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キャッチャー・イン・ザ・ライ の商品レビュー

3.5

291件のお客様レビュー

  1. 5つ

    48

  2. 4つ

    79

  3. 3つ

    93

  4. 2つ

    25

  5. 1つ

    14

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2010/08/04

文章や設定からアメリカの作家さんだなぁと思い、おもしろいんだけど、まあよくあるなぁとも思う、そんな印象。小説の中ではフィービーが落ち着きとふんわりとした温かい気持ちを与えてくれてる後半が好きです。

Posted byブクログ

2010/07/31

意味がわかんなすぎてびっくりした!最後まで感情移入できず,共感できないまま. 中盤から早く終われー.と,唱えながら読んだ. 名作が必ずしも自分にとっての名作とは限らない.

Posted byブクログ

2010/07/11

混じりっけ無しの純粋な青春モノ。 青春時代がもっと近い頃に読めばあれこれどろどろ思ったのかもしれないけど、既に十分大人だったらしい、主人公がかわいくすら感じた。 村上春樹の文体は読み慣れてしまったためか妙に落ち着く。

Posted byブクログ

2010/07/09

感受性の強い若者が故の悩み、苦しみ。ホールデンのような感性を喪いながら大人になるのかもしれない。 ラストのシーン、Smoke In Your Eyesがすごく合ってる。

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2010/06/07

強がっている主人公が、すごいかわいそうに思えた。特にぐっとくる物語でもなく。ただ世界のすべてが気に入らないのって、自分自身のことがたまらなく気に入らないからなんだよ。苦しさを外に責めてるんだよ。そこが私と似てて嫌なのです。これは若さだと言われてるけど、大人にもよくいると思うんだけ...

強がっている主人公が、すごいかわいそうに思えた。特にぐっとくる物語でもなく。ただ世界のすべてが気に入らないのって、自分自身のことがたまらなく気に入らないからなんだよ。苦しさを外に責めてるんだよ。そこが私と似てて嫌なのです。これは若さだと言われてるけど、大人にもよくいると思うんだけど。(←)どっちにしろ、傲慢さは見破られてるのね^^; 勉強になりました。さすが読みつがれてる本だけある。

Posted byブクログ

2011/07/16

不朽の名作として知られる「ライ麦畑でつかまえて」を、村上春樹が新たに翻訳したもの。タイトルは、原作に忠実に変更されている。 この新訳が出るきっかけになった二つの新書(「翻訳夜話」、「翻訳夜話2」)を読んでから、改めて読み通すと、なるほど二人の識者(村上春樹と柴田元幸)のテキスト分...

不朽の名作として知られる「ライ麦畑でつかまえて」を、村上春樹が新たに翻訳したもの。タイトルは、原作に忠実に変更されている。 この新訳が出るきっかけになった二つの新書(「翻訳夜話」、「翻訳夜話2」)を読んでから、改めて読み通すと、なるほど二人の識者(村上春樹と柴田元幸)のテキスト分析や解釈が、まさに的を得ていると実感できる。ただ漫然と読み飛ばすのではなく、翻訳を通してじっくりと作品と対峙することで、深い洞察を加えることが出来たのだなと感心。 村上訳のホールデンは、野崎訳のホールデンよりやや大人に感じられた。また、著者の分身のひとつと言われる妹のフィービーは相変わらずキュートで可愛く、著者自身と思われる兄・DBは、野崎訳より少し遠い存在に思われる。また、文体のリズムを重要視したという村上訳だけあって、なるほど読みやすい。時代に即した翻訳で読める贅沢を味わった。それにしても50年経っても古さを感じさせないこの作品は、まさに青春文学のモンスターだ。

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2010/12/21

成績不振で高校を退学になった変わり者の主人公ホールデンが、高校の寮を飛び出してから実家に帰りつくまでの3日間に起こった出来事が、ホールデンのモノローグ形式で描かれていきます。 ホールデンの反社会的な過激思想を村上さんがリズミカルに訳してくれています。ホールデンの異常なまでにひねく...

成績不振で高校を退学になった変わり者の主人公ホールデンが、高校の寮を飛び出してから実家に帰りつくまでの3日間に起こった出来事が、ホールデンのモノローグ形式で描かれていきます。 ホールデンの反社会的な過激思想を村上さんがリズミカルに訳してくれています。ホールデンの異常なまでにひねくれたものの見方や独特の話し方が滑稽で、すぐに作品に引き込まれました。 個人的に一番好きなシーンは、ホールデンが博物館に行くシーンです。展示物をみていたホールデンが興味深い考え方をしています。 以下、本文からの引用です。(ちょっとながいです。)↓ 「でもね、この博物館のいちばんいいところは、なんといってもみんながじっとそこに留まっているということだ。誰も動こうとはしない。君はそこに何十万回も行く。でもエスキモーはいつだって2匹の魚を釣り上げたところだし、鳥たちはいつだって南に向かっているし、鹿たちはいつだって溜まりの水を飲んでいる。素敵な角、ほっそりしたかわいい脚も同じ。おっぱいをだしたインディアン女はいつだって同じ毛布を織っている。みんなこれっぽっちも違わない。ただ一つ違っているのは君だ。いや、君がそのぶん歳をとってしまったとか、そういうことじゃないよ。それとはちょっと違うんだ。ただ君は違っている、それだけのこと。」 そして、この1,2ページ後にこう結論づけてます。 「ある種の物事って、ずっと同じ形のままであるべきなんだよ。」 深い。インスパイアされました。

