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レーエンデ国物語 月と太陽
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 講談社 |
| 発売年月日 | 2023/08/09 |
| JAN | 9784065326800 |
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レーエンデ国物語 月と太陽
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商品レビュー
4.3
284件のお客様レビュー
1作目は序章に過ぎなかったと痛感した。こらは革命の話なんだと、胸に刻まれた。そのうえで、ここから先は覚悟を持って、呪われた地と言われるレーエンデ国と、その国を愛するひとたちの行く末を見守りたい。 登場人物それぞれが、誰かにとっての月であり、太陽だった。その愛の大きさに胸を焦がさ...
1作目は序章に過ぎなかったと痛感した。こらは革命の話なんだと、胸に刻まれた。そのうえで、ここから先は覚悟を持って、呪われた地と言われるレーエンデ国と、その国を愛するひとたちの行く末を見守りたい。 登場人物それぞれが、誰かにとっての月であり、太陽だった。その愛の大きさに胸を焦がされたよ…。
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レーエンデ国の革命の物語第2巻。主人公テッサ・ダールはレーエンデのダール村の娘。やがて戦士になり、レーエンデに自由を、を胸に英雄になる娘。シリーズ全体が、ある国の革命の歴史の話であることが強く印象づく本巻。かなり読み応えあり。 前巻から100年以上たっている時代が舞台。レーエン...
レーエンデ国の革命の物語第2巻。主人公テッサ・ダールはレーエンデのダール村の娘。やがて戦士になり、レーエンデに自由を、を胸に英雄になる娘。シリーズ全体が、ある国の革命の歴史の話であることが強く印象づく本巻。かなり読み応えあり。 前巻から100年以上たっている時代が舞台。レーエンデの民は、帝国のイジョルニ人から不当な扱いを受けている。レーエンデ人は兵役があり、テッサは村の幼馴染の男二人と共に帝国軍に駆り出され、訓練や戦闘の日々を送る。 しかし村を離れているその間、帝国側に村を蹂躙され愛する家族をすべて失う。その理不尽さに目覚め、レジスタンスの義勇軍を立ち上げ、帝国に立ち向かう。レーエンデに自由を、という矜持を胸に持って。 さまざまな葛藤が描かれ、信頼や裏切りがある。敵側のイジョルニ人の名家の息子だった子供を拾い家族として温かい関係性を築くという要素が、来たる不穏の予感を物語にずっと漂わせる(なんせ物語の冒頭で、この子供がやがて残虐王と呼ばれる男になることが予告されているのだ)。また、娼館の娘たちの暮らしが描かれ、市井の人の受ける搾取の描写にもページが割かれる。物語に奥行きがあり、なぜテッサやレーエンデは革命が必要なのか(そしてなぜ失敗するのか)が丁寧に描かれた。 エピローグの短い文章の中で、その後歴史はどう動いたかが軽く触れられる。ひとりの人間の半生は濃い物語であるが、歴史の中では豆粒のような存在だ。前巻の英雄だったビクトルやユリアも忘れ去られ、歴史の中の悪役のような認識にもなっていることがわかる。歴史は勝者の物語。大河のなかのズームイン・ズームアウトの演出が憎い。
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今年読んだ中で1番泣けた本、いや、人生で1番泣いた本かも テッサやルーチェ、シモン隊長など登場人物が魅力的で愛着が湧くからこそ、報われないのがこんなにも辛い テッサにとってルーチェは良心を引き留めてくれる存在だったけれど、ルーチェにとってもテッサは良心の象徴だったんだね…
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