レーエンデ国物語 月と太陽 の商品レビュー
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救いがなく切ない。レーエンデの苦難がまだまだ続くからとはいえ、もう少しハッピーな要素が欲しかった。とはいえ物語に引き込む力は凄まじく、第三部を読むのが待ち遠しい。
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レーエンデ国物語2作目。 前作よりも今作の方が遥かに好きだった!! 前作と違って帝国に支配されているレーエンデの描写が切なかった。 そんなレーエンデの自由の為に戦うテッサがすごく格好良かった。途中までは胸が熱くなって、読む手が止まらなかったけど…終盤は残酷。 革命を成し遂げるのは簡単じゃないってこと。 でもこの出来事は、テッサの想いは、後世に生きてくると信じて物語の続きを追いたいと思う。 ✎︎____________ あたしが子供達に読み書きを教えるのは、知識が人を作り、見識が世界を変えるって信じているから。教育の力はどんな武器よりも強いって信じているからなの 良くも悪くも人は変わっていくものよ。変化することを恐れていては成長は望めない。彼らの人生は彼らのもの。どんな道を選ぶか、どのように生きるか、彼ら自身が決めるべきだわ 誰がなんて言おうと僕は好きな人には好きだって言う。たとえ牢屋に繋がれても、はるか遠くに引き離されても、僕の気持ちは変わらない。法皇も法皇庁も、たとえ神様だって僕の心を支配することは出来ない 時代が僕らの生き方を否定するなら、この時代を変えればいい。世界が僕らの自由を妨げるなら、この世界を変えればいい。その第一歩として僕は僕自身を変える。 どんなに強い人間にもね、休息は必要だよ あたし達は人間だ。人間らしく生きる権利がある。それを証明するために、あたしは戦う。このイカれた世界をぶっ壊して、あたし達が人間として生きられる世界を創る。 仲間を失うことは、魂の一部を失うのと同じだ。 生きてさえいればやり直せる。何度だってやり直せる 生まれた瞬間から最期の息を引き取るまで、あたし達の人生はあたし達のものだ。命も矜持も魂も、すべてあたし達自身のものだ。誰かに売り渡しちゃいけない。誰にも譲っちゃいけない。
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太陽と月は、テッサとルーチェであり、太陽を失った月は闇に沈む。 冒頭の記述を読んだ時、こんなに素直な少年がなぜ残虐王に?と思いましたが、納得の展開でした。血生臭く辛い場面も多かったですが、自由に縛られていたテッサが最期にようやく解放された時、涙が止まりませんでした。 そして、エドアルドを刺したのはルーチェですよね。テッサに代わって復讐を果たすと共に病魔に苦しむ兄を助ける…残虐王と呼ばれた彼の中にあの時の少年はまだ生きている。そう信じたいと思いました。 途中、こんなに苦しい悲しい話がこれからも続くのかと絶望しましたが、テッサの最期で救われました。次作はもう少し楽しい時間が欲しいなぁと願っています。
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1巻の約100年後... 強い力と強い心を持った主人公。 自由を求め残酷に戦わなければいけなかったのがなんとも切なかった。 希望の光は引き継がれていくのか...1巻と2巻のみんなの想いや願いは長い歴史の中でどうなっていくのか。
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レーエンデ国物語第2巻。542年に神の御子が生まれ、2巻は656年から始まる。 のちに虐殺王と呼ばれるルーチェ(ルチアーノ、始祖ライヒ・イジョルニの血を引く)が生まれ、ティコ族のテッサに出会うところから。今回はこの二人がレーエンデの復権をかけて生きる様が語られる物語。 最初にルー...
