1,800円以上の注文で送料無料

永遠の出口 の商品レビュー

3.8

159件のお客様レビュー

  1. 5つ

    29

  2. 4つ

    64

  3. 3つ

    48

  4. 2つ

    6

  5. 1つ

    0

レビューを投稿

2011/09/28

1か月くらいかけて、浮気しながらゆっくり読んだ。 アラフォー世代の少女期からのお話。小さな出来事の繰り返しは、自分そのもので、恥ずかしくなる。でも読み始めたら一気にタイムトリップできてしまう。リアルな小説なのに、ファンタジーの中にいるように抜けられない。 私も永遠の出口が見つから...

1か月くらいかけて、浮気しながらゆっくり読んだ。 アラフォー世代の少女期からのお話。小さな出来事の繰り返しは、自分そのもので、恥ずかしくなる。でも読み始めたら一気にタイムトリップできてしまう。リアルな小説なのに、ファンタジーの中にいるように抜けられない。 私も永遠の出口が見つからない、大人になりきれない大人だから。

Posted byブクログ

2012/05/05

1人の女性の小学生から大人になるまでの道のり。 森絵都さんというと児童書作家というよりは、YA向け作家といういう感じだ。その年齢層はシビアで、面白くないと途中で読むのをやめ、次の作品は手にしてくれない。 そんな小難しいお客たちを読書好きに引きずり込む作家が、大人向けに書きあげ...

1人の女性の小学生から大人になるまでの道のり。 森絵都さんというと児童書作家というよりは、YA向け作家といういう感じだ。その年齢層はシビアで、面白くないと途中で読むのをやめ、次の作品は手にしてくれない。 そんな小難しいお客たちを読書好きに引きずり込む作家が、大人向けに書きあげた。 今回も読書に慣れていない人たちが読んでも飽きないテンポで話はすすみ、若い人の気持ちを上手く表現し、時に詩的に、だけども鼻に着くような気取った感じでもなく、品よく爽やかな文章だ。 お話としては、若い時には経験値が足りないために苦労もするけども、人は生きていれば図々しくなっていくのだから心配しないでというエール。 いいお話です。 ( ・_ゝ・)<エール?懐古?年齢と経験値で変わる 2004年本屋大賞4位

Posted byブクログ

2011/09/06
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

出口の見えない毎日に 終止符を打ちたいと借りてきた。 小学校時代の話が好き。 コッペパンのあたりとか 友達との別れに感傷的になるとことか 大人になったら 感傷的にならなくなるところも好き。 後でゆっくり感想書きます

Posted byブクログ

2011/06/27

三浦しをんの推薦本(『三四郎はそれから門を出た』より)。 森絵都氏が児童小説の枠を超えて書きあげた作品だそうです。 ふつう、子供時代のある時期に焦点を当てた物語が多く、期間的には1年、長くて中学か高校の3年間くらいの長さのものが多いのに、この作品は、小学生の頃から高校生、果ては大...

三浦しをんの推薦本(『三四郎はそれから門を出た』より)。 森絵都氏が児童小説の枠を超えて書きあげた作品だそうです。 ふつう、子供時代のある時期に焦点を当てた物語が多く、期間的には1年、長くて中学か高校の3年間くらいの長さのものが多いのに、この作品は、小学生の頃から高校生、果ては大人になってからまでの一人の少女の心の移ろいを描いています。 残酷なほどまっすぐかと思うと、大人顔負けの打算をめぐらす子供の心理が包み隠さず描かれていて、自分の通ってきた子供時代と重ね合わせて、その鮮やかにクリアに表現した手法に驚くと同時に、あまりにリアルで息が詰まり、心が苦しくなるほどでした。 これが限定されたある時期だけなら、その頃の自分の姿を思い返して、心の痛みを押さえることができるのですが、こうもヒロインが成長していく過程を一つ一つ描かれていると、彼女に合わせて私の子供時代が否応なく思い起こされることになり、心の痛みはずっとじくじく続きます。 その時々の年齢の心理を丁寧に追っているため、当時のひりひりした心理感情を、本当によく覚えているなあと舌を巻くほど。 子供の純粋さで、融通を利かせられずに傷つく心理など、年を重ねるに連れて解放され、すっかり忘れていた、苦しい、不器用な思いが蘇って、本当にきついものがありました。 それだけ著者の力量がある証拠ですし、児童文学者として只者ではないと思います。 家族とのぎこちない距離のとり方や、初めての恋にうろたえて、無理をして自分をつくろえばつくろうほど、うまく行かなくなっていくことに最後まで気付かない心など、描き方が秀逸。 幼いなりに愛憎がこもった濃密な友達関係が展開されていきます。 子供の頃に、どんなに「永遠」という言葉が魅力的に響いたか、あまさず伝えてくれる、すばらしい一作です。 この作家は、読めば読むほど痛々しい思いを思い起こされるため、ちょっと苦手。 苦手だけどかなり好き。複雑な思いを抱く作家です。

