1,800円以上の注文で送料無料

うるさいこの音の全部 の商品レビュー

3.4

117件のお客様レビュー

  1. 5つ

    12

  2. 4つ

    30

  3. 3つ

    55

  4. 2つ

    10

  5. 1つ

    1

レビューを投稿

2023/11/28

最初、よくわからなくて読み辛いけど「なるほど、そういうことか」とわかると面白くなる。 嘘が現実?になったり、ちょっと怖いけど、でも有り得そう。

Posted byブクログ

2023/11/23
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

高瀬さんの文章ってこんなに一文長かったっけ?って思った。(『おいしいごはん〜』も『犬のかたちをしているもの』も『いいこのあくび』も読んでます) でも、女性の頭の中ってこんな感じだよね。 言語化するのが難しいモヤモヤを表現するのがうまくて、おもしろい作家さん。 「人に嫌われたくないけど、人に嫌われるようなことを書くのは平気だから不思議だ。」←この文章が特に好き。この後に続く文章も好きだ。 この本も著者の実体験なのかな、って思うけど、絶対に著者に質問してはいけない。 そんなこと聞くのは、野暮だし、イラッとされそうだから言わないでおこう。 普通の人がいきなり有名人になったら、嬉しいより戸惑いのほうが大きいのかもしれない。 ましてや、主人公は内向的だから余計にそう感じてそう。本は読んでほしいけど、私自身に関しては別の人間だからそっとしておいてほしいってことか。 嘘に嘘を重ねないと、自分に価値がないと思ってる主人公が、最後は少しだけ素直になれてよかった。

Posted byブクログ

2023/11/17

非常に面白い。おいしいごはんもよかったけど、これもいい。 怖いとこあるし。幽霊みたいな。でも、いつも思うけど、女の人、男に色々言い寄られたり、大変だ。そんな不気味は感じがとてもよかった。明るくいこうと思った。

Posted byブクログ

2024/09/07

いい子のあくびに続き、高瀬さん作品は3作目。きっと内容から逆に実体験ではないと思うが、他者からどう見られるのか、即ち他者とのギャップという観点でいえば、やや前作に似たようなところもある。 独特な視点で作品作りを行う作家さんだからこそ、もう少し違う内容の作品を読んでみたくもあったが...

いい子のあくびに続き、高瀬さん作品は3作目。きっと内容から逆に実体験ではないと思うが、他者からどう見られるのか、即ち他者とのギャップという観点でいえば、やや前作に似たようなところもある。 独特な視点で作品作りを行う作家さんだからこそ、もう少し違う内容の作品を読んでみたくもあったが、読めば読むほど、不思議な感覚に陥る妙は、さすが。 『幽霊が遊ぶ箱』は、ぜひいつか全文読んでみたい。 ★3.5

Posted byブクログ

2023/11/15

2023/11/14 ゲームセンターで働く長井朝陽は、「早見有日」のペンネームで書いた小説が文学賞を受賞し出版されてから自分の生活が軋みはじめる。兼業作家であることが職場にバレて周囲の朝陽への接し方が微妙に変化していくことに自分自身が辟易していく過程や、周りの期待にどう応えていく...

2023/11/14 ゲームセンターで働く長井朝陽は、「早見有日」のペンネームで書いた小説が文学賞を受賞し出版されてから自分の生活が軋みはじめる。兼業作家であることが職場にバレて周囲の朝陽への接し方が微妙に変化していくことに自分自身が辟易していく過程や、周りの期待にどう応えていくか、本音をなかなか言い出せないもどかしさや、周りから言われる言葉に過敏になってしまう様子などがリアルに描かれていて、これももしかして作者の原体験があるのでは? と思ってしまう。 ちなみに作中では、そのことについても作者本人がうんざりしてしまうというような描写がある。 基本的に自己との対話が続くような形で話が進むため、ここまで疑わなくても良くない?とかもっと前向きに考えられないのかなと思ってしまう自分は、現実にこのような人がいたときに一緒にやっていけないタイプなのかもしれない。 でも一言一句天邪鬼に捉える人間にどう接したらいいかも良く分からないので、捻くれてる人の思考ってこんな感じなのかな? という見方を知ることができたようにも思う。

Posted byブクログ

2023/11/14

芥川賞を受賞した主人公 長井朝陽が、周囲の人にもてはやされる。しかし、周囲の人が勝手に作り上げる「朝陽像」に段々違和感を抱き始める。 さすがに著者本人に対して「頑張って読んだ」という報告はどうなんだろう。私は、本は頑張って読むものではないと思っているが、一部の人はそうであること...

芥川賞を受賞した主人公 長井朝陽が、周囲の人にもてはやされる。しかし、周囲の人が勝手に作り上げる「朝陽像」に段々違和感を抱き始める。 さすがに著者本人に対して「頑張って読んだ」という報告はどうなんだろう。私は、本は頑張って読むものではないと思っているが、一部の人はそうであることも事実。そういう一部の人たちは、読書は苦手だが、身近にいる人が受賞したから読もう!と思うのだろうか。それは、作品に興味があるのではなく、その人がどんな話を作ったのかに興味を持っているからだと思う。 主人公はずっと、読者が興味があるのは自分なのか小説なのかで葛藤している。 読者はSNS上でこうやって好き勝手にレビューを書いたり、著者が書いた小説が実体験なのだろうなどと受け取ったりするが、著者は読者に対して「こう感じてほしい」とか「これは私の実体験じゃない」等と伝えることはできない。 朝陽はまだデビュー間もないから、読者が想像する自分と本当の自分が異なることについて、なかなか割り切ることができないのかもしれない。 暗雲たちこめる終わり方をしているが、ここから朝陽がどう変わることができるかによって、朝陽の作家生命が決まるだろう。 最後に、文筆業を生業にしている人に対して、会社のコラムを(おそらく無料)で書いてほしいなどと失礼にも程がある。これは朝陽ももっと怒っても良かったなと。

Posted byブクログ

2023/11/12

実写化は難しいだろうなと感じた。 自分の想像力がないだけ? 心に残ったシーンが有るかというとそういったものはなかった。

Posted byブクログ

2023/11/12

HSPぽい人の脳内は、大体ずっとゲーセンにいるみたいな騒音なんだろうな。ここまで自意識過剰にはなれないけれど、各エピソードには割と共感。本編と作中作と高瀬さんの思考(なのかな?)がずーっとうるさく響いてる。どうかそれ以上耳を研ぎ澄ませないで。

Posted byブクログ

2023/11/11

高瀬さん5冊目。前回の「いい子のあくび」に引き続き、主人公たちは生きづらそうだ。周囲のちょっとした変化に気づき、悪意を受け取ってしまう。けれども自分はいい人を無理して演じる この本を読んだら、ますます「これは高瀬さんの実体験ですか?」って聞かれそうだな。ちなみに、私は帆奈美に近...

高瀬さん5冊目。前回の「いい子のあくび」に引き続き、主人公たちは生きづらそうだ。周囲のちょっとした変化に気づき、悪意を受け取ってしまう。けれども自分はいい人を無理して演じる この本を読んだら、ますます「これは高瀬さんの実体験ですか?」って聞かれそうだな。ちなみに、私は帆奈美に近くて、プライベートは知りたくない派です

Posted byブクログ

2023/11/09

著者の半分実話みたいなものなのかな?と思ったけれど、きっとそんなことを思われるのも嫌なのだろうなあと文の中からひしひしと感じました。

Posted byブクログ