レーエンデ国物語第2巻。542年に神の御子が生まれ、2巻は656年から始まる。 のちに虐殺王と呼ばれるルーチェ(ルチアーノ、始祖ライヒ・イジョルニの血を引く)が生まれ、ティコ族のテッサに出会うところから。今回はこの二人がレーエンデの復権をかけて生きる様が語られる物語。 最初にルーチェが虐殺王と呼ばれるようになると記してあるのに、そういう気配もなく気高く生き抜いていく二人。1巻と同じように骨組みは大きいのに語られるのがその時生きている人間目線なのでとても読みやすかったし、心も動かされます。人の気高い志が美しく、鈍く、太く刺さってくる本です。 1巻を読んでいなくても多分読めると思いますが、1巻のネタバレが含まれるので可能なら順番に読んだ方がいいです。ただ、どちらもあらすじより人の生き方が面白みの大部分を負うので、借りたりして手元に来る順序が逆転したら読んじゃってもいいかもしれません。 男妾・娼婦・戦時下の凌辱・人を殺す表現満載。小学生以下に読ませるときは個人的に判断して与えましょう。
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「太陽と月」はきっと今後のレーエンデの布石となる物語なのだろうと思う。革命は失敗に終わったが、その灯火は未だ消えることなく残っている。この火が将来のレーエンデにどのような影響をもたらすのか、次回作で見守りたい。 誰の死も無駄ではなかったし、誰かの悲しみもきっといつか報われると信じたい。 しかし、この作品を読み終わった直後だけは誰しもルーチェの絶望を感じていることだろうと思う。現時点だと革命は失敗に終わった。無知な民のせいで。そして、誰も救われなかった。 まあ、こんな苦みを感じることができるのも小説の醍醐味だ、ということにしておこう。 ...。いや、わかってる、確かにその通り。って納得いくわけないだろーーーー!!! 悲しいよ、ものすごく悲しい。少なくとも一日は憂鬱だよ...なんであんなに努力して、なにもかも捨ててレーエンデのために力を尽くしたテッサがあんな惨い最期なんだ!!なんでルーチェとテッサは結ばれないんだよ...なんでテッサは始原の海で隊長といい感じになってるんだよ寝取れか???ん???ルーチェにはいつまでも鬼になって欲しくなかったのに。テッサの唯一の良心だったルーチェはいない。テッサと比べられないほどに鬼になってしまった。なんて悲しい物語だ。ほんと鬱になりそう。 本当は☆5つけたいほど素晴らしい作品だけど個人的な感情で☆3です!(ブチギレ)
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どのような人物として伝わっているか最初に書かれるため、どのように進むことでそのような結果に結びつくのかなど、先が気になる展開が多く一気に読めた。
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レーエンデの二作目。 これもまた素晴らしかった。 テッサがかっこよい。 中隊長との戦いのシーンが辛かった。 こんなすばらしかったルーチェが、後に残虐王になるのは想像もつかない。
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レーエンデ国物語の二作目。 前作より100年以上の時を経て、レーエンデの自由を求めて戦い続けた物語です。 今作は非道な暴力に遭う描写が多く、切なくなる場面が多々ありましたが、主人公のテッサが強い信念を持ち行動していく様がとても良かったです。 人としての弱さがある中で、色々な人と出...
レーエンデ国物語の二作目。 前作より100年以上の時を経て、レーエンデの自由を求めて戦い続けた物語です。 今作は非道な暴力に遭う描写が多く、切なくなる場面が多々ありましたが、主人公のテッサが強い信念を持ち行動していく様がとても良かったです。 人としての弱さがある中で、色々な人と出会い、希望を捨てずに戦う姿が逞しく美しい。 今後、テッサの思いが引き継がれていることを祈り、三作目を楽しみたいと思います。
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書店で購入2⃣ このシリーズは最初に、歴史として記録されている結末から始まるため、どのようにこの結末や感情の変化になっていったのかを、頭の片隅に入れながら読めるところが面白い。 また、そこで起こった真実や出来事の一連を見ることができるのも読者だけなので、ハラハラすることがあっ...
書店で購入2⃣ このシリーズは最初に、歴史として記録されている結末から始まるため、どのようにこの結末や感情の変化になっていったのかを、頭の片隅に入れながら読めるところが面白い。 また、そこで起こった真実や出来事の一連を見ることができるのも読者だけなので、ハラハラすることがあっても登場人物たちに語りかけることができないもどかしさも、読者の特権だと感じることができる。 没入すると面白いシリーズ。 2巻は登場人物たちの葛藤がよく描写されていて切なくなったり、もどかしくなったり忙しいが、1巻と同様読み応えがあって夢中で読める。
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