死ぬまで生きる日記 の商品レビュー
「自立は、依存先を増やすこと。希望は、絶望を分かち合うこと」 という熊谷晋一郎さんの言葉が何度も出てくる。 「お母さんは子供の頃、ほんまに寂しい思いをしたんやな」と長男が言う(P180)。 「一人でも、独りじゃありません」と本田さんが言う(P228)。 今の主治医がいなくなっ...
「自立は、依存先を増やすこと。希望は、絶望を分かち合うこと」 という熊谷晋一郎さんの言葉が何度も出てくる。 「お母さんは子供の頃、ほんまに寂しい思いをしたんやな」と長男が言う(P180)。 「一人でも、独りじゃありません」と本田さんが言う(P228)。 今の主治医がいなくなったら…と考えて落ち込むことがある私も、 お守りを増やしていけたらなと思う。読んでよかった。
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自分の全てを受容するって、正直すごく苦しくて、難しい。だけど、過去があって、今があって、未来がある。土門さんがカウンセラーの方と向き合っているこの記録の中での時間が、私も自分自身と向き合う時間になっていた。今年一番、泣きながら読んだ本だった。
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怖くなるくらいの共感と、「それでもこの人には好きな仕事と愛する夫と子供がいるんだ」という強い羨望と。
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自分の事は自分が1番よく分かっている つもりで 全然分かってないのかもなーって思った。 気持ちがザワザワしたりグルグルしたり でも、それは何で?って聞かれても とてもぼんやりしている。 なんでそう思うんだろう? なんでこう感じるんだろう? その感情のままを受け入れる。 自分で...
自分の事は自分が1番よく分かっている つもりで 全然分かってないのかもなーって思った。 気持ちがザワザワしたりグルグルしたり でも、それは何で?って聞かれても とてもぼんやりしている。 なんでそう思うんだろう? なんでこう感じるんだろう? その感情のままを受け入れる。 自分で自分に問いてみる。 ・問題を解決しようとしなければ、それは問題ではなく事象だ。 ・自立とは、依存先を増やすこと。希望は、絶望を分かち合うこと ・他人の関与しない無条件の幸せを考える、そしてその方法を自分でしっているかどうか
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死ぬまで生きる…みんなそりゃそうでしょ、と一見して思いますが、本書の「はじめに」を読むとなぜそのタイトルなのかつくづくとわかります。死にたい気持ちが消えない著者がその願望を遂行してしまうまで生きるための記録。だからこのタイトルなのだなと。 「幸せが怖いからストッパーをかけてしまう」「自分の穴を埋めたくて必死にはなるけどそれを埋められる形の愛情ばかり求めてそれ以外はスルー」「こんなに死にたいって思うのは申し訳ない。特に辛いことがあったわけでもないのに死にたいと思うの罰当たり」…心が不安定な人の典型のよう。 じわじわと心を締め上げられているとそれがどんなにしんどいことなのか自覚できないまま悲観的思考になっていくことは普通のある心理状態だと今は思います。 若い頃の自分もそうだったなあと思い出しました。 「死にたい」は「生きたい」なのだなぁと本書を読むと改めて思います。 死にたいと感じてもいい、問題を解決しようと思わなくていい(問題って解決しようと思わなかったら問題じゃなくなる、という本田さんの言葉に私も深くうなづいた。ほんとにそうだ!)、その肯定の言葉たちには力強さと寛容さがあります。 「強くなろうとするくらいには愛されてきた」と著者に言ってくれる友達の有り難さ(p126)。そして何と言っても著者の息子さんの人間力(p180)。 いやぁ、子供は親をよく見てるとは言うけれどもお母さんのしんどさをずっと物心付く前から見てきて精神的にぐっと大人になってしまったのだろうなと思います。でも小学4年生が言える言葉では通常はないと思う。この子すごいな、と読んでいて心が震えました。なんて良い子。著者が、こんな風に人に恵まれて良かったなぁと随所で読んでいるこちらも暖かい気持ちにさせられました。 同じような気持ちを抱えた人の、誰にでもは当てはまらないとは思いますが、本書は生きづらさを感じている一部の人たちの「お守り」にきっとなるのではないでしょうか。
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自分は生まれてこのかた「死にたい」と思ったことがなく、生きることが楽しくて仕方ない側の人間であると自覚している。(筆者の長男と同じだなぁと感じる) 今より若い頃身近によく「死にたい」と言う人がいて、こんなに楽しい毎日を提供しているのになぜ!?普段趣味で楽しそうにしてるのになぜ!?この世には楽しいこといっぱいあるのになぜ!?と本当に気持ちがわからなかったのを思い出した。 この本を読んで、とあるひとりの「死にたい」気持ちを詳しく分解していって理解していけたのは今後の自分の人生においても財産になるなと感じた。 本田さんの「希望は、絶望を分かち合うこと」という言葉はずっと覚えておきたいなと思った。
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読みながら何度も泣いてしまった。まるで自分もカウンセリングを受けているみたいな感覚になった。自分と重なる部分もあり、どうしてそういう感情になるのか納得できた気がしたし救われる言葉が沢山あった。自分は死にたいというよりは消えたいとかここではない世界へ行きたい感覚なのだけど、作者は死...
読みながら何度も泣いてしまった。まるで自分もカウンセリングを受けているみたいな感覚になった。自分と重なる部分もあり、どうしてそういう感情になるのか納得できた気がしたし救われる言葉が沢山あった。自分は死にたいというよりは消えたいとかここではない世界へ行きたい感覚なのだけど、作者は死にたいの置き換えとして「帰りたい」と書いていて共感してしまった。 死にたいとまで思わなくても消えたい、虚しいとかの感情に呑み込まれてしまうことがある人は読んでほしいし苦しんでる人に届いてほしいと思う
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土門さんの本、今の自分にものすごくしっくりときて、夢中で読み切った。 いつもなら「何ページまで」と決めて読んだり、病院の待合室では、人の話し声が気になって全然読めなかったりするのに。 今回は違った。 私も、書くことで自分に向き合いたいと思えた。
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自分の人生と重なる部分がたくさんあって何回も目を潤ませました。 私自身なぜ生きるのか?自問自答しながら生き続けて、ふとした瞬間に「消えたい」と考えたりもしているので刺さったのだと思っています。 自分にとって凄く大切な1冊です。
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後半は泣きながら読んだ。本作、この本との出会いをお守りにする。これからは、作者と同様胸の内で抱きしめていく。
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