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ベルカ、吠えないのか? 文春文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 文藝春秋 |
発売年月日 | 2008/05/10 |
JAN | 9784167717728 |
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ベルカ、吠えないのか?
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商品レビュー
3.5
145件のお客様レビュー
なにこれ
寸断された文章は奇異で馴染みにくく、関わりのある人のエピソードは大雑把で頭に残らず、ただ戦う犬の系譜を追っただけの小説です。買って損した本の一つです。
本よみ
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
軍用犬として育てられた犬を祖として、人間に時に従い、時に抗いながら、人間の巻き起こす無意味な闘争に翻弄され続ける犬たちの系図を追った小説。 つくづく人間は勝手な生き物で、家畜としての歴史が長いことや、群れで生きるための性質を利用され、人間にとって、愛玩動物であるとともに、使役し、利用される動物でもある犬について、改めて気の毒に感じた。 人間の勝手な価値観で、病気が起こりやすい形質にもかかわらず、純血を優先され続けるような犬種がいること、動物実験に使われてきたこと、軍用犬や、麻薬探知犬、地雷探知犬など、人間よりも命が軽い存在として、危険な任務を背負わされる犬たち、売れない、懐かないなど人間の勝手な理由で処分される犬たち。 人間と生きることを犬が望むと望まざるとに関わらず、そうなってしまったせいで、犬が被ってきた数々の不利益について、果たしてそれが人間の庇護という利益と比べて少ないなんてことがあったのか? でも、そんなことも犬自身は考えないし、考えるのはあくまで人間側の義務だと思う。 そういうことを無視して、人間と犬との絆…と言われると、嫌だなあという気分になるのだが、そういう点では、人間のつくづく自分勝手なところがしっかり描かれてるところに好感が持てたし、犬たちの翻弄される現実の人間のやってきたことが、本当に愚かで、というかこの本に書かれてない歴史も大体全部愚かで、最悪だな、と思った。 犬の交尾について、わざとか下品な言葉を使用しているみたいに見えるのだが、本能=下品ではないし、そもそも犬には上品とか下品とかそういう概念もないし、交尾=下品ということでも無いと思うので、こんなふうに書く必要があったのかは疑問に思った。それか一部の人間が喜ぶからとか、小説に集中力を繋ぎ止めさせるためにやはり人間に向けてやってるのか、と思ったらそれも含めて人間って…と思ってしまった。
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人間社会や時代に翻弄される犬達の視点で描かれていて、犬視点なのに、懸命に必死に生き伸びようとする姿が鮮明に目に浮かぶ。
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