Posted byブクログ

2011/06/21
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

2作目、ランはファンタジーだったけれど、これは地に足のついた人間ドラマ。私とほぼ同年代であろう女性の小学生から社会人になるまでの物語なので「あーそーゆーのあるよね…」と共感する部分は多い。やたらドラマティックでもなく、淡々というほどでもなく、一見退屈そうでいて空気のように読み進めてしまう心地よい文章。

Posted byブクログ

2011/05/27

子どもの頃の話は、人様の人生でも、妙に懐かしい気がする。 青春だよなあ、家族だよなあ、恋だよなあ、挫折だよなあ、と読み進めていくと、最後には、しっかり人生だよなあと感じさせてもらえる。この娘、好きになっちゃう。

Posted byブクログ

2011/07/19
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

夢中で一生懸命だったんだ。 まだまだこの気持ちを忘れないで、 もうちょっとだけ、頑張ってみたい。

Posted byブクログ

2012/01/03

前に読んでた。でも先が全然思い出せないので取り敢えず読み進める。 永遠ということばが気になる女の子の小学生から現在?大人?までの話。

Posted byブクログ

2011/02/06
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

カラフルがとっても良かったので、他の作品を読んでみたくて図書館で借りて来ました。 この作品もとってもよかった! 一人の女性が過去を振り返り、小学~高校卒業までの人生を振り返る青春小説。 青々しくて、すっぱくて、胸がキュ~となる感じ。 私自身も過去の自分を思い出したり、懐かしく思ったり、涙したりと様々な感情を味わいながら読みました。 私たちもこうやって大人になっていったんだよね。 「しぐれもみじ」見てみたいな。 あんなに素敵に言葉を生み出す「森 絵都」氏、とっても素敵! ピンクレディやら、たのきんトリオやら、新沼謙治やら、 パティ&ジミーやら、風の子さっちゃんやら・・・ ちょっと私より年代は上ですが、懐かしいものもいっぱい! ノスタルジーな気分に浸れました。

Posted byブクログ

2011/01/31

ーあの頃。この本を読んでいたら。 ひとりの少女の記録、といったところですが、 小学校時代〜高校卒業までの歩みは、誰にでも共感出来る部分のある、 ちくりと痛い思い出を引き出すような物語。 私が特に印象的で、特に痛かったのが、 「黒い魔法とコッペパン」。 学級王国の名の通り、生徒...

ーあの頃。この本を読んでいたら。 ひとりの少女の記録、といったところですが、 小学校時代〜高校卒業までの歩みは、誰にでも共感出来る部分のある、 ちくりと痛い思い出を引き出すような物語。 私が特に印象的で、特に痛かったのが、 「黒い魔法とコッペパン」。 学級王国の名の通り、生徒はなぜか、教師=大人に歯向かう事ができない。その大人が明らかに”曲がった人間”であっても。 淀んだ大人によって息苦しくなった教室で過ごす子どもたちは、黒魔法に掛かったよう。 私にも、そんな時があった。 本当は、わかっていたのに。 「ストーブ」と「コッペパン」が魅力的に見えていた魔法が解けたその時、子どもたちは、”魔女”はただの”おばさん”だと知る。 見事な魔法の解けかたでした。  

Posted byブクログ