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嫌いなら呼ぶなよ の商品レビュー

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75件のお客様レビュー

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    23

  2. 4つ

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  3. 3つ

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2025/11/09

どの短編にも共通して「暴走」「突発」というテーマがあると思った。綿矢りさの変態的な人間観察力が気持ちよかった。 どれもオチはぱっと見、救いには見えないけれども、よくよく考えるとこれでよかったのかなと思う。それぞれ主人公は異常だけど、どの異常さもみんな持っているもので、ただ過大さ...

どの短編にも共通して「暴走」「突発」というテーマがあると思った。綿矢りさの変態的な人間観察力が気持ちよかった。 どれもオチはぱっと見、救いには見えないけれども、よくよく考えるとこれでよかったのかなと思う。それぞれ主人公は異常だけど、どの異常さもみんな持っているもので、ただ過大されてるだけだなと思った。 綿矢りさは他の作品もそうだけど、オタクを書くのが上手だと思う。若者言葉で書くけどちゃちくない。あと、短絡的な人を書くのも。 個人的には最後の「老は害で若も輩」がお気に入り。舞台はずっとメールで動かないのにおもしろい。個人的に「別の出版社(大手です)」がかなり好きだった。朝井リョウが書きそうだけど、綿矢色。 「神田タ」も好きだったかな。主人公の気持ち悪さが理解できる。あの痛さに身に覚えがある。

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2025/11/08

リアリティがある闇深い人たちのストーリー4本 特に「嫌いなら呼ぶなよ」と「神田タ」の主人公に覚える嫌悪感がすごい

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2025/11/08

とても好みで面白かったです。 嫌いなら呼ぶなよ、老は害で弱も輩 この2作品が特に好きでした。 どちらも終わり方が最高で 思わずニヤニヤ、笑い声が出てしまいそうでした。 綿矢さんの他の作品も、読むのが楽しみです!

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2025/11/09

これこれこれ!こんな本を求めていた。いかにも身の回りにいそうな人達の内面。性格の悪い人たちの内面にフォーカスしたこんな本。 自分が悪いのに被害者面する感じ、一点に着目すると他が見えなくなってしまう感じ、そして、自分の責任を感じそうになるや否やそこに紐づく他責を心中で**辿り、*...

これこれこれ!こんな本を求めていた。いかにも身の回りにいそうな人達の内面。性格の悪い人たちの内面にフォーカスしたこんな本。 自分が悪いのに被害者面する感じ、一点に着目すると他が見えなくなってしまう感じ、そして、自分の責任を感じそうになるや否やそこに紐づく他責を心中で**辿り、**逃げようとする感じ、ものすごいリアル。私が私を嫌になる時、というか性格悪いなーと思う時、それは自分の中でこうした側面があることを見出してしまう時だけど、この本の人達はそれを受け入れて開き直っている。 表現も美しい。例えが日常生活に組み込みたくなるような秀逸さに溢れている。一生読んでいたい本だ。 ストーリーではなく、その場その場の心情のとんでもなさと、いちいち巧妙な表現、そのふたつを組みあわせた勢いで書き上げる本、ほんとに好きだ。愛している。付き合ってくれ。 めっちゃど真ん中のいい本に出会えた10月の私は幸せです。

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2025/11/06

全4編 後半ふたつがおもしろかった。不倫はダメだけどめっちゃ窮地に立たされて笑った、なぜか同情してしまった。 最後の若者は同世代ってこともあって共感できた。溜まってた何かが最後に放出された感あってとてもいい。 日常の方が大変って思ったことなかったけど今まで感じてたことを振り返ると...

全4編 後半ふたつがおもしろかった。不倫はダメだけどめっちゃ窮地に立たされて笑った、なぜか同情してしまった。 最後の若者は同世代ってこともあって共感できた。溜まってた何かが最後に放出された感あってとてもいい。 日常の方が大変って思ったことなかったけど今まで感じてたことを振り返るとたしかにその表現がしっくりきた。 総じてめっちゃおもろい!また読みたい! あと最後に自分出演するのもいい。

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2025/11/01

大きなお世話に、何で責められなきゃいけないの?理想と違うよ!いい加減にしろ! 爆笑!イライラ! 何でお前たちが? どの目線で見るかで、何度も面白い!

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2025/10/31

コロナ禍の日々を「あ~そうだったな~」と思い出す。 その時に、こんな思いで過ごしていた人がたくさんいただろうな。 嫌いなら呼ぶなよ。ほんとにそう。 結局は伝えられず、モヤモヤを抱えている気持ちを詰め込んだような。 読んでいて痛気持ちいい感覚になる。 言いたいことも言えないこん...

コロナ禍の日々を「あ~そうだったな~」と思い出す。 その時に、こんな思いで過ごしていた人がたくさんいただろうな。 嫌いなら呼ぶなよ。ほんとにそう。 結局は伝えられず、モヤモヤを抱えている気持ちを詰め込んだような。 読んでいて痛気持ちいい感覚になる。 言いたいことも言えないこんな世の中じゃ・・POISON! ってなったときに読み返したいね。 最後のメールがもう面白くて面白くて、 「言いたいともなかなか言えないよね~POIS・・じゃない!」 ってなるあの一言、痛快。 面白かった。

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2025/10/30

4編からなる短編集です。どの作品も個性的でパンチが効いていますが、個人的には「眼帯のミニーマウス」と「老は害で若も輩」が好きです。 タイトルも言葉選びも秀逸で、「人の中身ってこうなんだ」と思わされる場面が多く、読後も余韻が残る一冊でした(良い意味で)。

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2025/10/29

確かに嫌な登場人物沢山いたけど、普段わざわざ言語化しない自分の内面にも通ずるところがあった。普段人に見せないようにしている感情(自覚もあったりなかったり)を、丁寧に解説してくれてるみたいな文章で、愉快だった。

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2025/10/28

面白かった!!☆5!! なんだろうなあ、この面白さ。すっごく面倒くさい主人公たちなのになぜか憎み切れないというか。ここまで内面をさらけ出してくれるとむしろ面白くなっちゃう。でも絶対関わりたくないんだよなぁ~。特別な安全圏から迷惑を被らずに超至近距離からその人を観察できるっていう、...

面白かった!!☆5!! なんだろうなあ、この面白さ。すっごく面倒くさい主人公たちなのになぜか憎み切れないというか。ここまで内面をさらけ出してくれるとむしろ面白くなっちゃう。でも絶対関わりたくないんだよなぁ~。特別な安全圏から迷惑を被らずに超至近距離からその人を観察できるっていう、小説ならではの特権を得ているこの感じ。「貴重な体験しているなぁ~」とひたすら思いながら読んでいた。

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