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生物と無生物のあいだ の商品レビュー

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919件のお客様レビュー

  1. 5つ

    261

  2. 4つ

    367

  3. 3つ

    157

  4. 2つ

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  5. 1つ

    10

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2009/10/07

タイトルから想像した内容とは違い、生命科学史から生命の成り立ちを追っていく感じで、突っ込んだ内容を想像すると期待はずれです。 『利己的な遺伝子』のような論文ではなく、エッセイに乗せて細胞の仕組みを分かりやすく解説してあり、生物の授業を真面目に受けていなかった私でも楽しめました。

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2009/10/04

面白かったです。ただし「生命とは何か」にきたいした生命の定義自体は新鮮なものではありませんでした。この本は別の観点で見た方が良いと思います。残念ながら著者自身も「自己複製」に変わる定義を示すように書いているので売り方の問題ではない訳ですがこの本は新しい定義を証明するレベルになって...

面白かったです。ただし「生命とは何か」にきたいした生命の定義自体は新鮮なものではありませんでした。この本は別の観点で見た方が良いと思います。残念ながら著者自身も「自己複製」に変わる定義を示すように書いているので売り方の問題ではない訳ですがこの本は新しい定義を証明するレベルになっていません。著者自身がこの本の中で書いている厳密な論理に沿っていないのです。それでも面白いです。生命の(さっきから生命を変換しようとすると晴明と出るので困っています。私が各文章の中では"seimei"は「晴明」と変換することが多いようですな)定義よりも生命の中でのメカニズムがタンパク質の嵌め合いによって起きているという点が面白い。これをここまではっきり書いた啓蒙書は無かったように思います。エントロピーの増大に打ち勝つ為の生命の成り立ちが描かれています。この点では面白い。そこまでですね。私のパラダイムを変換するような例えばワンダフルライフとか、利己的遺伝子のような迫力は感じられませんでした。

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2009/10/04

著者の体験と前世紀の生物学史を絡ませながら、分子生物学の限界を描き出している。テーマも記述も面白かったけど、内容が軽い感じで物足りなかった。歴史的記述は全体的に面白いけど、もっと内容に踏み込んで欲しい。その点では同じく講談社現代新書の粂和彦『時間の分子生物学』のほうが面白かった。...

著者の体験と前世紀の生物学史を絡ませながら、分子生物学の限界を描き出している。テーマも記述も面白かったけど、内容が軽い感じで物足りなかった。歴史的記述は全体的に面白いけど、もっと内容に踏み込んで欲しい。その点では同じく講談社現代新書の粂和彦『時間の分子生物学』のほうが面白かった。分子生物学の機械論的な生物観を乗りこえて「動的平衡」という興味深い概念を提出するが、それについてももう少し詳しく考察を展開してほしかった。結局、生物が動的平衡として存在するということをどのように考えたらいいのだろうか。

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2009/10/04

笠原書店で購入。学者とは思えない散文表現に翻訳文学のような感じを受ける。内容は生命というものをそれを解明していった生化学者たちの人生を織り交ぜて語ってゆく。ベストセラーもしょうがない。エピローグの少年時代の思い出話しの筆致は文学者の随筆のようでもある。アオスジアゲハやトカゲの思い...

笠原書店で購入。学者とは思えない散文表現に翻訳文学のような感じを受ける。内容は生命というものをそれを解明していった生化学者たちの人生を織り交ぜて語ってゆく。ベストセラーもしょうがない。エピローグの少年時代の思い出話しの筆致は文学者の随筆のようでもある。アオスジアゲハやトカゲの思い出は衝撃的だ。 最終的に言いたいことは「動的平衡」という概念か。

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2009/10/04

雑誌「本」(確か)掲載時にあとがき部分のみ読んだ事があり、気になって購入。 何よりまず内容のとっつきにくさにかかわらず最後まで読ませてしまう筆力が凄い。そして文章が美しい! 研究者の世界の話と分子・原子レベルの話とがリンクしながら展開していく。がちがちの文系人間にも十二分に楽しめ...

