空鳥(ヌエ)の碑 の商品レビュー
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シリーズ最新作! ずっと待ってたのでワクワクで読みはじめたが、なんだかずっと同じところで足踏みしてるような印象で途中で長いな……と感じてしまった。 今まではどんなに長くてもそんなこと思わなかったのに、私が単純に年とって集中力とかがなくなってしまったからなんだろうか。 事件自体にあまり魅力も驚きも感じなかったからなのかもしれない。 壮大そうな気配はずっとしていた割に、現在はなにも起きているわけではなく、過去にもすごいことが起きてたわけではなかったという……。 でも今までの京極作品ファンには嬉しいような場面も多く、それは単純にテンションが上がった。 巷説百物語シリーズも好きなので、嬉しかったし泣けた。 最後の『鵼』や、終わり方も好きかな。 なんと次作『幽谷響の家』も決まっているようなので、また楽しみに待ちます。
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頑張りましたー。ある程度の厚さは予想していたが、それを上回るボリュームでした。シリーズ最高の厚さでは?開くのも大変…。昔より脳みその力が低下してしまっているのか難解でした。でも懐かしい面々が揃って嬉しかったです。榎木津礼二郎、登場するだけで楽しい。もっと活躍を見たかったなー。また...
頑張りましたー。ある程度の厚さは予想していたが、それを上回るボリュームでした。シリーズ最高の厚さでは?開くのも大変…。昔より脳みその力が低下してしまっているのか難解でした。でも懐かしい面々が揃って嬉しかったです。榎木津礼二郎、登場するだけで楽しい。もっと活躍を見たかったなー。また魍魎の匣あたりを読み直したくなりました。
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そりゃもうお気に入りのシリーズで、どれだけ待ち侘びたことか。てか、もう発刊されないんじゃないかと半分、いやほとんど諦めてた。よって嬉しいのなんの、相変わらずのボリュームも「百鬼夜行はこうでなくっちゃ」と読み進めた。懐かしのキャラクターが次次現れる。それぞれ繋がりがなさそうな事件や...
そりゃもうお気に入りのシリーズで、どれだけ待ち侘びたことか。てか、もう発刊されないんじゃないかと半分、いやほとんど諦めてた。よって嬉しいのなんの、相変わらずのボリュームも「百鬼夜行はこうでなくっちゃ」と読み進めた。懐かしのキャラクターが次次現れる。それぞれ繋がりがなさそうな事件や出来事に遭遇し、いつしか日光に集結。この度は噂通り原子力が大きなテーマで、真偽は不明ながら福島原発の事故が発表を遅らせた原因というのも頷ける。さて、作品の出来栄えだけど…残念ながら物足りん。お化け?憑き物落とし?う〜ん、弱いなぁ。
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殺人の記憶を持つ娘に惑わされる作家。 消えた三つの他殺体を追う刑事。 妖光に翻弄される学僧。 失踪者を追い求める探偵。 死者の声を聞くために訪れた女。 バラバラの事件が一つに収束される時、そこには驚くべき真実が! 17年ぶりのシリーズ最新作。 拡散していく謎の数々、複雑なストーリ...
