レーエンデ国物語 月と太陽 の商品レビュー
2023/9/03読了Xポストから転載 「革命の話をしよう」 国の歴史書を読んでいる気分だった。もちろんそこに命を賭けて戦った人たちの心の物語があるわけだが。これ程厚みある物語が国の歴史の途中に過ぎないのだ。 レーエンデに自由を!
Posted by
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
前作からおよそ100年後の物語。 まさに王道ファンタジー。圧巻のストーリー。 途中の盛り上がりはすごかったけどラストは辛かったな。 あと、終章のその後の話で残虐王のルチアーノのくだりがどうも納得できなかった…
Posted by
またレーエンデの世界に戻ってきました あれから100年くらいたったレーエンデです 3週間くらい前に 前作を読み終えたばかりなので 波に乗って読める!と思ってたけど 持ち前のカタカナが入ってこない病により やはり前半苦労しました笑 だって100年も経ってて 知らない人ばっか...
またレーエンデの世界に戻ってきました あれから100年くらいたったレーエンデです 3週間くらい前に 前作を読み終えたばかりなので 波に乗って読める!と思ってたけど 持ち前のカタカナが入ってこない病により やはり前半苦労しました笑 だって100年も経ってて 知らない人ばっかだしー。。。 ◯◯族とか◯◯州とかが 前作読んでても全然頭に入ってなかった証拠ですね(`_´)ゞ でもそのまま読み進めてくとはまってるんですよねー。恐ろしや。 今回はルーチェとテッサの物語 また泣きました。。 『革命の話をしよう』 というこの物語が5部作で、 そのまだ2作目であるということは 苦しい内容であることはわかってたけど やはり辛かったです。。 もう飛ばして5作目を読んで晴れやかになりたい!! でもこの苦しさも知らなければ 革命の喜びはわからないですよね。。 まだ出てないし笑 とりあえず テッサ、、強すぎる。 こんなに強い女性はなかなかいません。 腕だけではなく、心も。 あとは シモン中隊長、かっこいい! イザークも結構好き! というわけで3作目読みます٩( ᐛ )و
Posted by
シリーズ第2弾で、今作もよかったです。 前作を読んでなくても楽しめるけど、読んでいた方が深みが出ておもしろくなると思いました。 ルーチェが最後に「残虐王」になるところはあまり腹落ちしなかったなあ。
Posted by
Posted by
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
大変読み応えのある作品でした。 最後の場面があまりにも切なすぎて一度読んだだけでは消化不良だったので、以下あれこれ考えてみましたが、総じて非常に満足感の得られる物語でした。 登場人物全員の生き様に心を打たれます。 十二月の花嫁になれて良かったね、テッサ。 【以下考察】 ルーチェが好き、愛しているといいながらも、テッサの言葉の端々にシモンの影響が濃く出ている点が気になったので、テッサにとってルーチェとシモンはそれぞれどんな存在だったのかを考えてみた。 テッサにとってルーチェは、最期まで唯一の家族で、希望で良心だったのだと思う。ルーチェがテッサを好いて、認めてくれたから、テッサも自分自身を好きになれた。どんな状況に身を置いても人の心を失わずにいられた。一人間としてのテッサ・ダールの心を支えていたのがルーチェだったのだと思う。 対してシモンは、テッサに英雄として生きる選択肢を最初に与えた人である。実際に行動に移すきっかけはダール村の襲撃にあっただろうが、それ以前のシモンとの会話があったからこそ、テッサは英雄として生きる道を選べたのだと思う。テッサが義勇軍の仲間を率いる際に言う「諸君、仕事の時間だ。たったひとつの大事な命、慌てて落っことすんじゃないよ!」という言葉も、磔刑台から民衆に向けて想いを伝えた際の「生まれた瞬間から最期の息を引き取るまで、あたし達の人生はあたし達のものだ。命も矜持も魂も、すべてあたし達自身のものだ。」という言葉も、テッサの第九中隊時代にシモンが放った言葉である。「英雄」としてのテッサ・ダールの生き方を方針付け、支え励ましてくれた存在がシモンだったのだと思う。