嫌いなら呼ぶなよ の商品レビュー
最初の話はあんまり頭に入ってこなかったけど、最後の綿矢りさ老害の話はちょー面白かった。特に何か学ぶ訳では無いけど、色々とリアルで、クスッと笑えて、元気になれた。なんだよシャトル蘭って(笑)(苦笑)
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アメトークの読書芸人で加納が紹介してたので気になって購入。 蹴りたい背中も恥ずかしながら読んだことがなく、初の綿矢さんでした。 コロナ禍に執筆された短編ばかりで女性の嫌〜な部分とかありのままに描き殴られていて良かった^_^スカッとするし気持ちいい。 嫌いなら呼ぶなよの不倫男は根性が腐ってたけど最終的にどの道を歩むのか(本気で反省して改め直すのか、嘘の仮面を被り続けるのか)気になった。
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リズミカルでエンタメ性の高い文体は非常に読んでいて痛快でした。 ただ超個人的には、自分の価値観が動かされる様な新たな含蓄を、今作の内に見出すまでには至れませんでした。 ですが人間模様の内の、言外における細かなやり合いが非常に人の機微を詳らかに掬い上げていて、それだけでも人が人を、...
リズミカルでエンタメ性の高い文体は非常に読んでいて痛快でした。 ただ超個人的には、自分の価値観が動かされる様な新たな含蓄を、今作の内に見出すまでには至れませんでした。 ですが人間模様の内の、言外における細かなやり合いが非常に人の機微を詳らかに掬い上げていて、それだけでも人が人を、普段どう捉えているのか、その一つの姿を知る、素敵な機会にはなりました。
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僕は忘れてない。ずっと働きづめで疲れていた君にこの僕が提供できるのは、結婚してもいつまでも恋人同士みたいな濃密な空気感なのだと。 なぜこれがわかっていて不倫ができるのか。この気持ちを持って、行動に移してくれた人にどんだけの信頼をおいているのか。本当に怖くなった。彼女を愛しているという気持ちがありながら、あくまでも被害者意識で、仕方がなかったという気持ちで不倫ができるのか、全てにおいてそうなれるのがすごい
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2025.10.20 キレのある毒舌な綿矢りさワールド全開でとてもよかった◎ 女の嫌な部分を煮出して凝縮したような、そんな小説を書く彼女の作品はクセになる。 お気に入りは 「嫌いなら呼ぶなよ」と「神田タ」 どちらも自分のことしか見えてない痛い人の特徴をこれでもかと詰め込まれた...
2025.10.20 キレのある毒舌な綿矢りさワールド全開でとてもよかった◎ 女の嫌な部分を煮出して凝縮したような、そんな小説を書く彼女の作品はクセになる。 お気に入りは 「嫌いなら呼ぶなよ」と「神田タ」 どちらも自分のことしか見えてない痛い人の特徴をこれでもかと詰め込まれた主人公に、 こんなやつ身近にいなくてよかった、と思いつつ目が離せずあっという間に読み終えた。 コロナ禍という社会背景も相まって、さらに物語を複雑に痛々しく作り上げてあり、面白い。
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どの章の主人公も癖強め、書かれてる文章も「小説」というより誰かの日記や心の中のつぶやきを前面に出した感じ。 でもただ書き殴ったってわけじゃなくて、主人公たちの心情の移り変わりが所々表現されてて、しかもそれがどこか納得できてしまう。 さすが芥川賞作家。
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久々の綿矢りさ先生作品! コロナ禍の人々をテーマにした4つの短編集。 どのお話もクセつよな人たちが登場するのですが、全体的にそれぞれの人物の細かい感情描写が神がかっています。 とは言え、実はざっと一読した時点では、なんだかどれもあと一歩の所で刺さらないなぁと思ってしまいました。 でも、なんで刺さらないのかな?と考えながらパラパラと読み直してみた時に、私気づきました。 認めたくないものの、(敢えて言葉を選ばずに言えば)性悪登場人物たちの気持ちが何故か少しだけ分かってしまうからだーーーーーー!!! ギリギリの所で100%共感できていないのは、自分の中に残っている理性がまだ機能してくれているからであって、その理性をいつか失った時には私も(性悪)の仲間入りを果たすことであろう。と、心の奥底で感じてしまうから、刺さってるんだけど刺さってない(ふりをする)という謎のムーブを呼び起こしたんだと思います。。。 4つのお話の中でお気に入りは、「老(ロウ)は害(ガイ)でも若(ジャク)も輩(ヤカラ)」。 まず何より、タイトルが秀逸すぎる。 老害老害と言うけれど(実際老害はいるけれども)、若い人も大概だよ?!という中年層の心の小さな叫びを見事に表現して下さってます。 仕事場では自分も老害にはなるまいと心がけているものの、実際のところバランスがめちゃくちゃ難しい。 後輩ちゃんに気になることがあったとして、きっとあれこれ教えると、老害とは行かないまでもうざがられれるのは目に見えている。とは言え、ずっと放置したらしたで、「若(ジャク)も輩(ヤカラ)」になってしまうという無限ループ。。。 中々考えさせられる話でした。 が、この炎上しがちなテーマをポップに描いて下さってるので重くなりすぎずに読めます。 流石に綿谷先生にはなれないけれども(才能なし)、状況次第で私はシャトル蘭にも内田にもなり得そうなので笑、ここの所仕事に対してだるっだるだった自分を戒めるには非常によい作品でした!
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最後の話の編集者内田の気持ちわかるわー。 めんどくさいと思ってたら飛び火!で、その後どうなったんだろう。意外と気に入られて焼肉…なわけないか。
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毒々しいけど、刺さらなかった。登場人物達は、私の周りにはいないタイプ。読んでいて「え?こんな人いる?」とか思っちゃった。いるんだとしたら、はあ、めんどくさい。って思う。普段、そんなに自分を褒めたりしないけど、段々、自分ってマシな人間なんじゃないかって思えてきたりして。そんな本だっ...
毒々しいけど、刺さらなかった。登場人物達は、私の周りにはいないタイプ。読んでいて「え?こんな人いる?」とか思っちゃった。いるんだとしたら、はあ、めんどくさい。って思う。普段、そんなに自分を褒めたりしないけど、段々、自分ってマシな人間なんじゃないかって思えてきたりして。そんな本だった。
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タイトルに衝撃を受け購入。 誰もが感じたことのある日常生活で訪れる苦難や生きづらさに対して、はっきりと皮肉や文句を言う登場人物達にスカッとした。 特に最後の話は語り手に共感しまくりで、オチで爆笑してしまった。
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