うるさいこの音の全部 の商品レビュー
解るようで解らない世界観。言いたいことは分かるけど、消化不良で読了。なんとなくご本人の事を書かれているのかな、と。その後、気になって著者である高瀬さんの事をネットで調べましたら、妙に納得したような気持ちになりました。真実は定かではありませんが、もしもご本人の今の気持ちが描かれてい...
解るようで解らない世界観。言いたいことは分かるけど、消化不良で読了。なんとなくご本人の事を書かれているのかな、と。その後、気になって著者である高瀬さんの事をネットで調べましたら、妙に納得したような気持ちになりました。真実は定かではありませんが、もしもご本人の今の気持ちが描かれているとするなら、気楽に過ごして欲しいと思ってしまいました。
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夕日のペンネームで芥川賞を取った主人公朝陽。 その受賞後のドタバタとした日常と夕日が書いている新作小説や(架空の)受賞作の内容が入り混じり読んでいて軽い混乱をさせてくれる。 主人公の周りの人々に対する関心の薄さと感情に (親友が作家として成功しつつある自分に嫉妬しているとは考え...
夕日のペンネームで芥川賞を取った主人公朝陽。 その受賞後のドタバタとした日常と夕日が書いている新作小説や(架空の)受賞作の内容が入り混じり読んでいて軽い混乱をさせてくれる。 主人公の周りの人々に対する関心の薄さと感情に (親友が作家として成功しつつある自分に嫉妬しているとは考えもしないところとか他諸々) また相手が求めているであろう自分をウソも交え懸命に演じる姿やそれを判っていてフォローしていた担当編集 この辺りが読んでいて大変面白かった。 星5に近い4
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- ネタバレ
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本のタイトルからの推測でもっともっと「うるさい」がたくさん出てくるかなと想像してたけどそこまでではなかった。それなりにうるさいけどちょっと期待しすぎたかも。 高校の時の先生もそこまで大きな害は無かったし。期待しすぎだな。 物語として、もううんざりするようなのが登場するのを想定してたかも。 「やっぱ大きな賞は影響大きいんだなー」って感じたかった自分のエゴだね。 何かをしようとして途中までやって、やっぱりやめた、みたいな心の迷いがそのまま文章になってたれ流れているのがなんかリアルでいい。
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この本を読んで思ったのは、たまにバカみたいなことをしでかすが、まあ話題作りにいいだろうと日頃思っているので共感してしまった。(高瀬さんはそんな事は書いてないよと言うかもしれませんが)。それから声の大きな人が結構苦手な人がいるんだなって思いました。そんなわけで共感できたことが多かっ...
この本を読んで思ったのは、たまにバカみたいなことをしでかすが、まあ話題作りにいいだろうと日頃思っているので共感してしまった。(高瀬さんはそんな事は書いてないよと言うかもしれませんが)。それから声の大きな人が結構苦手な人がいるんだなって思いました。そんなわけで共感できたことが多かったので、星は5つつけました。
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小説家って二重人格なのかもしれないと思ってしまった。 本の内容にスッと入るのがとても難しかったです。 現実と思考(小説)の話が交互に繰り出され、最初は困惑しました。 小説家って自分自身と小説家自身の両方があり、葛藤しているのかと思わされます。 何が本当で何が作っているのかわか...
小説家って二重人格なのかもしれないと思ってしまった。 本の内容にスッと入るのがとても難しかったです。 現実と思考(小説)の話が交互に繰り出され、最初は困惑しました。 小説家って自分自身と小説家自身の両方があり、葛藤しているのかと思わされます。 何が本当で何が作っているのかわからなくなるのでしょうか・・・ 新しい視点の小説だったので刺激がありました。
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本来は頭の中で完結して外に出るはずのない声が、滔々と文字に起こされている。 語り手の自意識の混乱が、読み手である自分にも伝染する。追い過ぎると怖くなる小説
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ゲームセンターで働く長井朝陽の日常は、「早見有日」のペンネームで書いた小説が文学賞を受賞し出版されてから軋みはじめる。兼業作家であることが職場にバレて周囲の朝陽への接し方が微妙に変化し、それとともに執筆中の小説と現実の境界があいまいになっていき……職場や友人関係における繊細な心の...