殺人の記憶を持つ娘に惑わされる作家。 消えた三つの他殺体を追う刑事。 妖光に翻弄される学僧。 失踪者を追い求める探偵。 死者の声を聞くために訪れた女。 バラバラの事件が一つに収束される時、そこには驚くべき真実が! 17年ぶりのシリーズ最新作。 拡散していく謎の数々、複雑なストーリー展開、後半に収れんされ回収される伏線。 文句なく面白いです。 次作も期待大です。 信仰とは、正しいか否かと云う問題ではなく、正しいと信じるか否かと云う問題なのである。 ー 242ページ
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さすが京極先生、ついに作中で人が死んでない(作中現在時間では、死体、なかった・・・ですよね?)ミステリ出た。 人が死なないミステリに否定的な私でもまあ京極先生がなさるのならというか、これだけ腕が立つ人が書く小説には特に異議はありませぬ。
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久しぶりの京極ワールドに浸れて幸せだった。 大好きな名探偵・榎木津さんの出番が少なかったのが残念。というか、どうしちゃったんだ榎木津、 ほとんど役に立ってないやん。
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2023.10.15 読了。 17年ぶりの新刊、待ちに待ち過ぎて忘れた頃に発売日を知り興奮と動揺を覚えた。 あまりにもドキドキし過ぎて発売日に入手したら何かに負けるような気になり2,3日してから購入。 17年前とは違い、自由になる時間も限られているので即読み始めることも出来ず又徹夜して読み切ることも出来ずに気付けば少しずつ1ヶ月をかけて読み終えた。 今回の話は、タイトルの通り姿形の無い、或いは様々な姿形を寄せ集めたキメラのような構成の話だった。 各章の「蛇・虎・貍・猨・鵺」それぞれに登場人物が居りそれぞれが謎に向かい行動をする。 最初は単独であった各章の登場人物が日光という舞台で段々と交じり謎を共有し又謎を生んでは絡んでゆく。最終的には鵼という姿形の無い化物を例の如く黒衣の男が祓う。 それはこのシリーズのお決まりのお約束だし、読み手としてはその鮮やかな憑き物落としこそを愉しみたくて800頁強の分厚い本を苦労して読むのだが、今回に限っては鮮やかさに欠けた様に思う。 むしろ途中の木場修による陰謀説やスパイ説の推理の方にワクワクしてしまった。 何というか、風呂敷を畳むのに少し端折っているような気が否めない。中禅寺が知り過ぎているし短時間で調べ過ぎている。そもそも仕事をしていたはずなのにいつの間に珠代や寛作を探して話を聞いていたのか? 以前なら登場人物達がそれぞれ京極堂の座敷で出来事を無駄話のように中禅寺に話し、敦子や鳥口辺りが手足となってアレコレ調べたりしていた。 中禅寺は持ち寄られた接点も無さそうな話をこちらの盲点を突くように上手く繋げてくれるのに、そこが描写されていないので憑き物落としが唐突に感じてしまい、肝心要の「鵼」の章だけが微妙にスッキリしなかった。 (しかも調査の仕事に何故付き物落としの黒衣一式を持ってきてるのか…。細かいところが気になってしまった。) まぁタイトル通り「鵼」なのだから何も無いし何も起きていないのが本当で、これで良いのだとは思うのだがやはりもう少し何かあっても…と思わないでもない。でもやはり鵼だしなぁ… 同シリーズだけでなくここ最近の京極作品に見られる各章の冒頭文が同じ言葉なのは、初期の頃は単に繰り返しているだけな印象だったが、今作では捻りも加わり洗練されていると感じた。 又、文章が頁を跨がないことやきっちり右頁から章が始まる等、紙ベースの本で頁を捲りながら読むのにストレスを感じない作りなのは本の段組までデザインしているだけあって流石。 京極さんのそういう本の体裁に対する拘りは本当に凄いと作品を読む度に思う。 次回作はできれば年数をかけずに出してもらえたらもっと有難い。
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学生の頃に読んでいた時には分からなかったけど、関口君て意外と賢かったんだな…ってその頃よりは幾許かものを覚えて解るようになった
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『邪魅の雫』以来17年ぶりの〈百鬼夜行〉シリーズ最新作。長かった~。作中では『姑獲鳥の夏』の事件から2年も経ってないのに。『蛇』『虎』『貍』『猨』『鵺』に象徴される、一見バラバラの事件が関連していると判ってからの、京極堂による圧巻の謎解き。――何が起きていたのか、と思わせて、実は...
『邪魅の雫』以来17年ぶりの〈百鬼夜行〉シリーズ最新作。長かった~。作中では『姑獲鳥の夏』の事件から2年も経ってないのに。『蛇』『虎』『貍』『猨』『鵺』に象徴される、一見バラバラの事件が関連していると判ってからの、京極堂による圧巻の謎解き。――何が起きていたのか、と思わせて、実は何もなかった、というオチも凄い。珍しく目次が付いている、よく見ると頁数バラバラ、と思ったら斜めに順番に並んでいたり、ちゃんと各動物が象徴的に扱われていたり、芸が細かいです。 次回作『幽谷響の家』とのこと。どれだけ待つかな? 待たされないのが良いな。
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