悪童日記 の商品レビュー
読んだら眠れなくなるよ〜、といわれて心構えができてたせいなのか全然ショックは受けませんでした。ただこんな子供たちが実際に出てきかねない状況をつくりだすもの、戦争、は怖いです。
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祖母の家に疎開してきた双子の兄弟が、戦争中の生活についての話を語る手記のような構成。徹底的に感情が排除された淡々とした文章で綴られる、エゴイズムとか、性とか、暴力とか、死とか、がなんだかとても怖かった。そんな悲惨な状況のなかでもしたたかに生きていく双子達にも、強さとかたくましさ...
祖母の家に疎開してきた双子の兄弟が、戦争中の生活についての話を語る手記のような構成。徹底的に感情が排除された淡々とした文章で綴られる、エゴイズムとか、性とか、暴力とか、死とか、がなんだかとても怖かった。そんな悲惨な状況のなかでもしたたかに生きていく双子達にも、強さとかたくましさというよりもむしろどこか壊れたような不自然さを感じてしまった。 ラスト、まるでふたりでひとりだったような二人が別々になってしまったことがすごく唐突のように思えて意外でびっくりで、続編があるときいたのですごく読みたくなりました。気になる〜!(2004/10/26)
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中学生時代に貪るように読みました。双子が「ぼくら」の視点から淡々と語る日常。善悪、美醜の観念なんて存在しない、そんな世界で、彼らはタフに生きて行く。ラストはなかなか衝撃的です。
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三部作の最後まで読まないとまるで結末が読めない。三部作が三部とも、全て違う話を読んでいるような印象を受ける。淡々と、だんだんと、深まっていくように、原始的な残酷さだと思っていたものが、追い詰められた狂気のようになっていく。 恐くて、面白くて、一息もつけず最後まで読み通したくなる。...
三部作の最後まで読まないとまるで結末が読めない。三部作が三部とも、全て違う話を読んでいるような印象を受ける。淡々と、だんだんと、深まっていくように、原始的な残酷さだと思っていたものが、追い詰められた狂気のようになっていく。 恐くて、面白くて、一息もつけず最後まで読み通したくなる。 こんなの初めて読んだ。 読んでしばらくたっているので、詳細は覚えていないんだけど、読んだインパクトだけは忘れられない。
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アガサクリスティーと名前が似てるけど違います。ハンガリー人です。 双子の幼い少年の目を通して描かれる戦争。きれいなものも汚いものも、目をそらさずに淡々と文章に定着させていく感じです。 読後感は「ひりひり」です。 『ふたりの証拠』『第三の嘘』との三部作。裏切られるような意外な展開に...
アガサクリスティーと名前が似てるけど違います。ハンガリー人です。 双子の幼い少年の目を通して描かれる戦争。きれいなものも汚いものも、目をそらさずに淡々と文章に定着させていく感じです。 読後感は「ひりひり」です。 『ふたりの証拠』『第三の嘘』との三部作。裏切られるような意外な展開に翻弄された一人です。 エネルギーのあるときにドウゾ。
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全体のスタイルが素敵。 悪童っぷりが痛快。 ラスト爽快。 教えてくれたN、ありがとう。
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