だからこそ、自らの手でシモンを葬った時、「英雄」を支えてきたものがなくなってしまったから、あれほどまでに落ち込み、引きこもらざるを得なかったのだろう。 シモンの死により「英雄」としてのテッサは一度折れかけたものの、最後にはルーチェが好いてくれた、強くてかっこいい「テッサ」でいるためにも、「英雄」として生き抜くことを選んだのではないだろうか。 ここでもう一点考えたいのが、テッサにとってルーチェは最後まで光で希望だったが、ルーチェにとってのテッサは最後、果たして希望だったのか絶望だったのか、ということである。 テッサが亡くなる直前、ルーチェと最後に会った場面のルーチェの言葉が「愛している」でも「大好き」でもなく、「まだ生きてるんだね」「もう死んでもいいんだよ」「さよなら」だったのが堪らなく悲しかった。テッサと過ごせた時間も、愛しいという感情も、兄エドアルドの犠牲によって成り立っていたと認識してしまった以上、もう「愛している」とは言えなかったのだろうか。それとも、テッサへの愛しさのメーターが振り切れ、裏切られたと絶望したが故の言葉なのだろうか。 直接的な表記はないものの、ルーチェもといルチアーノは後に、テッサが生涯大切にしていた形見のナイフを用いて、吟呪に蝕まれて苦しむ兄エドアルドの息の根を止めたと思われる。そこには、苦しみを終わらせてやろうという慈悲の念と共に、エドアルドがテッサの死を神の御子に願ったことへの怨みも含まれているのではないだろうか。また、テッサのナイフを用いることで、テッサがついに成しえなかった法皇の打倒を間接的に達成させてやる、という意味も含んでいるとしたら、テッサの死後もずっと、心のどこかでテッサのことを想い続けたといえる。 (使用したテッサの形見を持ち帰らず手放したので、残虐王として今後の人生を生きる覚悟を決めた上でのテッサとの決別の意味もあったのかもしれないが。) また、ルチアーノが制定した『犠牲法』は一見すると悪質なだけだが、最後までテッサについていかなかったレーエンデの民への怒り、同じレーエンデの民が争い合うことへの怒りと粛清の意味も込められているように思う。 加えて、ルチアーノ(ルーチェ)はテッサに「命懸けの戦いを始めるには早すぎた」と言っている。レーエンデに闇と危機感と絶望が足りなかったと。故に、自らの非道な行いで民に恐怖と絶望を与えることで、いつの日か革命の火種になることを、レーエンデに革命を起こす者が奮起することを、心のどこかで願って恐怖政治を行っていたのだとは考えられないだろうか。 以上から考えると、ルーチェにとってテッサは最後、暖かい希望の光ではなかったかもしれない。恨んだ日もあったかもしれない。しかし、心の奥深くには常にテッサの存在があり、様々な意味で生涯テッサを想い続けたと言えるだろう。
Posted by
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
涙が止まらなかった。 1巻目を読んだときは、こんなに重い展開になるとは思わなかった 40年も孤独だった壊れてしまったルーチェ 強くて優しいテッサのもとに還れたかな
Posted by
長かった……600ページほどあった。でも一晩で読み切った。 私が気に入ったのはヘクトルの名前がよく出てきたことだ。自由なレーエンデを愛し自由なレーエンデを望んだ者の意思は、次の英雄に引き継がれていた。 横文字を覚える苦手なので誰がどこで出てきた人でいつ死んだか完璧に把握は出来なか...
長かった……600ページほどあった。でも一晩で読み切った。 私が気に入ったのはヘクトルの名前がよく出てきたことだ。自由なレーエンデを愛し自由なレーエンデを望んだ者の意思は、次の英雄に引き継がれていた。 横文字を覚える苦手なので誰がどこで出てきた人でいつ死んだか完璧に把握は出来なかったが、読み切ることはできた。
Posted by
時代が動くという意味で前作より良かった。文体は相変わらず軽くてちょっと肌に合わないけど、ストーリーは面白かった。 ただちょっとキャラクターへの深みが物足りないように感じる。王道ファンタジーと言われていたから読み始めたけど、のめり込めるほどかと言われたらそこまで到達できてない(自分...
