アフターブルー の商品レビュー
納棺師のお仕事小説。自分の知らない仕事ってたくさんありますね。小説でも家族には仕事を反対されるという描写がありますが、「死」に関する仕事ってなかなか評価されにくいってことなんですかね。絶対必要な仕事なのに、人の不幸で飯を食ってるとか思われるのかしら… この葬祭会社にはいろんな性...
納棺師のお仕事小説。自分の知らない仕事ってたくさんありますね。小説でも家族には仕事を反対されるという描写がありますが、「死」に関する仕事ってなかなか評価されにくいってことなんですかね。絶対必要な仕事なのに、人の不幸で飯を食ってるとか思われるのかしら… この葬祭会社にはいろんな性格の人がいるけど、皆傷を抱えていて人の側に不器用ながらもそっと寄り添ってくれるような人たち。絶対いい人たちやん! とても続編が読みたい。
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アフターブルー 特殊復元衛生措置 事故などの遺族が心の別れするため 生前に近い姿の遺体と別れるための仕事 男装女子の自殺。遺族は女らしい姿希望を 措置者が拒否。葬儀は誰のため 死を描く事で初めて「生」に触れる 夫が飛び降り自死した八宵。 いつも通り仕事から帰ってきて屋上から...
アフターブルー 特殊復元衛生措置 事故などの遺族が心の別れするため 生前に近い姿の遺体と別れるための仕事 男装女子の自殺。遺族は女らしい姿希望を 措置者が拒否。葬儀は誰のため 死を描く事で初めて「生」に触れる 夫が飛び降り自死した八宵。 いつも通り仕事から帰ってきて屋上から。 突き詰めた答えは、 死者の考えは決して分からない
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死は絶対に全員に起こる揺るぎない現実だけど、どうしても目を背けてしまうし逃避しすぎて自分の身には関係ないんじゃないかとまで思えてくる。 そこに対して真摯に向き合う事を仕事にしてる人たちの話を読めて本当によかった。 登場人物それぞれの心の傷と、傷と共に生きていくさまを見てると自分も...
死は絶対に全員に起こる揺るぎない現実だけど、どうしても目を背けてしまうし逃避しすぎて自分の身には関係ないんじゃないかとまで思えてくる。 そこに対して真摯に向き合う事を仕事にしてる人たちの話を読めて本当によかった。 登場人物それぞれの心の傷と、傷と共に生きていくさまを見てると自分も長いようで儚い人生をもう少しがんばって生きてみようと思えた。
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納棺というあまり馴染みのない職業の話だったけど、非常に勉強になった。 登場人物それぞれに色々な問題を抱えながらも、死者やその家族と向き合う姿が感動的だった。
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ひまわりめろんさんの本棚から 納棺部二課【特殊復元処置衛生課】でご遺体の復元処置をする人たちのお仕事小説 5つの章で構成されていて、二課の5人の人たちに視点をあて仕事に真摯に向き合う姿とともに、個人的な事情もあわせてあかされています。 生々しい描写が多く読み進めるのがきつかっ...
ひまわりめろんさんの本棚から 納棺部二課【特殊復元処置衛生課】でご遺体の復元処置をする人たちのお仕事小説 5つの章で構成されていて、二課の5人の人たちに視点をあて仕事に真摯に向き合う姿とともに、個人的な事情もあわせてあかされています。 生々しい描写が多く読み進めるのがきつかったです。血も匂いも、処置の時間制限もあり、これは大変なお仕事だと思いました。 特殊復元処置をすることにより、交通事故、飛び降り、お風呂で亡くなった方たちの最後の尊厳は守られ、見送る人がきちんとお別れできるんだと感じました。尊いお仕事だと思います。 読了後「生」と「死」に向き合う時間が余韻として残りました。
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その業界の方々からすればあるあるな感じなのだろうが、ご遺体の描写に戸惑ってしまう。 それ以外の人間関係などの部分も楽しむことができた。 小説は大抵、最後の数ページはかなり流して読むタイプだが、これは最後まで丁寧に読みたくなる作品だった。 なぜこの題名がついたのかスッと入ってき...
