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キャッチャー・イン・ザ・ライ の商品レビュー

3.5

290件のお客様レビュー

  1. 5つ

    48

  2. 4つ

    79

  3. 3つ

    92

  4. 2つ

    25

  5. 1つ

    14

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2010/04/13

不朽の名作と聞いていたので少しだけ期待を込めて読了。 当然のことながら娯楽小説とは『面白い』のベクトルが違うなあと思った。 基本的には主人公のホールデンの思考と葛藤をなぞる作品 転々とする主人公が『世の中のどんな人間が嫌いか』というようなことを ひたすら言って聞かせる、という流...

不朽の名作と聞いていたので少しだけ期待を込めて読了。 当然のことながら娯楽小説とは『面白い』のベクトルが違うなあと思った。 基本的には主人公のホールデンの思考と葛藤をなぞる作品 転々とする主人公が『世の中のどんな人間が嫌いか』というようなことを ひたすら言って聞かせる、という流れの作品だった。 ただ、自分を見つめなおすという事を思わせた作品ではありました。 少し自分探しでもしてみようかしら。

Posted byブクログ

2010/03/16

一度は読ん出みたいと思っていた『ライ麦畑でつかまえて』。 主人公ホールデンの自伝的小説か。 おちこぼれ。自分をえうなきものとする。喪失感。非自己肯定観。不適合。つらい。

Posted byブクログ

2012/04/28
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

これが世に有名な「ライ麦畑でつかまえて」なのかと期待度を高く読んでしまったためか、テロリスト有名愛読書なのだからここにはいったいどんなことが・・・なんて思ってしまったのがダメだった。 まず外国の話なんだってことをキチンと理解した上で読まないとついていけない。 それから外国物を訳すとどうしてもひっかかってくる妙な標準語と、聞きなれない罵倒言葉。どのくらい怒っているのかが、よく考えないと伝わってこない。 まず主人公のホールデン・コールフィールドが、恥ずかしいくらいほ厨2病患者だ。この隠さず正々堂々と書いてる感がいいのだろうか・・・?昔の自分みたいなので共感を飛び越えて、もう見たくなくなる。 だが日本の厨2病と違って、まず自分の好きなこと、好きな人に対してはとても素直で言葉などに愛があふれている。 それから嫌なことに対して一貫して筋が通っている。 物事をあまり考えていないこともなく、どちらかと言えば自分なりにしっかりとよく考えていて、決して頭が悪い奴などではない。ただ少し考える方向が屈折している。 J,D,サリンジャーは日本でいうところの太宰治なのかも知れない。 無宗教やこの世は嫌なことばかりと人には言えない、言葉にできない思いが「ああ・・・わかる!この人は私と一緒だ。」って思わせてくれる作品だったのかも。 急に人が嫌いになったり、急に電話したくなったり、テキトーにどこかへ行き、勉強もしない、世の中はバカばっかりだと思っている。 だめだ。私には共感できない。こんなの誰でも少しは持ってるあたりまえの感情だもの。 どちらかといえば、主人公にアドバイスを与える先生の言葉に共感、感動した。安西先生並みの迫力と優しさのあるステキな先生だった。

Posted byブクログ

2011/05/17

読むの二回目(訳者は違うけど) 今回は主人公の痛さにイライラしてしょうがなかった。 多分自己嫌悪に近い気持ち。笑 そしてこの作品がこんなにも読み継がれているということはきっとみんなホールデン君なんですね。 どうでもいいけど「ライ麦畑でつかまえて」って邦題が好きです。

Posted byブクログ

2010/02/25

初めて読んだのは16の夏。 その時ホールデンには全く共感できなかった。 2度目に読んだ23の冬。 彼に好意を持った。 たとえ100万年かけたって、世界中にある「ファック・ユー」の落書きの半分だって消すことはできない。 I thought what I'd do w...

初めて読んだのは16の夏。 その時ホールデンには全く共感できなかった。 2度目に読んだ23の冬。 彼に好意を持った。 たとえ100万年かけたって、世界中にある「ファック・ユー」の落書きの半分だって消すことはできない。 I thought what I'd do was, I'd pretend I was one of those deaf-mutes-

Posted byブクログ

2010/02/17

ホールデンの気持ちを理解するには、私が年をとりすぎたのか、それとも女だから理解できないのか・・・ 正直、面白くなかったし、なんの共感もできなかったです。  村上春樹調になったところで、元が私にとっては面白くないもののようでした。

Posted byブクログ

2010/06/08

さようなら、サリンジャー。 ついに永遠の若者小説「ライ麦畑でつかまえて」を、村上春樹訳バージョンで読みました。 究極の落ちこぼれ少年、ホールデンによる自伝調小説です。 社会のあらゆるものを、自らの信条に合わないもの全てを否定しながら生きている主人公ホールデン。 イケメンルームメ...

