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悪童日記 の商品レビュー

4.3

116件のお客様レビュー

  1. 5つ

    56

  2. 4つ

    29

  3. 3つ

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2024/04/16

第二次世界大戦時下のナチスドイツ影響下のハンガリー田舎町が舞台。 タイトル通り、10歳前後の双子の悪童━もうホントに悪童!盗み恐喝、殺人まで!なんでもアリの2人━が自分たちの正義・ルールの中でしたたかに生き抜くお話。悪いのは戦争。この子たちは何も悪くないんだと思う。 悪童たちが...

第二次世界大戦時下のナチスドイツ影響下のハンガリー田舎町が舞台。 タイトル通り、10歳前後の双子の悪童━もうホントに悪童!盗み恐喝、殺人まで!なんでもアリの2人━が自分たちの正義・ルールの中でしたたかに生き抜くお話。悪いのは戦争。この子たちは何も悪くないんだと思う。 悪童たちが書く日記形式であり、また全ての感情表現を削って、事実のみを淡々と書いてるので、東欧の難しい世情をこちらも滅入ることなく読み進められる。 おばあちゃんもお母さんもお父さんも死んでしまった(殺してしまった)。双子の2人はこれからどう生き抜いていくのだろう。続編を読むのが待ち遠しい。

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2023/01/18

淡々と非日常な、日々が続きます。 簡潔に日々を綴っていますが、起こる出来事は濃いです。 とても楽しく読めました。

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2021/06/15

5、6回目の再読。2020年10月14日(水)ブックオフ大阪難波中店で購入(税込210円)したものを読む。この前日、13日(火)にもアマゾンマーケットプレイスで1冊購入したところ。これまで7、8冊は購入してるはず。もっとかもしれない。 10月15日(木)に読み始めて(たぶん)、...

5、6回目の再読。2020年10月14日(水)ブックオフ大阪難波中店で購入(税込210円)したものを読む。この前日、13日(火)にもアマゾンマーケットプレイスで1冊購入したところ。これまで7、8冊は購入してるはず。もっとかもしれない。 10月15日(木)に読み始めて(たぶん)、10月18日(日)に読み終える。初めて読んだときのような感動はないけど、それでもやっぱりいい。

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2020/02/05

子供の日記風の小説です。ただ、感情がないし、書かれている内容が壮絶なものが多く読むのがつらいです。 訳者さんのインタビュー記事もあったので本の参考になれば https://www.newsweekjapan.jp/stories/culture/2020/02/post-92...

子供の日記風の小説です。ただ、感情がないし、書かれている内容が壮絶なものが多く読むのがつらいです。 訳者さんのインタビュー記事もあったので本の参考になれば https://www.newsweekjapan.jp/stories/culture/2020/02/post-92192_1.php

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2019/12/14

すごい 面白いんだけど、悲しすぎる 今年の最後に物凄い本を読んでしまった 地獄ではない、煉獄なような焦土なのか浄土なのか 双子の少年は悪魔でもなければ、恐らく天使でも無いけれど 美しい天秤のように正確で あまりにも美しすぎておぞましいのか

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2019/12/03

本のリサイクルでタイトルに惹かれて貰ったもの。 日記という語り口調で始まる、美しい双子が祖母の家に疎開先として預けられる話。 優しい祖母といたずらっ子の双子の話かと思っていたら...やられた! 時代や戦争が彼らをそうさせたのか...?魔女のような祖母との共同生活に、知恵と美貌と暴...

本のリサイクルでタイトルに惹かれて貰ったもの。 日記という語り口調で始まる、美しい双子が祖母の家に疎開先として預けられる話。 優しい祖母といたずらっ子の双子の話かと思っていたら...やられた! 時代や戦争が彼らをそうさせたのか...?魔女のような祖母との共同生活に、知恵と美貌と暴力とあらゆる力をつけて生き抜いて行く双子。 ラストもインパクトありで、お気に入りの1冊。 三部作と知って探し中。映画も観たが、美少年の双子で原作に近いイメージでした。

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2019/01/03

第二次世界大戦のハンガリーが舞台(と思われる).疎開のため田舎町に住む意地悪で不潔な祖母に預けられた双子.知恵を生かしてしたたかに成長していく.淡々とした語り口がよい.

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2018/12/28

ハンガリー?が舞台の第二次大戦時,大都会から一面識もなかった祖母の家に疎開してきた双子の兄弟.彼らが二人でお互いを育てていく日々を日記に綴ったもの.戦争,貧困,いじめ,セックス,宗教,強制収用所,脱走兵,仕事,勉強,あらゆることが,感情のような不確かなものを廃した文章で記録されて...

ハンガリー?が舞台の第二次大戦時,大都会から一面識もなかった祖母の家に疎開してきた双子の兄弟.彼らが二人でお互いを育てていく日々を日記に綴ったもの.戦争,貧困,いじめ,セックス,宗教,強制収用所,脱走兵,仕事,勉強,あらゆることが,感情のような不確かなものを廃した文章で記録されていく.そして彼らの確固たる正義が示されて,所々溢れる想いが滲み出ているような気がした. 三部作ということで次が気になる

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2018/09/09

戦争と占領、そして開放と呼ばれる新たな占領。極限状況において極限の倫理を確立する双子の日記。訳者が反語的と解説してあるように二人の主人公は無数に悪事を働くが本質的には悪ではない。彼らを取り巻く時代と環境にこそより明白に悪を見出す。

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2017/08/07
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

面白かった。 第二次世界大戦下フランス、お婆ちゃんの住んでる家に疎開して行く双子の話。 悪童ってタイトルから「坊ちゃん」みたいな話を想像してたけど、むしろ今時のラノベっぽく、驚いた。 リアルな戦争を扱っているけど、主人公はあり得ないほど淡々としていて、そこが面白い。 宝石に目が眩んだお婆ちゃんがユダヤ人を毒殺しようと目論んでるところ、双子に脅されて諦めるシーンが良かった。 変態の将校とか、ロリコンの神父とか、印象的なキャラクターが多い。(こう書き並べるとシモの話が多い。) 女中がエロくて好きだけど死んでしまった。兎っ子もエロかったのに死んでしまった。最後は幸せだったんだろうか。

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