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星を掬う 中公文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 中央公論新社 |
発売年月日 | 2024/09/19 |
JAN | 9784122075634 |
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星を掬う
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星を掬う
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商品レビュー
4.4
59件のお客様レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
本には2つあると思う。 違う世界を見せてくれるもの 同じ世界の中で語りかけてくれるもの この本は後者。 リアルに情景が浮かんできた。 登場人物たちそれぞれハードな経験をしていて、 一歩間違えれば(?)盛り込み過ぎて非現実的になりそうなのに、そう感じさせない。 自分の人生誰かに責任を取らせようとしない。 語りかけられたメッセージがとても響いた。
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離婚しても続く元夫のDVに疲れきった千鶴。全ては幼い頃に母に捨てられたせいだと思っていた。元夫から逃れるために連れてこられた「さざめきハイツ」で母と再会する。母をママと呼び慕う恵真、娘に捨てられた彩子と共に暮らしながら、母娘の関係を再生していくストーリー。ラストには、それぞれの...
離婚しても続く元夫のDVに疲れきった千鶴。全ては幼い頃に母に捨てられたせいだと思っていた。元夫から逃れるために連れてこられた「さざめきハイツ」で母と再会する。母をママと呼び慕う恵真、娘に捨てられた彩子と共に暮らしながら、母娘の関係を再生していくストーリー。ラストには、それぞれの想いに涙した。 【傷ついていたら誰に何を言ってもいいわけじゃない。自分の痛みにばかり声高で、周りの痛みなんて気にもしないなんて、恥ずかしいと思えよ】 周りを傷つけて良い訳はない。傷ついて心が荒んでいくと、周りを気遣う余裕は無くなるのだろうか。傷ついていたとしても、周りに同じ思いをさせたくないと思える余裕と、その痛みを理解してあげる優しさも持ち合わせたい。 【自分の人生は誰にも譲ってはいけないし、責任を押しつけてもいけない】 自分の人生は自分のもの。当たり前ではあるが、思うとおりに行かないと、人のせいにしてしまいがち。人のせいにすれば、気が楽になるから。でも、その人が関わっていたとしても、それを選んだのは自分なのだ。自分の人生は、自分が作っている。どんなことも自分から逃げてはいけない。 【認知症というのは、記憶や感情を自身の奥底にある海に沈める病気だ。本人さえも、その水面は簡単に掬えなくなる。いまの母は何をどれだけ掬い取れるか分からない。ならばせめて、その手に掬い取れるものが星のようにうつくしく輝きを放つものであればいい。悲しみや苦しみ、そんなものは何もかも手放して、忘れてしまって構わない。きらきらした星だけを広げ 星空を眺めるように幸福に浸っていてほしい。その星々のひとつに、わたしとの記憶もあったら嬉しいなと思う。】 母が、病で認知症の症状が出始めた。病気の進行も早く、数カ月で色々な事が出来なくなってきた。母は、色々な事の中心、要となっていた人なので、周りのショックも大きく、また、母自身も出来なくなっていく自分にショックを受けている。これからどうなっていくのか、不安でならない。認知症症状が進んでいった時、このフレーズのように、きらきらした星だけを広げ、星空を眺めるように幸福に浸ってほしいと願うばかりだ。
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序盤は母の態度にイライラしてしまうことがあったけれど、何故母はこんな態度を取るのか、母の想いはなんなのか、これがわかると皆最終的に母のことが好きになると思う。 「自分の人生を、誰かに責任取らせようとしちゃだめ」 このセリフが個人的にすごくグサッときて、自分に当てはまる所が多すぎて...
序盤は母の態度にイライラしてしまうことがあったけれど、何故母はこんな態度を取るのか、母の想いはなんなのか、これがわかると皆最終的に母のことが好きになると思う。 「自分の人生を、誰かに責任取らせようとしちゃだめ」 このセリフが個人的にすごくグサッときて、自分に当てはまる所が多すぎて、本当に考えさせられた。これを機に誰かのせいだと嘆いて責任から逃れるのではなく、どこか自分に責任があるのだと考えようと思った。
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