夜果つるところ の商品レビュー
かなりグロテスクな場面がたくさん。ちょっと食傷気味かも。 過去のどこかの時代に、起きていたかもしれない出来事にも思えるけれど。 「私」の性別に関わる部分も、ちょっと首を傾げてしまった。
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鈍色幻視行を読んだ後すぐにこちらを読んだ。 時代背景も文体もすごく苦手な形式で、前半はかなり読むのが苦痛に感じた。3回くらい脱落しそうになったんだけど、人が死に始めてから途端に読みやすくなってスルスル頭に入ってきた。そこからはもう前半のノロノロペースが嘘のように一気読み。こんな本...
鈍色幻視行を読んだ後すぐにこちらを読んだ。 時代背景も文体もすごく苦手な形式で、前半はかなり読むのが苦痛に感じた。3回くらい脱落しそうになったんだけど、人が死に始めてから途端に読みやすくなってスルスル頭に入ってきた。そこからはもう前半のノロノロペースが嘘のように一気読み。こんな本は初めてだったから不思議な感覚。 鈍色幻視行の登場人物たちがこの本にハマる感覚も少し理解できる、確かに映画化して視覚的に見たくなる本だし、呪われてそうな本だとも思った。
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初め独特の文体に読みにくいかもと思ったが、段作品の不吉でどこか官能的な世界観に段々とのめり込み、すぐに読み終えてしまった。 最後のどんでん返しは全く想像できていなかったもので驚いた。 え、著者恩田さんじゃないの!?と驚いたがそうゆうことなのね、鈍色も読んでみたいと思います。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
「鈍色〜」からです。^ ^ ↑の作中でも語られているように、確かに映像化したら映えるだろうなぁと納得。 舞台である墜月荘の耽美で荒廃的な雰囲気、当時のご時世ゆえの危うさなど、さまざまな魅力的な設定。その最たるものは、主人公の出自と偽って育てられた性別あたりでしょうか。 「鈍色〜」という作品のために作り込まれた世界だと思う(違っていたらすみません)ので、読者が好みそうな設定もりもりなのも織り込み済みなのでしょう。 「鈍色〜」の劇中劇という感じでの映画化とかいかがでしょうか?笑
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艶かしくて、儚げで、美しい。 そして飯合梓のイメージ通りの世界観。彼らと同じように、この作品を映像で見てみたいと思った。 壮大なメタフィクション。
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恩田陸「鈍色幻視行」の作中作家の飯合梓が書いた本として執筆された幻想譚。昭和初期の山間の遊廓「墜月荘」で、三人の母と共に暮らすビィちゃん。墜月荘に現れる男達、着流しの作家笹野、背広の子爵、軍服に羽織った蜘蛛の巣の着物をまとい踊る久我原。そして、カーキ色の癖の強い軍人達。1つ1つ...
恩田陸「鈍色幻視行」の作中作家の飯合梓が書いた本として執筆された幻想譚。昭和初期の山間の遊廓「墜月荘」で、三人の母と共に暮らすビィちゃん。墜月荘に現れる男達、着流しの作家笹野、背広の子爵、軍服に羽織った蜘蛛の巣の着物をまとい踊る久我原。そして、カーキ色の癖の強い軍人達。1つ1つのエピソードが奇妙で惹かれる。 その奇妙さがこの本の魅力かな?と思った。 私はこちらを先に読みました。
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人里離れた洋館。そこに集う人々、この世にあらざるものが見える美しい子ども…。 霞がかった、常に何かを含ませるような。そして、耽美的で怪奇的な恩田ワールド楽しめました‼️ 恩田さんの作品の中には、謎がほとんど解明されないまま終わってしまい、「でも、文章を楽しめたからいい!」と、思う...
人里離れた洋館。そこに集う人々、この世にあらざるものが見える美しい子ども…。 霞がかった、常に何かを含ませるような。そして、耽美的で怪奇的な恩田ワールド楽しめました‼️ 恩田さんの作品の中には、謎がほとんど解明されないまま終わってしまい、「でも、文章を楽しめたからいい!」と、思うものもあるのですが、今回の作品は全ての謎が解き明かされます。それが作品としてよかったのかは謎。
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作中劇のように、小説「鈍色幻視行」の中の小説が実際の本になった。それもそれなりに面白い内容だった。幻の作家、飯合梓が書いたという小説。和江、莢子、文子。これが「私」の三人の母。山間の墜月荘で起こる凄惨なできごと。そこに「私」はどれだけ関わっているのか。全てなのか?
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図書館にて。 悲しい夢を見て起きたような、ずっと余韻の残る作品だった。 夢とうつつを絶えず行き来するような、不思議な浮遊感と美しい日本語に酔わされる。 お酒に酔ったことはないけれど、また酔いたくなる気持ちが分かる気がする。
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これを読むことで鈍色幻視行の真相が暴かれる!だったら良かったが関連性が薄く残念。2割くらい読んだところで断念。
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