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レーエンデ国物語 月と太陽 の商品レビュー

4.3

214件のお客様レビュー

  1. 5つ

    95

  2. 4つ

    77

  3. 3つ

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2023/08/14

テッサが英雄ではなくルーチェのお嫁さんになる選択をしたとしても、それがレーエンデではなく自分自身のためだけの革命だったとしても、応援してあげたい。

Posted byブクログ

2023/08/13

「テッサ、迷い続けろ。疑い続けろ。これは正しいことなのか、何のために戦っているのか、自分の頭で考え続けろ」 『レーエンデ国物語 月と太陽』という物語は、終始この「何のために戦っているのか」という問いとともに展開してゆく。どんなに迷っても、どんな痛みのなかにあっても、「命も矜持も...

「テッサ、迷い続けろ。疑い続けろ。これは正しいことなのか、何のために戦っているのか、自分の頭で考え続けろ」 『レーエンデ国物語 月と太陽』という物語は、終始この「何のために戦っているのか」という問いとともに展開してゆく。どんなに迷っても、どんな痛みのなかにあっても、「命も矜持も魂も、すべて俺達自身のものだ!」という信念を貫きとおす姿に強く胸を打たれると同時に、やはり、そのように生きるためには多くの仲間たちが必要であること。多くのすれ違い、諍い、裏切りのなかで、ほんとうの仲間を得ることの難しさを痛感した。 どんな言葉を並べても今の気持ちをきちんと表すことはできないけれど、やっぱりレーエンデ国物語は最高です。10月に刊行される第3巻も楽しみにしています。

Posted byブクログ

2023/08/13

前作から連なるレーエンデに巻き起こる革命の物語。時はユリアの時代から約100年後、帝国支配が続く暗黒時代のレーエンデ。後に残虐王と呼ばれるルーチェと、村の娘テッサが出会い、レーエンデに大きなうねりが生まれる。 またしても圧倒的なファンタジーで度肝を抜かれ、没入して読んだ。本作も魅...

前作から連なるレーエンデに巻き起こる革命の物語。時はユリアの時代から約100年後、帝国支配が続く暗黒時代のレーエンデ。後に残虐王と呼ばれるルーチェと、村の娘テッサが出会い、レーエンデに大きなうねりが生まれる。 またしても圧倒的なファンタジーで度肝を抜かれ、没入して読んだ。本作も魅力的な仲間たちが登場し、レーエンデ解放のために命を賭す。 第三部の刊行も決まっており、この大きな物語はどう着地するのか。脈々と受け継がれる革命の火の行方は。民族や国家、迫害等、現実世界にも通ずる問題が根底にあり、読み応えがあった。人は革命の中でどのように行動するか、世論はどうなるのか、想像しながら読み進めることで、自分ならば…とファンタジーと分かっていながら考えを投影してしまう。それだけのめり込ませる物語だった。とにかくすごい物語だ。

Posted byブクログ

2023/08/13

『レーエンデ国物語』の2巻目 前作の英雄ヘクトルの死後、レーエンデ奪還のために7州の連合国を束ねる、前作ヒロインのユリアが毒婦と帝国側から言われていたレーエンデ国地方の物語。 両親を殺されたイジョルニ人のルーチェとルーチェを拾ったヒロイン、テッサがレーエンデの自由を合言葉に命...

『レーエンデ国物語』の2巻目 前作の英雄ヘクトルの死後、レーエンデ奪還のために7州の連合国を束ねる、前作ヒロインのユリアが毒婦と帝国側から言われていたレーエンデ国地方の物語。 両親を殺されたイジョルニ人のルーチェとルーチェを拾ったヒロイン、テッサがレーエンデの自由を合言葉に命を燃やす戦い。 前作との関連はいろいろ出てくるものの、前作を知っていれば結末は既にわかるお話で、ああ…きっとこうなるんだろうなという感じのお話です。 ただ、結末が、わかっているから面白さが半減するかというと、そうでもなく、読みながら既に次の3巻が楽しみになりました。 さて、レーエンデの歴史でルーチェは「残虐王」と呼ばれることになるのですが、最後まで読むと、なるほど、なぜ「残虐王」と呼ばれたのかわかるようになります。 全体としては、前作が好きなら今回も外れはないだろうなと思うくらい、相変わらず私は好きです。 今回は革命の話なのですが、物事を為すということに必要なものって、改めて思いました。 それは天地人であるということを。 天地人が揃っていないと、結局うまくいきづらいだなぁと思いました。 ただ、天地人が揃っていなければ諦めて何もしなくてよいか? 実はそうではなくて、運さえ向けばその運をものにするための実力を持っていないといけない。つまり、諦めずに努力をしなければならないっていうことなんだろうなと。あと、その運が向いた時に生きていること。 革命など大きなことを成し遂げるということは実はこういうものなんだろうなと思いました。 生きてればなんとかなるっていうのは恐らくこういうことなのかなと感じた本作品。きっと、先人たちの積み重ねがレーエンデを救う日が来るんだろうなと思います。 あと、私もそうですが、世界は広いとはいうものの、実は世界っていうのは自分がみえるものこそ世界なんだろうなということ。 結局、世界は私が見えているものとあなたが見ているものの集まりなんだろうなと感じた本作品。 さぁ、革命のはなしをしよう。

Posted byブクログ