その業界の方々からすればあるあるな感じなのだろうが、ご遺体の描写に戸惑ってしまう。 それ以外の人間関係などの部分も楽しむことができた。 小説は大抵、最後の数ページはかなり流して読むタイプだが、これは最後まで丁寧に読みたくなる作品だった。 なぜこの題名がついたのかスッと入ってきた。
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納棺師として働く人たち。 それぞれが様々な痛みを抱えながら、仕事や仲間たちと向き合い 生きる希望を見出していく物語でした。 答えが出ないどうにもならないことを抱えながらでも お互いに支えあい、優しく寄り添うことで人は前を向くことができるんだなと 希望を感じました。
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風景の描写 綺麗な表現の日本語が 重い話を軽やかにすることなく、 大切さを心に響かせてくれた なんだろう いい話を読んだ のだけれど 素敵な言葉と描写に 心が包まれてる感じがしている 納棺師のお話しは おくりびと エンゼルフライト を読んだし、見たけど、 遺体にあまりクロー...
風景の描写 綺麗な表現の日本語が 重い話を軽やかにすることなく、 大切さを心に響かせてくれた なんだろう いい話を読んだ のだけれど 素敵な言葉と描写に 心が包まれてる感じがしている 納棺師のお話しは おくりびと エンゼルフライト を読んだし、見たけど、 遺体にあまりクローズアップすることなく 本人たちの遺体への寄り添い方や成長を 書けてるのはすごいなとおもった 欲を言うと 心情をもっと深く切り込んでたら わたし好みだったかな もっと泣ける作品だとおもっていたけど ウルウルぐらいだったのが残念 次回作読みたい!!
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ご遺体の描写がなかなかエグい。最後の4章の、一家心中は辛かった。紅葉のような手、でもう無理。薄目で見た。 でも、どんなご遺体でも最後まできちんと見届けて処置してくれる納棺師さんたちがいるんだなと。 20年ほど前に、自宅で湯灌した時の祖母の温度感、感触を思い出しました。 ご遺体と向...
ご遺体の描写がなかなかエグい。最後の4章の、一家心中は辛かった。紅葉のような手、でもう無理。薄目で見た。 でも、どんなご遺体でも最後まできちんと見届けて処置してくれる納棺師さんたちがいるんだなと。 20年ほど前に、自宅で湯灌した時の祖母の温度感、感触を思い出しました。 ご遺体と向き合い、自分の中の闇とも戦う東雲くんが今後も救われますように。 『理由なんて、生きている人間が決めることなんだよ』
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葬儀関係会社の「株式会社C・F・C」。その中でも、損傷が激しいご遺体をきれいに復元し棺に納める「特殊復元処理衛生課(二課)」を舞台に、新人社員の東雲をはじめ、一癖二癖もありそうな社員たちが納棺師として、不慮の事故や事件、自殺で亡くなった方々と向き合い、葛藤しながら成長するストーリ...
葬儀関係会社の「株式会社C・F・C」。その中でも、損傷が激しいご遺体をきれいに復元し棺に納める「特殊復元処理衛生課(二課)」を舞台に、新人社員の東雲をはじめ、一癖二癖もありそうな社員たちが納棺師として、不慮の事故や事件、自殺で亡くなった方々と向き合い、葛藤しながら成長するストーリー。 「死」と真正面に向き合う納棺師の方たちには、尊敬の念を抱かずにはいられない。なのに、二課の社員の方たちは、身内にどんな会社に勤めているのか話していない社員もいる。 二課のみなさんはそれぞれ辛い過去があるのに、どんなご遺体でも、人生最後の舞台には美しい姿でという想いがとてもよく伝わった。 ちょっと頼りない東雲くん。これから立派な納棺師になれそうな予感。 小説現代長編新人賞の今作。とても読みやすく、新人さんとは思えない力作だった。もし、続編とかができるなら、今度は亡くなった方たちを軸に物語が読みたいな。
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