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2010/05/21

初見は中学生の時で、ホールデン少年の自由さ、奔放さ、そして社会不適合者に憧れた時代でした。おそらく本書は、学生時代に読むのと、大人になってから読むのでは読後の感想が変わる作品だと思う。翻訳方面では、良くも悪くも村上春樹調なので、好みが分かれるだろう。僕は村上春樹の文体を好んでいる...

初見は中学生の時で、ホールデン少年の自由さ、奔放さ、そして社会不適合者に憧れた時代でした。おそらく本書は、学生時代に読むのと、大人になってから読むのでは読後の感想が変わる作品だと思う。翻訳方面では、良くも悪くも村上春樹調なので、好みが分かれるだろう。僕は村上春樹の文体を好んでいるので本書も大変読みやすく感じたが、村上春樹の文体そのものを嫌う人は、野崎孝著の「ライ麦畑でつかまえて」を読むのが無難だと思う。個人的には、村上春樹の平坦な文体そのものに、外国文学をストレートに訳した雰囲気があるので適合していると思う。

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2010/05/18

全ての事にイラだってて、自分以外は全て敵って常に緊張している。 (フィービーとアリーは別にしても)そんなホールデンはやっぱり変わってない。 エネルギーはあるはずなんだけど、色々なモノに疲れちゃってて、それと折り合いをつけていけるほど、丸くなってなくて・・・。 「あぁ、この本と中学...

全ての事にイラだってて、自分以外は全て敵って常に緊張している。 (フィービーとアリーは別にしても)そんなホールデンはやっぱり変わってない。 エネルギーはあるはずなんだけど、色々なモノに疲れちゃってて、それと折り合いをつけていけるほど、丸くなってなくて・・・。 「あぁ、この本と中学時代に出合えて本当に良かった」 と、感じさせてくれる。 野崎孝訳のが、なじみがあって好きかも・・・ いや、原書読めよって話なのだけれど・・・

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2010/05/16

Kくんとなんだか会話のかみあわない休日、いっそのこと読書に専念してみようと思って、Kくんの本棚から拝借。1日かけてソファーに寝転がってなにもせずにこの本だけ気を入れて読んでたら、読めば読むほど落ち込んで、ひどい終わり方をしたらどうしようと気が気でなくなり、しかも後半のショックな出...

Kくんとなんだか会話のかみあわない休日、いっそのこと読書に専念してみようと思って、Kくんの本棚から拝借。1日かけてソファーに寝転がってなにもせずにこの本だけ気を入れて読んでたら、読めば読むほど落ち込んで、ひどい終わり方をしたらどうしようと気が気でなくなり、しかも後半のショックな出来事に動転して、なんとかほっとしたラストまで読み終わってもなお、沈んだ気持ちの回復までは至らずという感じ。呆然。 そうか、こういう本だったのね・・・。しみじみ、ぐったり。 前半の長いぐだぐだしたところ、しっかりつきあうのはたしかにけっこうしんどかった。Kくんが、がんばってみたけどだめだった、と途中で本棚に放置してあったのも頷けます。  でもたしかに(体力と引換に)納得しました、世界の名著であるということを・・・。 そっか、世界って、そうだよね、こんなにも、拒否反応起きちゃうような、そのまますんなりと参加していけない、ものだよね、ごまかす、ということをしなければ、とても生き残れないくらい、おかしなものだよね、吐き気がするという反応は、読んでいるあいだはその純粋さが息苦しかったけど、語り終えられてみて、読み終えてみれば、とってもよくわかったよ。 唯一の救いだったフィービーという存在がすごくて、その圧倒的なきらきらした存在に、書かれていたとおりに、やられて、涙ぐむような、いてくれてよかった、ありがとう、という気持ちでいっぱいに。みんなに、必ずひとり、フィービーがいればいいのに。でも、ここまで、フィービーしかいなかったというこの本のほうが、純度が高すぎてふつうじゃないのかもしれないけど! 夢中で読んだということでもないけど、しっかりと一続きで読んでしまって、ひさびさの読書の休日でした。 訳の、村上春樹さんらしさを感じるような余裕は、(途中読んでいて、ああこのへんそうかなと思ったりはしたけど)まったくない、体力の要る、大変な、読書でした。

Posted byブクログ