星を掬う の商品レビュー
介護、出産、未熟な母、育児、DV どの問題も全て重く、複雑 答えが1つじゃないなか主人公を捨て、数十年ぶりに再会した母は明快に答える
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母娘の物語ということで手に取った。9歳娘の母として読み始めて、「私は娘だったんだ」と当たり前なのに最近は忘れていたことに気付いた。 娘としても母としても、読むと苦しくて切なくて、でも読んでよかったと思える物語。
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とうとう本作も文庫化されたのかとしみじみ思いながら、この本を手に取った時のことを思い出しました。最新作やこの本の後に刊行されたお話と比べるととても暗いお話ではあるのですが、暗闇に一筋の光が指すような希望感のあるラストは、町田さんの魅力だなと思います。 本作は主人公がお金に苦労し...
とうとう本作も文庫化されたのかとしみじみ思いながら、この本を手に取った時のことを思い出しました。最新作やこの本の後に刊行されたお話と比べるととても暗いお話ではあるのですが、暗闇に一筋の光が指すような希望感のあるラストは、町田さんの魅力だなと思います。 本作は主人公がお金に苦労し、苦肉の策として生き別れた母との思い出話をラジオに投稿することから始まります。そして見事そのエピソードが採用されるとともに、生き別れた母の知り合いである人物と連絡を取ることになる。そして、20年ぶりに母と再会することになるというお話。 本作を手に取った時は、コロナ禍で就職し知り合いもいない田舎の地で自身の将来に不安を抱えながら、日々の仕事に忙殺されていた頃でした。そんな時に本作の厳しくも温かみのある励ましの言葉に、ボロ泣きして明日への活力を見出したことを非常に懐かしく思いだしました。 他者の一方的な悪意に傷つけられたとしても、自分の人生を強く生きることを投げ出してはいけないという強いメッセージが込められた本作は、何度読んでも明日への活力をくれる素敵な作品だなと思います。 単行本の方のイラストも優しさのあるイラストで好みでしたが、文庫版の写真による装丁も物語の雰囲気を良く表していて素敵だなと思います。
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感想 手の届かないきらめき。手の中に収めようとしても溢れてしまう。自分だけで持っていることもできない。それなら初めから。みんなのもので良い。
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