雑誌「本」(確か)掲載時にあとがき部分のみ読んだ事があり、気になって購入。 何よりまず内容のとっつきにくさにかかわらず最後まで読ませてしまう筆力が凄い。そして文章が美しい! 研究者の世界の話と分子・原子レベルの話とがリンクしながら展開していく。がちがちの文系人間にも十二分に楽しめた。

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2009/10/04

研究室の先輩からお借りした一冊 昨年、非常に売れた本書であるが、中を見ると… タイトルとあんまり関係ないじゃん!!というのが最初の感想 もちろんまったく関係ないという訳ではない。 最初に生命とは一体どのように定義するのかという生命科学に関係するなら一番答えにくい問い...

研究室の先輩からお借りした一冊 昨年、非常に売れた本書であるが、中を見ると… タイトルとあんまり関係ないじゃん!!というのが最初の感想 もちろんまったく関係ないという訳ではない。 最初に生命とは一体どのように定義するのかという生命科学に関係するなら一番答えにくい問いに始まる。 自己複製能、動的平衡状態などに始まる そこからウイルスの話になり、最終的には生命科学史の流れを追いながら著者の研究者としての生活やその研究内容を肩が凝らないように分かりやすく解説してます。 研究室に入ってからあえて生命科学系の本から遠ざかっていたが、普段よくやる実験手法がたくさん出ていてとても親近感がもてた。DNA構造の発見、PCRの開発についても面白いエピソードがあり楽しい。 生命科学の時代と呼ばれる今世紀に生命科学史を知っておくのは研究に直接携わる人でなくても知っておいたほうがいいと思います。 新書一冊で生命科学史、研究とはどういうものかを知るのに手軽な一冊でしょう。

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2009/10/04

題名と内容がいまひとつあってない。 まぁ、新書の題名ってのは作者が決めるんじゃなくて、出版社が売れるような名前にすることがあるみたいだから、仕方ないか。 読んでて、なんでこの話が出てくるんだって思うことがしばしば。話のつながりがわかりにくい。最後まで読むとそういうことかってわかる...

題名と内容がいまひとつあってない。 まぁ、新書の題名ってのは作者が決めるんじゃなくて、出版社が売れるような名前にすることがあるみたいだから、仕方ないか。 読んでて、なんでこの話が出てくるんだって思うことがしばしば。話のつながりがわかりにくい。最後まで読むとそういうことかってわかるんだけど。 理科系はそれほど得意じゃないけど、たまに読むにはおもしろいと思う。 人間の体を分子レベルで見るって不思議。でも、やっぱりむずかしい…

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2009/10/07

詩的な文面が目に付く、生物の本。 『動的な平衡状態』 むしろ哲学書か。

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2009/10/07

分子生物学それは、生命の根源を探る学問であります。 「生命とは何か?」を優しく詳しく教えてくれるのがこの本です。 作者の感性と分子生物学の話が素敵でしたね 野口英世の話でカルチャーショックを受けて、ウィルス、DNAの構造、細胞の仕組み、ノックアウトマウスの話により生命とは...

分子生物学それは、生命の根源を探る学問であります。 「生命とは何か?」を優しく詳しく教えてくれるのがこの本です。 作者の感性と分子生物学の話が素敵でしたね 野口英世の話でカルチャーショックを受けて、ウィルス、DNAの構造、細胞の仕組み、ノックアウトマウスの話により生命とは?を導いてくれます。 ちょっと、どこまでネタをばらして良いか?どう上手く表現してよいのか?ん〜力不足であります。

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2009/10/07

分子生物学者が書いた新書。面白い。 DNAや細胞について書かれている本。 例えが具体的で、読んでいて面白かった。風船を持った子どもが並んでいる、とか、自動販売機の硬貨識別装置が、歪んだ硬貨によりうまく作動しなくなった、とかのたとえ話なら容易にイメージすることができる。 生物実...

分子生物学者が書いた新書。面白い。 DNAや細胞について書かれている本。 例えが具体的で、読んでいて面白かった。風船を持った子どもが並んでいる、とか、自動販売機の硬貨識別装置が、歪んだ硬貨によりうまく作動しなくなった、とかのたとえ話なら容易にイメージすることができる。 生物実験についても記述されているので、少し酷な面もあるが、事実は事実として受け止めなければならない。

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