さようなら、サリンジャー。 ついに永遠の若者小説「ライ麦畑でつかまえて」を、村上春樹訳バージョンで読みました。 究極の落ちこぼれ少年、ホールデンによる自伝調小説です。 社会のあらゆるものを、自らの信条に合わないもの全てを否定しながら生きている主人公ホールデン。 イケメンルームメイトと喧嘩しコテンパンにやられても、「相手は暴力をふるったことに内心ビクビクしてる低能野郎だ」と自分の弱さを認めない。 女の子に逃げられたら、「知性の無い女だった」と一蹴。 学校を退学になれば、「あんなクズ野郎どもが行く学校はこちらから出てやった」と自分で学校を辞めたかのように振る舞う。 全てを捨てて故郷を飛び出し、アメリカ西海岸でパイオニア的生活を送るんだ!…と意気込んでみたものの、結局最後はお家に帰って学校に行き直す。 うーん、本当に根性無しのダメ人間。 でも、なぜか共感できる、この若さゆえの傲慢。若さゆえの虚勢。 「自分は優秀だ、何でも出来る」と思いたい、「自分に降りかかる災難は自分のせいじゃない、周りのせいだ」と思いたい。 私自身、ちょっと前までそう考えることがよくありました(ま、最近はむしろ自分の非を認めがちですが…それが大人になった証拠かな)。 この本が永遠の若者向けだという意味が良く分かりました。 時代が移ろうと、若者は若者、その思いはどこかで繋がってるんじゃないでしょうか。 恐らく、我々はすでに、若者からそうじゃない者への過渡期にいます。 今が共感できる最後のチャンスでしょう、サリンジャーへの追悼の意味も込めて、ぜひ読んでみてください! 最後になりますが、本書は名言に溢れています(攻殻機動隊を見た方はご存じですよね)。 その名言を数個、個人的チョイスでご紹介します。 「つまり僕が言いたいのはさ、君はなんらかの意味でこの前の君とは違っているということなんだ」 (展示物は変わらないが、見ている我々が以前とは変わっている、それを確認出来ることが博物館の良い点なんだ、というホールデンの言葉、意外と冴えてる) 「けっきょく、(あなたは)世の中のすべてが気に入らないのよ」 (10歳の妹フィービーに愚痴ったホールデンが、その後妹に言われた一言、これはきつい) 「未成熟なるもののしるしとは、大義のために高貴なる死を求めることだ。その一方で、成熟したもののしるしとは、大義のために卑しく生きることを求めることだ」 (ホールデンの恩師アントリーニが精神学者ヴィルヘルム・シュテーケルの詩から引用。みんな、生きようぜ!) 以上です、長々と失礼しました。

Posted byブクログ

2010/02/14

昔、挑戦したけど「奴さん」等々 独特の表現が合わなくて読めなかった。 サリンジャーが死んだニュースを見て、この本を思い出した。 本屋でたまたま村上春樹の翻訳版を見つけた。 今、読まなかったら、私は「ライ麦畑」も読まない人生を 送ることになるんだなーと思って。で、ついに読んだ。 ...

昔、挑戦したけど「奴さん」等々 独特の表現が合わなくて読めなかった。 サリンジャーが死んだニュースを見て、この本を思い出した。 本屋でたまたま村上春樹の翻訳版を見つけた。 今、読まなかったら、私は「ライ麦畑」も読まない人生を 送ることになるんだなーと思って。で、ついに読んだ。 全然、好きなタイプの本では無かった。 彼氏曰くオタクの独りよがりの思想本。たしかに。 悲観的だし、誰も魅力的じゃないし、特別な何が起こるでもない。 でも、時を超えた作品を読めたことに満足。

Posted byブクログ

2010/02/06

大人になるということは、言い換えれば生きていくということは、当たり前のことでありながらそうたやすいことではありません。ホールデン少年は、誰もが持つ思春期という名のつらくて哀しい宝物を思い出させてくれます。青春のほろ苦く切ない作品です。

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2010/01/29

-「幸運を祈るよ!」なんて、僕なら誰にだって言うもんか。ひどい言葉じゃないか、考えてみれば- 一見、知的で洗練されているけどどこかイヤラシイ・・・大人社会に反抗して「闘争」「逃走」する少年、ホールデン少年の姿が痛々しく心に焼きつく。髪の毛が半分「白髪」というところあたりも、大人...

-「幸運を祈るよ!」なんて、僕なら誰にだって言うもんか。ひどい言葉じゃないか、考えてみれば- 一見、知的で洗練されているけどどこかイヤラシイ・・・大人社会に反抗して「闘争」「逃走」する少年、ホールデン少年の姿が痛々しく心に焼きつく。髪の毛が半分「白髪」というところあたりも、大人と子供の間の苦悩が象徴されるようでいい。

Posted byブクログ