦い、筆者自身の研究(細胞膜)について書かれている本。専門的になりがちな理系の分野であるにも関わらず、分かりやすく文学的な文章で書かれている点が特長といえる本書では、研究成果の正しさを証明する過程や、新しい分野の研究をすすめていく研究者の思いなど研究に携わる人々の思いが詰め込まれています。自分が自分であり続けるためには、壊され入れ替わり続けなければならない――自分自身を見つめなおすきっかけになりました。(2008.2.18)

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2009/10/04

生物の発生に関する新書。恐らく、文系の人にとっては、これくらいの記述に留めておくのが非常に読みやすくてよろしいのだと思う。理系の、しかもDNAをネタにしている院生にとっては、もう少し専門的な話をしてもらってもよかったけども。個人的には、生物系の学者さんの研究に対するスタンスが、工...

生物の発生に関する新書。恐らく、文系の人にとっては、これくらいの記述に留めておくのが非常に読みやすくてよろしいのだと思う。理系の、しかもDNAをネタにしている院生にとっては、もう少し専門的な話をしてもらってもよかったけども。個人的には、生物系の学者さんの研究に対するスタンスが、工学系のそれとは少し違うことが分って面白かった。

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2009/10/04

素晴らしかったです。 生命は美しく、神秘的。 生命とは何か、という価値観が編集されました。 世界観が変わりました。

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2009/10/04

生命とは何かについて、研究史を研究者として現場近くにいた人ならではの語り口でわかりやすく時に冗談を交え語ってくれている。 生命とは”自己複製を行うシステムである”という説の検証からはじめ”生命とは動的な平衡状態にある”との説にいたるまでの経過 を丁寧に色々のエピソードを交えながら...

生命とは何かについて、研究史を研究者として現場近くにいた人ならではの語り口でわかりやすく時に冗談を交え語ってくれている。 生命とは”自己複製を行うシステムである”という説の検証からはじめ”生命とは動的な平衡状態にある”との説にいたるまでの経過 を丁寧に色々のエピソードを交えながら興味深く説明してくれてい

Posted byブクログ

2020/01/04
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

自分たちの体が細胞レベルでどうなってるのかってことが丁寧に説明されていて、素人にもよく分かった。 また、研究室の体制がどうなっていて、どうやって研究してるのか?どうやって発見が生まれるのかについても書かれていて、とても興味深かった。しかし、この本の中で一番感銘を受けたのは、様々な発見の裏にある、研究者たちの情熱や先人たちの努力の積み重ねについてである。 世に知られる発見は、その何十倍、何百倍もの人々のたゆまぬ努力があってこそなんだということを知った。 研究に人生を捧げていても、日の目を見ずに生涯を終えていく研究者が沢山いること、でも彼らの研究の積み重ねのおかげで今日の科学があるということを知った。 研究だけに人生を捧げ、自分の寿命をすり減らしてまで研究に没頭する彼らの情熱に胸が熱くなった。それとともに、生物のしくみというのが、思った以上に複雑かつ巧妙であり、しかしながらうまく機能していることに衝撃を受けた。 私たち生命体がエントロピー増大の法則に逆らって、秩序を保ちながら生きていること、動的平衡を保ちながら生きていることは(科学的なことが理解できないせいもあるが、)私には奇跡としか思えない。私は無宗教ながら、これは神の仕業としか思えない。 また、エピローグでは、著者の少年時代のエピソードにも触れられており、ここに生物学者が生まれるきっかけとなった土壌を見ることができる。のどかな田園風景の中、様々な生命に好奇心を向ける少年の姿が目に浮かぶようだ。

Posted byブクログ