ゲームセンターで働く長井朝陽の日常は、「早見有日」のペンネームで書いた小説が文学賞を受賞し出版されてから軋みはじめる。兼業作家であることが職場にバレて周囲の朝陽への接し方が微妙に変化し、それとともに執筆中の小説と現実の境界があいまいになっていき……職場や友人関係における繊細な心の動きを描く筆致がさえわたるサスペンスフルな表題作に、早見有日が芥川賞を受賞してからの顛末を描く「明日、ここは静か」を併録。 なんとなく、どこからが小説でどこからが彼女自身の話なのか分からなくなってくる話だった。小説家を目指してゲーセンで働く主人公が書く小説が、どんどん彼女に近づいていっているかんじだった。家族経営の中華料理屋の息子の人との話やバイト先の先輩との話。小説を書いてるうえで、いろんなことが変更になることはわかるけど、彼女が働くゲーセンになった時点で、どんどん曖昧さがなくなっていくかんじだった。 そして、職場で小説家の扱いがなんかつらかったなぁ。内緒にしていたいけど、そうもいかないと思ったから打ち明けたらなんか「特別」なかんじで見られ、他の人には秘密にしておきたいのに、「いいじゃん」って大きな声で小説家をしていることを言われる。そして、ゲーセンの本社の広報部の部長が出てきたあたりで「もう辞めなよ、そんな会社」ってなった。 これってこの作者の実体験なんだろう。いきなり大きな賞をとって、いきなり取材が増えて、そこでついた小さな嘘がどんどん田舎の実家のほうでは事実となって、会社からは広報と通してテレビ取材を受けることになって、なんかすごく大変そう。一般人の私が想像していた「大きな賞を受賞した小説家」は、こんなかんじではなかった。もっと華やかなんじだった。 最後のほう読んでても辛かった。誰か自分のことを理解してくれて、正直に自分の気持ちを伝えることが出来る人が、彼女の近くにいてくれたらいいのになって思ってしまった。 2024.1.6 読了
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段々何を読んでいるのかわからなくなるが、主な感情は「ドン引き」だ。一見綺麗にしている洗面所なのに、パイプ覗いたらドス黒い汚れがビッシリみたいな。ゲーセンで働きながら小説家デビューした朝陽。著作がTVで紹介されたのをきっかけに職場で作家だと知れ渡る。自分がどういう印象を人に与えなけ...
段々何を読んでいるのかわからなくなるが、主な感情は「ドン引き」だ。一見綺麗にしている洗面所なのに、パイプ覗いたらドス黒い汚れがビッシリみたいな。ゲーセンで働きながら小説家デビューした朝陽。著作がTVで紹介されたのをきっかけに職場で作家だと知れ渡る。自分がどういう印象を人に与えなければいけないかを異常に気にする朝陽。彼女の作中作を織り交ぜて読み手を混沌とした世界へ誘う。あくまで普通の人の日常生活の内面、誰もが持ちうるちょっとした嫌な感情で1冊の本が完成する本当に凄い文才。でも私には面白さはわかりづらかった。
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- ネタバレ
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読んでる最中、息苦しい感じがずっと続いた。 これは主人公ではなく主人公の書く小説の主人公のことのはずなのに!?という風に翻弄されるし、徐々に日常と混じっていく様子が絶妙だった。 作家自身とその作品とは切り離して見てほしいという気持ちには共感する。私自身、好きな俳優や作家の日常には興味がない。ただ、少なからず作品に反映されるものと思っているので、表現されているものから感じ取れることはあると思う。 この主人公もきっとそうしてほしいのだと思った。なぜ、過去のアレコレや職場のことなどを引き合いに出されるのか、周囲の人が軽々しくバラしてしまうのか、腹が立つ気持ちもわかる。 けれど、人に良く思われたい気持ちが強すぎて、自分の感情に嘘を吐き続けていくのには共感できなくて、それがどんどん悪い方向に進んでいく。 意識せずに嘘を吐く人の行動が理解できるようになるストーリー展開で、最後まで主人公は誰ひとり信頼できずに取り繕っている。 信頼できなくてもいいけど、嘘で塗り固めて自分から他人を拒絶している。口から出る言葉が全て嘘になってしまうなら、退職してからは本当の自分として生きていけるのだろうか。
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面白い、この著者の小説は新刊が出るたび読むと思う。 このPAL(ゲームセンター)に勤める”長井朝陽”が”早見有日”ちうペンネームで書いた小説が芥川賞を受賞し、その小説の大学生の主人公(中華料理屋さんの中国人を弄ぶひどい女性)と長井朝陽の日常とが並列で語られていく。 どこか著者のプ...
面白い、この著者の小説は新刊が出るたび読むと思う。 このPAL(ゲームセンター)に勤める”長井朝陽”が”早見有日”ちうペンネームで書いた小説が芥川賞を受賞し、その小説の大学生の主人公(中華料理屋さんの中国人を弄ぶひどい女性)と長井朝陽の日常とが並列で語られていく。 どこか著者のプロフィールを彷彿とさせるけど、実際取材とかインタヴューとかは反映されているんだろうなと興味深く読む。 それにしてもこの主人公のめんどくさい性格。 自分の発言の影響を裏の裏まで想像し、表情にも気を配り、 相手が納得する発言を繰り返していくうちに虚実がないまぜになりもちろん、それを見抜く記者もいて編集者の瓜原さんも然り。 このあとの長井朝陽がどうなっていくのか気になるけど、小説が唐突に終わる。 今は亡き山本文緒はちまちました小説を天才的に上手く描く作家といったのは林真理子氏。 著者はその後を継ぐ作家だと思ったね。
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