星を掬う の商品レビュー
母に捨てられた娘が、母とのひと夏の思い出をラジオに投稿したことで始まる物語。 様々な過去から救いを求める人々が集まった場所で始まる生活。 ひとってのは水なのよ。触れ合う人で色も形も変わる。が印象的な言葉。
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どんなに相手のことを想ってとった行動でも 言葉にしなければ伝わらない 愛されずに育った子どもは愛し方を知らず 母のせいにすることで自分の弱さを肯定する 若い頃は自分のことで精いっぱいで 相手の気持ちを理解する余裕がないが 自分と同じ立場の人に出会った時 あるいは相手と同じ立場...
どんなに相手のことを想ってとった行動でも 言葉にしなければ伝わらない 愛されずに育った子どもは愛し方を知らず 母のせいにすることで自分の弱さを肯定する 若い頃は自分のことで精いっぱいで 相手の気持ちを理解する余裕がないが 自分と同じ立場の人に出会った時 あるいは相手と同じ立場になった時 あるいはおとなになって、自分を客観的に見られるようになった時 多大な羞恥と後悔に苛まれるよね 誰もが経験することだと思うけれど 人生振り返った時 幸せな思い出をたくさん掬えるように生きたいね
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どんな行動にもその人なりの理由があるんやな〜と思ったり、、、でもDVとかどんな理由があっても許されへんことが絶対にある!と改めて思った
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親も子もみんな自分の人生がある。 捨てられる側と捨てる側、人それぞれ考えがあるしどうしても自身の譲れないものがある。 自分の親だから、子どもだからと 分かり合えるものでない。 人間って難しい。
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認知症の母親が記憶のそこから掬いあげてくるものが千鶴を救う……母親の「行きなさい」は「生きなさい」の意味も含んでいて……大人になってからの責任は自分の責任。誰かのせいではない……とても深く、読んでいて苦しく、頭ではわかってても納得するのは難しい。さざめきハイツの人たちの頑張ってい...
認知症の母親が記憶のそこから掬いあげてくるものが千鶴を救う……母親の「行きなさい」は「生きなさい」の意味も含んでいて……大人になってからの責任は自分の責任。誰かのせいではない……とても深く、読んでいて苦しく、頭ではわかってても納得するのは難しい。さざめきハイツの人たちの頑張っている姿に涙が止まらない。
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配架場所・貸出状況はこちらからご確認ください。 https://www.cku.ac.jp/CARIN/CARINOPACLINK.HTM?AL=01435189
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DV、虐待、毒親、介護、セクハラ、マタハラ、モラハラ…現代女性の生きづらさを濃縮したみたいな要素が出てくるのでちょっとしんどいし、どれもこれもなかなかヘビーなので共感というほどしっくりハマる人物もいないのだけど、それぞれの身勝手さを愛おしく思えるくらいには社会や環境に怒りを感じた...
DV、虐待、毒親、介護、セクハラ、マタハラ、モラハラ…現代女性の生きづらさを濃縮したみたいな要素が出てくるのでちょっとしんどいし、どれもこれもなかなかヘビーなので共感というほどしっくりハマる人物もいないのだけど、それぞれの身勝手さを愛おしく思えるくらいには社会や環境に怒りを感じたし、彼女たちの寄り添える家があってよかったなと思う。
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「52ヘルツのくじらたち」で2021年本屋大賞受賞後の第一作として出された作品、町田そのこさんの「星を掬う」。 この作品は、すれ違う母と娘の関係を描いた物語です。DV問題、介護問題がテーマになっており、非常に胸が締め付けられるような心苦しい内容となっています。 主人公の千鶴...
「52ヘルツのくじらたち」で2021年本屋大賞受賞後の第一作として出された作品、町田そのこさんの「星を掬う」。 この作品は、すれ違う母と娘の関係を描いた物語です。DV問題、介護問題がテーマになっており、非常に胸が締め付けられるような心苦しい内容となっています。 主人公の千鶴は、ラジオ番組の賞金欲しさである夏の日の母との思い出を投稿します。それを聞いて連絡してきたのは、自分を捨てた母の「娘」だと名乗る恵真でした。その後、千鶴は母と再会し同居することになります。しかし、記憶と全く違う母の姿を見ることに。母との再会をきっかけに変わっていく千鶴の心情や、他の人達と関わっていく上で明かされる母の過去、美しい言葉で表現される登場人物たちの抱える苦しさにとても心を打たれました。 タイトルにある「星を掬う」、なぜこのようなタイトルなのか、どのような意味が込められているのか、ぜひ物語を読みながら、考えてみてください。
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どうしようもないクズ男にひっかかり、人生に絶望し自死すら意識しはじめた主人公。そんな主人公がひょんなことから昔生き別れた母親と再び生活することとなり、なんやかんやする物語。 若年性の認知症にかかった母親の描写は良くも悪くもとてもリアルで、主人公目線、母親目線、そのどちらの視点に...
どうしようもないクズ男にひっかかり、人生に絶望し自死すら意識しはじめた主人公。そんな主人公がひょんなことから昔生き別れた母親と再び生活することとなり、なんやかんやする物語。 若年性の認知症にかかった母親の描写は良くも悪くもとてもリアルで、主人公目線、母親目線、そのどちらの視点に立ってもなかなかにつらい。最近ラノベばかり読んでいて、こういう「人生ってそんな簡単じゃないんだぜ」と思わせてくれる物語に久しぶりにふれたので、とても新鮮な気持ちで読むことができた。 よかったシーンとしてはラストでタイトルの意味が繋がったとき。正直、読んでいてバッドエンドの未来しかみえなかったけれど、ラストのラストでほんのすこしだけ救いがよかったのがとてもよかった。血のつながった母と娘、近そうで遠い、でもやっぱり実の親子なんだと感じさせてくれるラストが素晴らしかった。
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めぐり逢う 良くも悪くも母娘の邂逅の物語。 辛い、只々辛い物語が進行して行く。 最後は、決して望むようなカタルシスは得られないが、絆について色々考えさせられる作品。 この作者は、どれを読んでも必ず痛みを伴いますね〰!
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