永遠の出口 の商品レビュー
永遠って無い。 いつか出口があって、また別の永遠に続きそうな何かがある。 女の子の社会って子供だろうが大人だろうが面倒臭い。 あ〜あるあると妙に納得できる部分があった。 それから今の自分の社会を考えてみたり。 永遠って無い。 前向きな意味で。
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※このレビューにはネタバレを含みます
主観からふと違う視点でみてみると、物事ががらりと変わって見えてくる。お誕生会をしてもらえない友人の家庭、絶対的存在だった黒魔女のような女教師、色々な問題を抱えつつ出かけた家族旅行、恋に恋して周りが見えなくなってしまった初恋、魅惑的で居心地のよさを感じていたアルバイトのレストランでの出来事。確かにそのようなことがあったと、自分の心境に重なり、恥ずかしいような痛いようなせつないような気持ちにさせられる。 例えばこれが少女マンガだったら、トリとのあいだが恋に発展したり、再会したりする展開もありうるのだろうけれど、そう上手くいかない苦さがあり、ちょっとしんみりとしてしまう。 人と人とはずっと永遠に一緒にはなれないし、ずっと手をつなぎ合っていることなんてない。だけど確かにその時その場所でつながっていて、それは確かに「私」を成長させる一つになっている。だからこそ人は前進し続けられるのだろう。 「急に独りになった薄曇りの放課後みたいな、あの懐かしい風の匂いが鼻をかすめるたび、私は少しだけ足を止め、そしてまた歩きだす」
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数年前に文庫本で読んだけれど、先日図書館で見かけたのでもう一度読んでみました。 以前はわからなかった反抗する気持ち、恋する気持ち、そして進路が決まらない宙ぶらりんな気持ちを自分に当てはめることができてなんだか嬉しかったです。 振り返ってみると、数年前にいっぱいいっぱいになって...
数年前に文庫本で読んだけれど、先日図書館で見かけたのでもう一度読んでみました。 以前はわからなかった反抗する気持ち、恋する気持ち、そして進路が決まらない宙ぶらりんな気持ちを自分に当てはめることができてなんだか嬉しかったです。 振り返ってみると、数年前にいっぱいいっぱいになっていた悩みを今ではあまり思い出せなかったり、小さなことのように思えて恥ずかしかったりしました。 自分も少しずつ成長しているのかな、と実感しました。
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この世界には目の届かないことが多すぎた。永遠に出会うことができないものがあることに、大きな焦燥を感じていた少女時代。年を経るにつれこの世は取り返しのつかないことであふれていることを知り、色々なことをあきらめた末ようやく辿り着いた出口。それは大人への入口に通じているかもしれない「永...
この世界には目の届かないことが多すぎた。永遠に出会うことができないものがあることに、大きな焦燥を感じていた少女時代。年を経るにつれこの世は取り返しのつかないことであふれていることを知り、色々なことをあきらめた末ようやく辿り着いた出口。それは大人への入口に通じているかもしれない「永遠」の出口。 小説を読んでいるというよりは、エッセイでも読んでいるような気分。世代的にも合っていたせいか、主人公の気持ちがよくわかった。絶対的だった小学校の先生や、不良の娘はスカート丈を長くするとかね。そして私も「初デートのときにはグラタン」と言うことを姉から教わったっけ。恥ずかしいけど懐かしい思い出がよみがえる。確かにこれじゃあ、親とのズレるのは仕方がないことなんだろうな・・・。 さらに、子どものころに描いていた大人とは似ても似つかない自分がもがいていると言うのを読んで、そんな風に心配してたのは自分だけではないかもしれないと少々ほっとしたりして。年をとれば親戚付き合いとか冠婚葬祭とか自然に出来るようになると思ってたのにそうはならなかった。 最悪の破局を迎えてしまった初めての彼が、「全部ひっくるめて良い思い出だ」といってくれて、この人に恋をしてよかったと思えたというところが一番良かった。
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紀子という少女の小学生から高校卒業後までのお話。 小学生のエピソードは、共感するところが多々あり読んでて楽しいような、痛いような気分になりました。 中学生、高校生はあまり共感出来なかったけど、 どんな青春時代だろうと誰でも思い出せば、こっ恥ずかしい痛々しい時代だったんだろうなぁ...
紀子という少女の小学生から高校卒業後までのお話。 小学生のエピソードは、共感するところが多々あり読んでて楽しいような、痛いような気分になりました。 中学生、高校生はあまり共感出来なかったけど、 どんな青春時代だろうと誰でも思い出せば、こっ恥ずかしい痛々しい時代だったんだろうなぁと想像できた。 本で読むのはいいけど、あの頃に戻りたくはないな〜。 それくらい10代のあのなんとも言えない感じが出てます。
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2012/12 日比谷 いつも初読だと思って借りるがページを開いたとたん「ああ、読んだことあるわ」と思いだすのは、内容よりもタイトルが気に入っているからだろうか。 この永遠のループから抜け出せない…
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読んでて所々笑えたし自分の青春時代を、というより黒歴史を思い出してむず痒くなった(笑) 淡々とまったり読み終えた(。・ε・。)ほわっとする一冊。
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藤井フミヤさんが推奨していた本。 1人の女の子が10歳になるところから、不倫して、結婚して、不倫されて、離婚して、今にいたるまでのお話。 実際のお話は小学生から高校生までで、とても読みやすい文章で書かれています。 「若いっていいね」って、らじママと太郎姉ちゃんが言ってたよ(笑) ...
藤井フミヤさんが推奨していた本。 1人の女の子が10歳になるところから、不倫して、結婚して、不倫されて、離婚して、今にいたるまでのお話。 実際のお話は小学生から高校生までで、とても読みやすい文章で書かれています。 「若いっていいね」って、らじママと太郎姉ちゃんが言ってたよ(笑) できたら18・19くらいの人に読んでもらいたいお話だって。
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森絵都の作品は案外好きで、今作は「いつかパラソルの下で」に次ぐ位 とても良い作品だと思った。 彼女の小説はどこかしら読んでいて笑ってしまうような――私にはそれがさくらももこの作風にも通じると思えるのだが――話なり書き方があるのだ。 そして、最後まで読むと清々しい気分になれるのも大...
森絵都の作品は案外好きで、今作は「いつかパラソルの下で」に次ぐ位 とても良い作品だと思った。 彼女の小説はどこかしら読んでいて笑ってしまうような――私にはそれがさくらももこの作風にも通じると思えるのだが――話なり書き方があるのだ。 そして、最後まで読むと清々しい気分になれるのも大きな魅力の一つだろう。 何かが明確に変わるわけじゃない―。 でも、毎日は日々刻々と過ぎ去ってゆく。 「五十億年後には地球が太陽に飲み込まれていく」未来があるように。
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小学校から高校までの成長を書いた連作短編みたいなかんじなんだろうか、一つの話で一つの時期のエピソードが完結するので、あ、次の話は直後の続きじゃないんだ、という余韻があったり。あー…。みたいな感じだったり。学生時代に読んでたらまた感覚が違ったんだろうなあ
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