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悪童日記 の商品レビュー

4.3

116件のお客様レビュー

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2009/10/04

中学のとき先生に勧められて トラウマになったのは 今ではいい思い出。 時々読み返したくなる このむず痒さは何だろう

Posted byブクログ

2009/10/04

私が今まで読んだ中で、間違いなく最高傑作といえる小説です。 虚構と現実、何が嘘で何が正しいのか、考え出すと何もかも分からなくなってしまいました。 全てが曖昧で読み終わってからも何時間も余韻に浸ることが出来ました。

Posted byブクログ

2009/10/04

シュールな文体が好きな方には是非に読んで欲しいお話。 目も覆いたくなる様な人の汚さをただ淡々と受け入れ、時には報復し、決して離れる事のなかった双子が最後に生きる為に離れて行くのが印象的でした。 だけれど彼等の周りにいた人間達全てが悪ではなく、人はどんなに過酷な状況でも良心を持てる...

シュールな文体が好きな方には是非に読んで欲しいお話。 目も覆いたくなる様な人の汚さをただ淡々と受け入れ、時には報復し、決して離れる事のなかった双子が最後に生きる為に離れて行くのが印象的でした。 だけれど彼等の周りにいた人間達全てが悪ではなく、人はどんなに過酷な状況でも良心を持てるのだと逆説的に考えられたりしました。

Posted byブクログ

2009/10/04

大人の汚い世界観があります。 所々に人間ってこんなものだな。 って表現&心情があります。 寂しいながらも暖かいって感じる本です。

Posted byブクログ

2009/10/04

双子の兄弟の視点でひたすらに淡々と語られていく。 喜びも哀しみも同一線上。硬質な表現。 どこまでも純粋で残酷な、わたしの大好きな本。

Posted byブクログ

2009/10/04

戦時中、母親に連れられて大きな町から小さな町へ引っ越し、意地悪なおばあさんのいえに預けられた双子の物語。 彼らは二人で一つの切り離すことのできない片割れをもつ。 双子は厳しい環境で、しかしそこから得られるすべてを(たとえそれを学ぶことでほかの大事なものを捨てざるを得ないとしても)...

戦時中、母親に連れられて大きな町から小さな町へ引っ越し、意地悪なおばあさんのいえに預けられた双子の物語。 彼らは二人で一つの切り離すことのできない片割れをもつ。 双子は厳しい環境で、しかしそこから得られるすべてを(たとえそれを学ぶことでほかの大事なものを捨てざるを得ないとしても)ただただ学んでいく。 彼らの意識には色がなく、透明な意識が簡潔な文章に表わされる。

Posted byブクログ

2010/12/22

無垢な双子の少年を取り巻く物語・・・。かれらはとても頭がよくて妙に大人なびてて、本当に何を考えてるのかわからない。わかるのはお互いだけなんだ。 本当に彼らだけの世界で生きてる感じがする。どこまでも自分らのためになることをかんがえて行動してる感じ。そのためにはなんでもやっちゃう恐ろ...

無垢な双子の少年を取り巻く物語・・・。かれらはとても頭がよくて妙に大人なびてて、本当に何を考えてるのかわからない。わかるのはお互いだけなんだ。 本当に彼らだけの世界で生きてる感じがする。どこまでも自分らのためになることをかんがえて行動してる感じ。そのためにはなんでもやっちゃう恐ろしいところもあるし、人を助けようとするところもある。正直、祭司さまをゆすってるときの双子がいきいきしてるように見えた瞬間。

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2009/10/04

戦争が激しさを増し、双子の「ぼくら」は、小さな町に住むおばあちゃんのもとへ疎開した。その日から、ぼくらの過酷な日々が始まった。人間の醜さや哀しさ、世の不条理—非情な現実を目にするたびに、ぼくらはそれを克明に日記にしるす。戦争が暗い影を落とすなか、ぼくらはしたた...

戦争が激しさを増し、双子の「ぼくら」は、小さな町に住むおばあちゃんのもとへ疎開した。その日から、ぼくらの過酷な日々が始まった。人間の醜さや哀しさ、世の不条理—非情な現実を目にするたびに、ぼくらはそれを克明に日記にしるす。戦争が暗い影を落とすなか、ぼくらはしたたかに生き抜いていく。人間の真実をえぐる圧倒的筆力で読書界に感動の嵐を巻き起こした、ハンガリー生まれの女性亡命作家の衝撃の処女作。

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2009/10/07

▼最高に好きだね。もうずっっっっと面白いんだよ。読んでてずっと面白いんだよ。そんな小説ってある? しかも最後のワンセンテンスで完全にもってかれた形です。人類ってすごいね。いや、クリストフがすごいんだけどさ。

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2009/10/04

確か、ユーミンがお薦めの本だとか雑誌で目にしたので読んだと思います。後に「ふたりの証拠」「第三の嘘」と続き、全編通してすごく屈折した話で、気分が全く明るくならないことウケアイ、ですが、なんか引きこまれて読んじゃう。戦争が続く国で、美貌の双子の男の子が生きていく様を描いていますが、...

確か、ユーミンがお薦めの本だとか雑誌で目にしたので読んだと思います。後に「ふたりの証拠」「第三の嘘」と続き、全編通してすごく屈折した話で、気分が全く明るくならないことウケアイ、ですが、なんか引きこまれて読んじゃう。戦争が続く国で、美貌の双子の男の子が生きていく様を描いていますが、この双子が一筋縄ではいかない。「自分達の為」にだけ生きていく。天使のような顔で悪魔のような行いをする。美しくもあり、醜くもあり。 この3作は、翻訳が素晴らしいと思います。原作も充分に難しい表現をしていたと思いますが、日本語に直しても複雑さを活かしながら、整然と訳され、読む人を引きこむ文脈になっていると思いました。 夏に読む本じゃないかも。秋か冬のどんよりとした日にどうぞ。

Posted byブクログ