時代が動くという意味で前作より良かった。文体は相変わらず軽くてちょっと肌に合わないけど、ストーリーは面白かった。 ただちょっとキャラクターへの深みが物足りないように感じる。王道ファンタジーと言われていたから読み始めたけど、のめり込めるほどかと言われたらそこまで到達できてない(自分が)感じがある…今はこの国がこの先どうなるのか、革命の先に何があるのか、ということだけを気にして読んでいる。 ゴリゴリの恋愛ではなかったけど、結局男女の恋愛を無理やり入れてるようにも思えてしまって、どうも今回の二人にはあまり気持ちが向かなかった。これ家族愛では?ユリアとトリスタンの二人はわかるんだけど、今回は恋愛じゃなくて兄弟愛や家族愛でも良かったのでは? エドアルドに至っては後半やっと出てきただけだし、もう少し彼に焦点を当てた話を読みたかった。弟への愛情が憎悪に変わるその瞬間とかさ…行かないでと引き止めてくれた弟への気持ちだって愛なわけだし、なんか男女の恋愛が最上級の愛だと言ってるように見えてしまう。恋愛小説だというならわかるけど、ファンタジー小説、しかも国や人々の解放の物語なのでそこを推されると、うーん… ルーチェがテッサに惹かれるのもわからないでもないけど、姉への思慕を恋と履き違えてるようにも見えた。子どもの頃に助けられたらそう思ってしまうだろうなぁというのはわからんでもないけどね。 テッサはどうしても好きになれなかった。女傑であることは確かだけどさ…ルーチェも後半で言ってるけど、仲間の死よりかつての上司の死を悲しむってどうなの?あと設定がちょっと厨二くさいなと思ってしまった。 否定的なことばかり書いてしまったけど、義勇軍としての動きの流れは面白かったし、前回あまり語られなかった帝国側の人間が出てきたのは新鮮だった。 力のない人たちに立ち上がるための力=武器を渡した結果、どうなるかを考えられる人がいないというのも狭い世界で生きてきた人の考え方だよなぁと不謹慎ながら面白かった。 合衆国も今回は描写が控えめで、次回はまた描かれるのかな?ユリアが叶えられなかったことをシュライヴァ家が引き継ぐのかと思ったけど、その思想を持ってはいるけど今ではないという感じなのね。会話もなく名前しか出てこなかったけど、確かにあの英雄の子孫なんだなということは充分伝わった。 今回もまた神の御子に関してほぼ情報なしだけど、気になる終わり方だった。テッサが死の間際に見たのは幻覚かもしれないけど、果たして残虐な行いを極めたルチアーノはそこに至ることができたんだろうか。最期の台詞はそういうふうにも取れたけど。 全ての人が海に還れたら一番いいけど、皆等しく還るってことは罪人も犯罪者も?この世界に天国も地獄もないのかもね。 ところで海に還るってSIRENみたいだな…
Posted by
なるほど、これは革命の話だ。 ストーリーは1巻よりこちらの2巻のほうが断然好み。前回、1巻を「壮大な前日譚」と表現したがあながち間違いではなかった。前巻未読でもすんなり読めると思われる。 冒頭から怒涛の展開と続く戦果の描写。砦の話が2回出てくるが両方好きだった。 最後、銀呪の結...
なるほど、これは革命の話だ。 ストーリーは1巻よりこちらの2巻のほうが断然好み。前回、1巻を「壮大な前日譚」と表現したがあながち間違いではなかった。前巻未読でもすんなり読めると思われる。 冒頭から怒涛の展開と続く戦果の描写。砦の話が2回出てくるが両方好きだった。 最後、銀呪の結晶と終章がひどくしんどかった。特に終章、どうしてそう至ったのかを想像するに辛い気持ちになる。裏切られたと思ってるんだろうな。 一方で人物描写については1巻の方が丁寧だった印象。とはいえ登場人物が増え、ストーリーがどんどん動くので致し方ない面はある。1番好きだったのは誰かと言われるとシモン中隊長かな。
Posted by