生物と無生物のあいだ の商品レビュー
理系のリリカル. たまにはこういうのもいいかな,と理系っぽい流行りものを(文系の友達が絶賛してたこともあり)読んでみたけど,面白かったー. 内容は生物の基礎の基礎な感じだけど,歴史を経時的に追いつつ段々と細かいところに入っていく感じ. 自然科学(医学含む)に進もうと思ってる中高生...
理系のリリカル. たまにはこういうのもいいかな,と理系っぽい流行りものを(文系の友達が絶賛してたこともあり)読んでみたけど,面白かったー. 内容は生物の基礎の基礎な感じだけど,歴史を経時的に追いつつ段々と細かいところに入っていく感じ. 自然科学(医学含む)に進もうと思ってる中高生,文系理系問わず大学生初年度の人(まだ分子生物,生化とかやってない人)に特にお薦めかも.
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簡単に解り易く「発見」に至る過程が解説されていて非常に面白かった!これから理系の読み物をもっと読みたいと思わされた。080526
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生物と無生物のボーダーをどこで決めるか。 この結論を『自己複製することができるのが生物』ということで割り切ってよいか。 生物と無生物をたやすく判別するのはたったそれだけの理由か。 様々に疑問に迫っていく一冊。
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題名のこたえが知りたい人には若干回りくどい書き方。 新書だけれども少し小説っぽいところが楽しめる。 内容については、超生物学的になってくるが 理解しやすい程度にはつくられている。
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評判が良い本なのは知っていたが、特に期待もなく何となく買ってみた一冊。 ところが、面白すぎ! 自分が高校生の頃、単なる「暗記科目」でしかないという認識で受けていた生物の授業。こんなに奥深い世界が広がっていたのだなんて知らなかったぞ。生物学者になればよかった。何てもったいないこと...
評判が良い本なのは知っていたが、特に期待もなく何となく買ってみた一冊。 ところが、面白すぎ! 自分が高校生の頃、単なる「暗記科目」でしかないという認識で受けていた生物の授業。こんなに奥深い世界が広がっていたのだなんて知らなかったぞ。生物学者になればよかった。何てもったいないことをしたんだろうとまで思ってしまった(^_^; 専門的な学問の知識や、自分の子どもの頃の思い出まで自然に広がる文章も素敵で、小説を読んでいるようでした。 お勧めです!! ★★★★★:お勧め!これが気に入らなければ、もう結構です ★★★★☆:お勧め!気に入ってくれるとうれしいなあ ★★★☆☆:お勧め!でも趣味が合わない場合もありますから。。。 ★★☆☆☆:お勧め!よろしければいかがですか? ★☆☆☆☆:お勧め!気になったらどうぞ!
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リリシズムに流されることもままある文章に時折鼻白むことはなくはないものの、アナロジーを多用した文章は、ことこういった分野にも全く疎い自分のような者にも分かりやすい。 生物が、それがそこに、そのようなものとしてあることの驚異。
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新書なのに、読み終わるのがもったいないと思ってしまった。 生物がおそろしく苦手だった私がこの本にチャレンジしようと思ったのは、この筆者の紡ぐ文章に心惹かれたからに他ならない。 きっと福岡氏は生物学への絶え間ない探究心と深い専門知識を持ちつつ、かつ客観的な視点を忘れない姿勢を大切に...
新書なのに、読み終わるのがもったいないと思ってしまった。 生物がおそろしく苦手だった私がこの本にチャレンジしようと思ったのは、この筆者の紡ぐ文章に心惹かれたからに他ならない。 きっと福岡氏は生物学への絶え間ない探究心と深い専門知識を持ちつつ、かつ客観的な視点を忘れない姿勢を大切にしている方なのであろう。 生物とは何か? 単純な問いかけほど、答えるのが難しいこともある。
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この本はすごくアカデミックな内容ですが、とても人間味溢れた表現で魅了します。 本当は生物と無生物の境界はここなんでは無いかと言う議論が白熱するのかと期待していましたが DNAからの生物の原理の探求の話がメインです。しかし、ニンゲンの体は常に変化を繰り返している とか原始と分子の間...
この本はすごくアカデミックな内容ですが、とても人間味溢れた表現で魅了します。 本当は生物と無生物の境界はここなんでは無いかと言う議論が白熱するのかと期待していましたが DNAからの生物の原理の探求の話がメインです。しかし、ニンゲンの体は常に変化を繰り返している とか原始と分子の間はなんでこんなに大きさが異なるのかなど、疑問に思っている事をズバッと回答して くれます。とてもすばらしうい。ぜひ続編を出してもらいたいものです。
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科学者でありながら詩的で文学的なセンスの光る文章。 生物というものは動的均衡、動的な秩序を持つ。生命を、静的で機械的なシステムとみて解き明かすことはできず、絶えず時間と流れの中の変化がそこにあることを見落としてはならない。 DNAのことや、科学者の発見の舞台裏などの記述は興味深か...
科学者でありながら詩的で文学的なセンスの光る文章。 生物というものは動的均衡、動的な秩序を持つ。生命を、静的で機械的なシステムとみて解き明かすことはできず、絶えず時間と流れの中の変化がそこにあることを見落としてはならない。 DNAのことや、科学者の発見の舞台裏などの記述は興味深かったし、科学に関する知識が著しく少ない私のような人間でも読みやすい表現で書かれていたが、やはり言葉の説明だけでは理解しきれない専門性や、関心のずれ(普通に暮らしていたら体感できるはずもないミクロなものへどんどんとむかっていくこと、原理を突き詰めていくことへの抵抗感が私にはある。)で、集中して読めない部分も多かった。 どこまで生命の神秘に迫っていくことができるのか、そして倫理的にそれがどこまで許されるのか、という著者の葛藤は、エピローグのとかげの卵の話の部分で、最も真に迫った表現で描かれていた。 このような生命科学の研究があるからこそ、撲滅できる病があったり、救われる命はある。しかし、作者も含め科学者たち自身は、根源的には、単に「生命とはなにか」という好奇心から研究を進めている。 否定できない科学的根拠に基づく証拠によって、それが説明されてしまったら、もうそこに神秘性はなくなるように私には思われる。
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生命の探究というテーマを主軸に、DNAの発見をめぐる研究者たちの人間模様も描かれています。発見だけでなく、それを発見した背景が語られているので読み物としても面白いですね。‘動的平衡’という考え方にはスピリチュアルなものも感じました。図書館予約数は99(08/04/26現在)です。
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